無題
物の存在意義皆さんはこのスプーンが何かご存知だろうか。 嘗ては遥か遠い異国からこの地を結んだ旅客機のファーストクラスのテーブルを彩った銀食器であった。
今もその高貴なる光は食器そのものの美しさをたたえてやまない。
しかしこの食器が数日前まで民家でくすみだらけで埋もれていた事実など誰が知るだろう。
今この銀食器は放置されるためにあるのではなくスープを口へと運ぶのに使われるべきである。
そう認識したからこそ再び輝きを取り戻してほしかった。そしてこれからも大事に使って行くつもりであ
る。
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