砂時計の読書日記

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★★★+
絡新婦の理   京極夏彦  講談社 1996.11.
 
 房総半島の先端にある、織作家が創設した聖ベルナール女学院で、関係者の死が立て続けに起こった。
創設者の孫・茜が学院一の才媛として在籍中の学院には、生徒たちの噂話として、望めば死をも叶う「蜘蛛の僕」 なる存在が知られていた。
教師の不埒な行為に追い詰められた生徒がそれを望んだ時、学院内に潜む背徳の行為と信仰を知ることになった。
理事長までが殺害され、弁護士の増岡は京極堂に助力を求めるが・・・
一方、刑事の木場は、世間を騒がせている 「目潰し魔」 を追う内に、友人の川島新造の関与を確信し、困惑していた。
ようやく 「目潰し魔」 が捕縛されるも、蜘蛛の巣のように八方に張り巡らされた連続殺人の真相には遠く・・・
――当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな――
すべては成就され、蜘蛛の罠に嵌りに向かった京極堂は、「真犯人」 に問いを投げた。
 
 
長編ミステリィ。
京極堂シリーズ第5弾。
 
ここまで人を思い通りに動かせるものなのか。
そう思うのだが、動かされた側に動かされたという意識はなく、真犯人の望んだ結果だけが残る。
殺人事件の多さや表向きの展開は、いかにも連続猟奇殺人、しかし複雑に絡み合ってはいるといった感じだった。
が、その後ろの真犯人は、京極堂の動きさえも組み込み済みという。
分かっていながら、その通りにしかならない。
人を事を思い通りに動かすという究極のことを、軽く仕向ける程度にやってのけているように見えてしまった時、心底ゾッとした。
憑き物落としもいつも通りにあり、その内容も歴史を踏まえた濃いものだったのだが、真犯人の前には霞んでしまったようだ。
 

閉じる コメント(6)

これもきれいな作品ですね。私としては、姑獲鳥、鉄鼠に次いで3番手に挙がる作品です。
う〜ん、姑獲鳥から全部読み返してみたくなってきました〜(笑
まぁそれは老後の楽しみに取っておきましょう^^

2016/2/7(日) 午後 11:29 [ ワンビート ]

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雰囲気がすごく好きな作品でした。ぞわぞわくる感じがたまらない(^^)真犯人の衝撃といったら、もう色んなもん霞んじゃいますよね。

2016/2/8(月) 午前 0:27 [ sinobu ]

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「鉄鼠の檻」も良いですが、出来が1番いいと思っているのが本作です〜。どれも好きなんですけどね。

2016/2/8(月) 午後 3:38 ゆきあや

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>ワンビートさん
「きれいな作品」と評されるのが、邪道ミステリィファンにも分かる気がします。
このシリーズは、若手作家に興味がもてなくなったら読み返すつもりでいます(笑)

2016/2/8(月) 午後 8:52 [ 砂時計 ]

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>sinobuさん
実はこれと『塗仏の宴』をあまり間をあけずに読んで、よけいに衝撃だったんですよ〜
この凄惨さの上の成就が、あまり真犯人にとって重要でないようで (^_^;)

2016/2/8(月) 午後 8:56 [ 砂時計 ]

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>ゆきあやさん
ミステリィとしての美しさや出来より、感情的な好き具合を優先してしまう邪道ミステリィファンだとつくづく思います (^_^;)
どんなに複雑でも、読み返さずに関連がわかるのは、ホントきっちり創られているからなんですよね。

2016/2/8(月) 午後 9:03 [ 砂時計 ]


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