砂時計の読書日記

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昨日読了本    警官の血  上・下巻   佐々木 譲     新潮社  2007.9.
 
     祖父、父、子と3代警察官の道を選んだ男達の人生。
昭和23年、安城清二の警察官人生が始まった。
戦災孤児、愚連隊、浮浪者を相手にする上野警察署勤務から、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。
だが、駐在所隣接の五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。
その長男・安生民雄も警察学校へ。
命じられたのは大学過激派への潜入捜査だった。(上巻)
任務を果たし、念願の谷中の天王寺駐在所勤務となった安城民雄。
父の死、父の気にしていた2つの迷宮入り事件の真相を手にしかけながら殉職を遂げる。
そして、3代目・安城和也も祖父、父と同じ道を選んだ。
特命を受け、疑惑の刑事を監視をしながら共に行う捜査、追込み、取引、裏切り、摘発。
そして半世紀を経て、祖父と父の死の真相に辿りついた。
 
 
警察組織や事件ではなく、警察官の人生を主題に描いた警察大河小説。
祖父の時代の戦後、父の時代の学生運動は、実感のない歴史の一部と感じる時代になってしまったが、分かりやすく興味深かった。
 
〈警官のやることに、グレーゾーンなんてない。
おれたち警官は、境目にいる。
白と黒、どっちでもない境目の上に立っている。
市民から支持されている限り、その境目の上に立っていられる。
愚かなことをやると、世間はおれたちを黒の側に突き落とす。〉
 
〈町のお巡りさんの気分だ。その気持ちを忘れたくないんだ。〉
 
3代目・和也の現代においての警察官の在り方、善悪はどう捉えてよいのか難しかったが、この文が印象的だった。

プライベートが無いに等しい “駐在さん” は時代に合わないのだろうが、その気持ちを持ち続ける警察官は消えないで欲しい。
 

閉じる コメント(8)

佐々木さんの作品で最初に読んだのがこれでした。
大変読みごたえのある作品だと思います。

2011/9/20(火) 午後 9:12 dondon

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さすがdondonさん、お目が高い。(笑)
公安、学生運動ネタは抵抗あるときも多いですがこれはスンナリ読めました。
警察モノ以外の佐々木作品をどうしようか迷っているところです。

2011/9/21(水) 午後 11:36 [ 砂時計 ]

戦争もの三部作は面白かったですよ。
機会があれば是非どうぞ♪

2011/9/22(木) 午前 0:01 dondon

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そうですか。ありがとうがとうございます(^-^)
色々作品幅の広い作家さんのようですね。

2011/9/22(木) 午後 11:43 [ 砂時計 ]

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「プライベートが無いに等しい “駐在さん” は時代に合わないのだろうが、その気持ちを持ち続ける警察官は消えないで欲しい。」
最近は、俗にいう
「(家庭優先であえて駐在さんを選ぶ)サラリーマン警官」
も、若い人を中心に増えているらしいですよ。

2016/6/22(水) 午後 9:11 [ パッション3 ]

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>パッション3さん
う〜ん、“駐在さん”と家庭優先のサラリーマン警官の間には、絶対的に越えられない大きな違いがあるように、個人的には思いますね (^_^;)

2016/6/23(木) 午後 8:21 [ 砂時計 ]

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でも、刑事よりはずっと家庭優先できるっていいますよ。
一昔前までは、その刑事を目指す警官多かったのに・・

2016/6/24(金) 午前 5:23 [ パッション3 ]

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>パッション3さん
警察官、中でも駐在というのはやはり特殊な職業という認識なので、私の中ではサラリーマン警官とは並び立たないようです。
それが現代であり、その気持ちを持ち続ける警察官が消えているということだと思います。

2016/6/24(金) 午後 8:42 [ 砂時計 ]


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