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超人的なファラオ、ラムセス2世の寵愛を一身に受けた第一王妃ネフェルタリ。 人を威嚇する大神殿の隣に、優美で繊細な小神殿があり、その壁には 「この神殿を王妃ネフェルタリとハトホル女神に捧ぐ」というヒエログリフが残っています。 こういったモニュメントを持つ王妃は古代エジプトの長い歴史においてもネフェルタリただ一人。 かわいらしい穏やかな表情 ネフェルタリのための神殿なのに、ラムセス2世の彫像が4体に挟まれてネフェルタリが2体だけじゃん・・・とちょっと思ったけど、 この時代彫像や壁画に描かれる王妃の姿といえばせいぜい王の膝元くらいの大きさ。 これくらいが普通↓ 神殿内の壁画にも繰り返し王と同じ大きさで描かれるネフェルタリ。 ラムセスにとって彼女がいかに重要であったかを示しています。 愛と喜びの女神ハトホル ネフェルタリという名前は“最も美しい女性”を意味しますが、 ただ美しくおとなしい王妃なだけではなかったようです。 ラムセス2世の統治の間に1度だけしたヒッタイトの戦争には王妃も同伴した姿が壁画に残っています。 (戦争に同伴した王妃もネフェルタリだけ) また、ヒッタイトの王女に心配りのある手紙などを送って外交的にも手助けしてました。 ラムセス2世がその後戦争をしなかったのも、ネフェルタリの意向があったからかもしれませんね。 美人薄命といいますが、彼女も早くして亡くなったようで、その際には、これまた大変美しいお墓を王家の谷の中にある、王妃の谷に造ってもらいました。 このネフェルタリのお墓、大変保存状態が良く、今でも美しい壁画が堪能できるということで、大人気。 あっという間にチケットがなくなり、2日間粘りましたが結局行けませんでした。<(T◇T)> (このときほどツアーっていいな・・・と思ったことはありません。) 写真はガイドブックから 逝去した妃についてラムセスが詠んだ詩は、ネフェルタリの墓所の玄室内の幾つかの壁面を飾っていますが、その一つは次のように述べています 「余の愛する者はたゞひとりのみ。何者も余が妃に匹敵する者はなし。 生きてあるとき、かの人は至高の美を持つ女人であつた。 去りて、しかして余の魂を遙か遠くに奪ひ去りしが故」 あぁ・・・見たかったなぁ!!! 前回紹介した「太陽の王ラムセス」シリーズでもふたりのロマンスが感情豊かに描かれていて、 その世界に完全に感化されていたこともあり、ネフェルタリの神殿ではヒシヒシとファラオの愛情を感じ、 神殿内を二人が歩く姿を思い浮かべては、ひとり胸を熱くしていたのでした。(*´▽`*) この荘厳なるアブ・シンベル神殿はエジプト衰退から永いこと砂に埋もれていました。 こんなすごーーーーい遺跡の存在は世間からはすっかり忘れ去られ、 地元民の間でだけ噂されてました。 19世紀になってやっとスイス人ブルクハルトが幻神殿の噂に興味を持ち、ヌビアまで出向いて発見に至りました。 そこで初めてこの巨大な神殿を見てそりゃービックリしたことでしょーね。 しかし砂を取り除く作業がまた大変だったようで、何人ものエジプト学者が挑戦しては失敗し、また埋もれ・・・ 発見から約100年後(!)やっとこ全ての砂を取り除き、その全貌が明らかとなります。
今度はアスワンハイダムの建設に伴い
そこでユネスコが立ち上がり、なんとしてもこの遺産を守ろうと救済キャンペーンを開始します。 各国の研究者たちがウンウン考えて、いろんな案を出した結果、 神殿をそっくり60m上に移すという冗談みたいな案が採用。 大神殿は1036ものブロックに解体され、クレーンで吊り上げ、またくっつけるという作業を繰り返し、 1963年からはじまった工事には各国の技術者を含む3000人が動員され、 400万ドルをかけ5年の歳月をかけて現在の場所に移築されました。 これがまた、切り刻まれたなんて全く分かんないくらいの完成度! ユネスコによる救済キャンペーンは世界的な広がりをみせ、14の神殿、3つの聖堂、1つの墳墓が救われました。
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ご無沙汰でした♪ 僕もゆったりとしたペースで(汗)エジプト旅行記作ってます。それにしてもあんな規模の遺跡が移築出来ちゃうってすごいですよね〜
2006/12/22(金) 午前 1:15
この遺跡、本当にすばらしいですよね。まさにユネスコ様様です♪太陽の王ラムセスシリーズは私も読みました。遺跡を目の前にして感動する気持ち、すごくよくわかります!ネフェルタリは幸せものですね。
2006/12/23(土) 午後 7:49 [ - ]
こんな遺跡を目の当たりにしたら、超感動ですよね。ネフェルタリって、首から上の彩色された小さな像にもなってませんでしたっけ?歴史の本で見た記憶が・・・。
2006/12/25(月) 午後 8:30
おろちさん >おろちさんのエジプト紀、もちろん読んでますよ〜♪そうそう、移築したのも驚きだし、聞かなきゃわかんないくらいキレイにくっつけられてるのにもすごいですよね。
2006/12/27(水) 午前 0:31
takaさん >takaさんもあの本読まれてたんですね〜♪あの世界に浸ると遺跡の中にいろんな情景が浮かんできちゃうんですよね〜(^^)それにしてもほんとユネスコ様様です☆
2006/12/27(水) 午前 0:35
オスカルさん >その像はきっとネフェルティティの顔像ですね〜♪この時代よりちょっと前のこれまた絶世の美女とされていた王妃で、ネフェルタリと並んで有名な王妃だそうです。あの像もほんと美しいですよね〜☆
2006/12/27(水) 午前 0:40
あぁ、なにか別世界にひたってしまいました。古代の愛、尊い愛、永遠の愛・・・。
2006/12/27(水) 午前 9:22
いろはさん >愛情のかたちがこうして現代まで残って、ずっと未来の人達にまで感動を与えるって、素敵ですよね☆
2006/12/30(土) 午後 1:40
名前似てるんですね。すっきりしました!
2007/1/1(月) 午後 11:47
王妃を同じ大きさに描かせた(認めて、愛した)ラムセス2世って、やっぱり中身もいい男だったのでしょうね・・・王妃が実際素晴らしかったのでしょうけれど。
2007/1/3(水) 午後 5:58 [ - ]
偉大な歴史的人物の陰にはいつも すばらしい女性がいるのですね。そして家族を大事にする王ラムセス素敵です。この時代の平均寿命年齢の倍も生きた彼の偉大さは当時にしたら 本当に太陽の神だったのかもしれませんね。彼に会ってみたいです。その時代に自分も生きていたんじゃないかと思うほど惹かれてしまいます。
2007/1/5(金) 午後 1:10
オスカルさん >似てますよね。両方「すごく美しい!!」みたいな意味みんたいです。
2007/1/6(土) 午前 11:51
musasabiさん >既成概念にとらわれないあたり、器の大きさを感じますよね。吉村作治さんも、インテリな平和王とおっしゃってました。
2007/1/6(土) 午前 11:57
月乃凛さん >会ってみたいですよね〜!!!当時の平均寿命は30〜40くらいらしいので、(信長の時代で人生50年ですもんね)90まで生きたファラオはほんと、神の加護を感じますね。
2007/1/6(土) 午後 0:03
そうそう!お正月の特番でこの遺跡とラムセス2世とお妃の物語を放映していました。発見当時はかなりの砂に埋まっていたんですね。タイムリーな話題でよかったです。
2007/1/11(木) 午後 7:15