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知識欲という名の下、色々派生していきます

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以下敬称略

伊坂幸太郎の同名小説が原作。2007年の邦画。


役名:キャスト

椎名:濱田岳 主演
河崎:瑛太 主演
琴美:関めぐみ
ドルジ:田村圭生
謎の男:松田龍平
麗子:大塚寧々
仙台弁の本屋バイト:平田薫
ペット殺し・江尻:関暁夫(ハローバイバイ)

監督・脚本:中村義洋


あらすじ(Wikipediaより)

椎名という大学生の現在の物語と琴美という女性の2年前の物語が交互に描かれる、カットバック形式の小説。

椎名は引っ越し先のアパートの隣人(河崎と名乗る)に「本屋を襲わないか」と誘われる。
断りきれなかった椎名は本屋から広辞苑を奪う手伝いをさせられてしまう。
その計画の後、河崎やペットショップの店長をしている麗子から2年前の話を聞かされることになる。

2年前の物語は琴美、その恋人であるキンレィ・ドルジ(ブータン人)、河崎、麗子を中心に展開する。世間で多発しているペット惨殺事件の犯人たちに出会ったことにより、琴美が目を付けられてしまう。
琴美は何度も襲われるが、ドルジや河崎に助けられ、逆に犯人たちを捕まえようとする。

2年前の事件と現在の本屋襲撃が次第につながってゆく。




分類としては最後にどんでん返しが待っているタイプ。
どちらかというと悲しい話。
最後に驚きがあるものとはいえ、物語の性質上種明かしは折り返し地点から展開する。
そのため「シックス・センス」や「アイデンティティー」のように、
一番最後にドーン!!と驚きがくるものではない。

上映宣伝のCMでは「一緒に本屋を襲わないか?」としか言っていなかったので、
てっきり現金目当てだと思っていたが、
ある外人のために広辞苑を盗むだけである。
あんまり悪いことをしていない感じで好感を持てた。



DVD発売しているはずだけれども、ジャケットが出回っていない。
大概レビューで出ているのに。
なのでショボイ画像となってしまった。


映画化するのが難しいと思われた作品。
評価は概ね好評なようだ。

小説だと知らない歌は流れないので、映像化されるとその点は助かると思う。



以下ネタバレとか













大学に通うために仙台に引っ越してきた椎名。
隣人の河崎と名乗る男から、
「隣の隣はブータン人でアヒルと鴨の違いを知りたがっている。
字もろくに読めないくせに、辞書さえあればどうにかなると思っている。だから一緒に本屋を襲わないか」
と誘われる。
そのブータン人ドルジが恋人を亡くした話もされる。

初めは断るが結局つきあうハメに。

河崎が実行犯で椎名は裏口に立って、店員が出ていかないようにする。
裏口からモデルガンを持った人影が写る作戦。

河崎に「気をつけろ」と言われていた麗子に椎名は接触。

あの本屋の襲撃以来夜な夜な河崎がどこかに車で出かけていくので、
後をつけたら、外に男が拘束されていた。
木に括りつけられ、足にナイフをさされ酷く衰弱していた。

この辺りから物語の真相が明かされていく。

前半は白黒の回想だったが、真の過去をカラーで表している。

河崎と名乗った男が実はドルジだったのだ。

隣の隣というのは、元の部屋に戻って、この部屋に外国人がいるという意味。

偽の過去でドルジを演じていたのは、本当はただの山形出身の隣人。

まったく同じ過去をドルジが瑛太になって真の過去が明かされる。

本物の河崎は松田龍平。


写真の端が折りたたまれているというトリックもある。



真相は…、
ドルジと琴美はつきあっていた。
河崎は琴美の元恋人。
三人は友人となった。
麗子は琴美が働いていたペット屋の店長。

平和に暮らしていたが、
河崎はHIVに感染していた。
しかし琴美とは肉体関係を持つ前に別れたので、隠しながらも友人でいたい感じ。

その頃ペット惨殺事件が話題になっていた。
琴美とドルジが犯行現場を目撃してしまう。
その場は何とか逃げおおせたが、
琴美が身元の分かるものを落とした上に、犯人達に「警察に言ってやる!」などの発言をしてしまう。

その後犯人達に襲われる琴美。
間一髪のところで河崎が助けに来てくれる。

その後も脅迫が続く。
脅迫電話の音から場所を突き止め、犯人の車があることも確認。
警察を呼ぶが、
ドルジの説明も空しく、無能な警察官は犯人を取り逃がし、犯人は裏口から逃げてしまう。

その犯人の車を制しようと立塞がる琴美。
哀れ琴美は突き飛ばされ死んでしまう。

とある新聞から犯人の一人が本屋で働いていることを突き止めた二人は復讐しようとするが、
河崎のエイズが発症し、取りやめとなる。

一人きりになったドルジが昔のボイスレコーダーを聞いて感傷に浸っているときに、
椎名が引っ越してくる。

そこで椎名を利用し、犯人に復讐することにした。
琴美の件での失敗から「悲劇は裏口から始まる」がキーワードになっている。

広辞苑ではなく間違って広辞林を盗んできているほか、
椎名が読み上げてくれ、といった教科書を隠すといった点で字が読めない、すなわち外人だった、
ということを示している。

ブータン人の宗教観から、「神様が見ているから悪いことはできない」というのを、
ボブ・ディランを神様と呼ぶ河崎に影響を受けた琴美が、
「神様を隠しちゃえばいいんだよ」とボックスにCDを閉じ込めている。

アヒルを外国人、鴨を日本人として表している。

一番最後に椎名がボブ・ディランの「風に吹かれて」が流れるラジカセをコインロッカーに入れて、
神様を閉じ込めることから、コインロッカーはきている。





ものすごく説明がわかりにくい上に細かいところは省略しているがメインはこの通り。

原作との相違点も多々あるようだが、

中でも、
河崎はHIVを感染させたことを気に病んで自殺している。

琴美が鳥葬を望んだ仏教的な動機が省略されているらしい。
単によくわかっていない日本人が残虐そうだからという理由で望んでいるように見えたがな。

なぜ河崎が短期間で日本語が上達したか一部が省略されているらしい。
よくよく考えるとそうですよね。
めっちゃ流暢なんですけど。疑問がわくよね。








ネタバレを踏まえた上での感想。

本屋を襲わないかという始めから椎名が明らかに利用されている胡散臭さは感じていた。
まさかドルジだとは思わなかったが、
隣人がブータン人に見えない上に、明らかに椎名を変な人のように見ている視線から、
普通に日本人だろ、と。

中間点で真実が明かされ始める。
字が読めない、ブータンにやけに詳しいなどといった謎が一気に解明されていくのは爽快だ。

しかしながら、冒頭でも述べたように、中間点から明かされるため、
一番最後に「そぉうだったのかぁ〜〜〜〜!!!!」と言った大きな驚き、
一瞬にしてのすべての理解、すべての点が線でつながる快感はない。
それにこの快感を大きくするためには、トラップはごく自然体でなくてはいけない。
その点で、この作品では最初から違和感MAXだった。

話はよくできているなぁとは思うが、
琴美が愚かすぎて感情移入できなかったので、微妙だった。

犯人達に向かって「警察に言ってやる!」
この女馬鹿ですか?
さっさと逃げればいいものを、わざわざ振り返ってそんな発言をして時間をとるうえに、
犯人達を怒らせて。
警察に言うとしても、わざわざ宣言しなくてもねぇ。

脅迫電話がかかってきたら、テープに録音すべきだよね。
ペット惨殺だけだったら「動物愛護法」だけが適応されるだろうけども、
「脅迫罪」の重要な証拠になりますからね。
頻繁にかかってくるようならば、逆タンだってできますしね。

最後に車の前に立ちはだかる。
止めたいのはわかるけど・・・ねぇ。死んだら元も子もないよね。

あまりにも行動が軽率、感情的すぎる!!と思うわけですよ。

それにドルジが復讐をまぁ成功するわけですけど、
犯人3人ですよ。
残りの2人はどうしたぁ〜!って思うわけです。

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はじめまして。犯人の残り二人は、琴美が車にひかれた時に一緒に死んでいます。映画はみていませんが、原作面白いですよ。原作の琴美は馬鹿ではありません。 削除

2009/4/29(水) 午後 7:42 [ はる ] 返信する

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車に轢かれたときということは事故った、ということでしょうか?
よく残り一人の奴生き残る&逃げ延びられたな…。

やはり原作の方が…的な噂はかねがね、ね。
元々映像化すること自体が難しいと言われていたトリック(?)を、
中々うまく表現できているところがポイントですね。
その分琴美の描写は削り気味だったんじゃないかな、と。
鳥葬を望んだ理由とかね。

いつか原作も読みたいですね。

2009/4/29(水) 午後 8:08 [ roynsp7 ] 返信する

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