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一昨日は、彼と「武士の一分」をみてきました。
藤沢周平原作・山田洋次監督の「時代劇3部作」の最後の作品で、下級武士である主人公を木村拓哉が演
じたということで話題の作品です。
封切り1週間たったとはいうものの、木村拓哉が主演ということで、まだまだ劇場は混んでいるかと思い
きや、午前中で、行ったのが首都圏の映画館ではないせいか、そんなにすごいというほどではなく、こち
らとしてはホッとしました。
時代劇だからなのか、客層は、若い人もちらほらいましたが、シニア層が中心でした。
映画自体ですが、これまでの作品同様、時代考証というのでしょうか、この時代の人の暮らしぶりがとて
もリアルで丁寧に演出されていることに感心しました。
お話自体はとてもシンプルで、それほど沢山の登出人物が出てくるわけではありませんが、それぞれがそ
の役割にとても自然に溶け込んで演じていらして、本格的でした。
このシンプルなお話に観客をひきつけるには、しっかりとした演出とともに、存在感と実力の伴ったスタ
ー的な役者を主人公に起用する必要性があり、そこで木村拓哉を持ってきたということなのかなと感じま
したが、実にばっちりとはまっていました。完璧だったと思います。
一緒に観た彼も、「観る前は、『木村拓哉の存在感が強すぎてどうかな』と思ってたけど、後半は完全に
引き込まれてた。」と話していました。
彼はやっぱりスターなんだなあ、と改めて感じました。これからも役者としてどんどん素晴らしい作品に
挑戦してほしいなあ、と思います。
ストーリーには、シンプルながら、この時代の封建的な社会のあり方、家族や夫婦のこと、看護師として
は、盲目になってしまった主人公が妻や使用人に支えられて現実を受け入れようと葛藤している場面
など、いろんな角度から考えさせられるものがありました。『疾病や障害の受容』には、やはり「どんな
風になってもいいから生きていてほしい」という愛する人の思いが一番の支えであり、生活の保障が今後
の希望につながっていくことが、主人公の変化としてしっかりと表現されていたと思います。
変に印象に残っているのが、主人公が毒にあたって瀕死の状態で、雨の中、大八車に乗せられて家まで送
られていくところです。身分によって、病人に対する扱いがあんなに乱暴だったんだと驚いてしまいまし
た。
感動した映画を観たあと、ウチの彼は、必ずその映画のヒロインのことを、「ああいうのがタイプ」と言
います。(この前はパッチギを見た後、沢尻エリカちゃんのことがとても気に入った様子でした。)
清楚な美しさの中にも凛としたところがあるというのが共通項のようで、わかる気もしますが、とても単
純で、「またゆうとるわ。」と思って聞いていました。
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