砂時計の読書日記

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★★★★
ハーモニー     伊藤 計劃    早川書房    2008.12.
 
  “大災禍”と呼ばれる世界規模の戦争と虐殺、暴動と混沌に、これまでの国と政府は存在意義をなくした。
人類は生府を基盤とし、健康を第一とする価値観、医療経済を核にした生命主義社会を形成した。
体内を常時監視する医療分子にによって病気はほぼ駆逐され、優しさと倫理が支配するユートピア。
そんな、自分の身体さえ自分のものではない “親密な” 世界に倦んだ3人の少女は死を選択したが・・・
13年後、死ぬことの叶わなかった少女・霧慧トァンは、世界保健機構の監察官となっていた。
突発自殺者の同時多発にはじまった、ユートピアたる世界を崩壊に導く大混乱に、調査に当たったトァンは、あの時、唯ひとり死んだはずの友人・御冷ミァハの陰を見る。
その先には、人類最終局面が・・・
 
<part:number=01:title=Miss.Selfdestruct/>
<part:number=02:title=A Warm Place/>
<part:number=03:title=Me,I'm Not/>
<part:number=04:title=Day The World Went Away/>
<part:number=epilogue:title=In This Twilight/>
 
 
長編SF小説。
『虐殺器官』 に続く作品。
 
明確に示されていないが、 “虐殺器官” によって “大災禍” が引き起こされた後の世界が舞台となっている。
『虐殺器官』 は、様々なテクノロジーにおいてSF的未来であっても、現代の延長上に近い世界観だったが、本作は、隔世した架空未来的世界観だと感じた。
2作品の世界観がまるで別なので、単独で読んでもいっこうに差し支えはないだろう。
 
本作では、上記した目次のようにタグのような表現が使われていたりと、馴染むまでに少し時間がかかった。
最後まで読むと、その表現方法に意味があったことがわかるのだが。
単独読みでも可としたが、“虐殺器官” によってもたらされた世界だと思わなければ、かなり取っ付き難さがあった。
しかしSF作品らしい、隅々まで創り込まれた世界観は、一読の価値があるだろう。
 
ところどころに、既存有名作品の台詞や一文をひいていると思える文章があったが、その意図が分からず引っかかったのだが・・・?
 

閉じる コメント(4)

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SFは、最近全く読んでいません。シリーズで読むのが、オススメなんですね!
チェックします。

2015/8/16(日) 午前 9:43 LIBRA

いいの、いいの(笑)
彼の才能は、オレの何千メートルか上にあるから(笑)

この人の作品は、今は ワタシの日々のかてです。

2015/8/16(日) 午後 4:33 [ 北の残党 ]

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>libraさん
完全に別話の2冊なのですが、セット読みの方がいいと思えます (^-^)

2015/8/17(月) 午前 0:10 [ 砂時計 ]

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>北の残党さん
もう新作は読めないんですよね。
SFは何故か評価されにくい傾向にあるように思いますが、これだけの世界観を一から創り上げるのには、どれだけの時間と労力がかかっていることでしょう。
心して読まなければいけませんよね。

2015/8/17(月) 午前 0:14 [ 砂時計 ]


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