路地裏にて
このセカイを生きる
どれだけ上を向いて歩いても見えるのはビルの谷間にぽっかり空いた灰色の空ばかり。 私は下水の匂いが発ちこめる路地裏に生きてる。 もう一生ここからは出られない気がする。 いつここに流れ着いたの? 気づいたらここに逃げ込んでひっそり生きるようになってた。 場末の店に薔薇を飾るからついたあだ名はローズ。 ブルースとウイスキーが似合う街で酔った客のあしらい方も憶えた。 毎晩現れるお客が姿を見せないとなんとなく心配するようになった。 21世紀初頭、この場所でこのすばらしいセカイを生きる。 ただのつまらない人生を。






