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ここではおもに70年代〜80年代に活躍したバンドを中心に取り上げる。有名バンドは当然少なくないが、リアルタイムで聴いてきたファンに会心の一撃を食らわせるとするならば、この手のジャンルもHR/HMの中のサブ・ジャンルの一つであり、どちらかというと爆音よりもリズミカルにカッコよさを求めたものが多く見受けられる。
【LED ZEPPELIN】
言わずと知れた伝説的ロックバンド。英語の正確な発音は「レッド・ゼペリン」に近い。アコースティック・ナンバー、ブリティッシュ・トラッド、フォークから中近東音楽にわたる幅広い音楽性をハードロックに注入したそのサウンドは、当時では画期的だった。今現在でもアルバムは売れ続けている。
【DEEP PURPLE】
ハードロックの基礎を作った超大物バンド。ブルース・ハード・ロックが主流だった70年代のイギリスにおいて、バンドの中心人物であるリッチー・ブラックモア(G)が刻むギター・リフを主体としたリズミカルなサウンドは、当時の多くのファンの度肝を抜いた。最初はTHE BEATLESのパクリ・バンドに始まって、オルガンを主体としたアートロックへ、のちにギター・リフ主体のサウンドへ、などと、実は最も音楽性の変遷が激しかったバンドでもある。
【URIAH HEEP】
イングランド・ロンドン出身バンド。特にLED ZEPPELIN、DEEP PURPLE、BLACK SABBATHと並ぶ4大ハード・ロック・バンドの一つとされている。プログレ・ロックの要素も持ち合わせており、特にKING CRIMSONとの親交が深い。
【BLACK SABBATH】
へヴィメタルの基礎を作ったと言われる70年代の大物バンド。実際、典型的なハードロックとは一線を画す重量感のあるサウンドを提示しているが、誤解してはならないのが、この時代に”メタル”と言われた音楽と80年代〜90年代以降のへヴィメタルはまったく異なるサウンドである。よって、彼らはへヴィメタルの基礎を作ったものの、のちのへヴィ・メタル・バンドに影響を与えたわけではない(へヴィメタルはIRON MAIDENから影響を受けていることが多い)。
【OZZY OSBOURNE】
元BLACK SABBATHのオジー・オズボーン(Vo)が結成したバンド。ランディ・ローズ(G)のモダンなクラシカル・センス漂うプレイや、日系人ギタリストのジェイク・E・リー(G)によるプレイなど、ファンにとって興味をそそられる要素も多く、このバンドで有名になったギタリストも少なくなかった。
【RAINBOW】
音楽性に満足のいかなかったリッチー・ブラックモア(G)がDEEP PURPLE脱退後に起ち上げただけあって双方を比べられることが多いものの、その実、同じハードロックであってもサウンドは微妙に異なっており、彼らは様式美サウンドであるところが大きい。こういう風にBURRN!でも説明してほしいよホントに…。
【WHITESNAKE】
DEEP PURPLEを解雇されたデイヴィッド・カヴァデール(Vo)が起ち上げたバンド。彼らはDEEP PURPLEファミリーのひとつとされているものの、70年代ハードロックにあった古き良きブルース・サウンドで独自性をものにした。現在も活動中。
【UFO】
人聞きの悪い言い方をするとSCORPIONSからマイケル・シェンカー(G)を引き抜いたバンドとして知られる。実際、マイケル・シェンカー(G)在籍時の人気は最高潮に達し、ブルース・ハード・ロックが主流だった70年代の英国において華やかなギター・ソロを主体としたメロディアス・ハード・ロックと呼ばれるサウンドによって注目を集めることとなった。マイケル・シェンカー脱退後は70年代ブルース・ハード・ロックに変遷(回帰?)。
【THIN LIZZY】
アイルランドの至宝と呼ばれたフィル・ライノット(Vo&B)率いるバンド。当初は4人編成で典型的なブルース・ハード・ロックだったが、ツイン・リードを含む5人編成になってからはメロディアスなギター・サウンドを提示するようになる。ちなみに、フィル・ライノット(Vo&B)は1982年薬物の過剰摂取により死去。現在はジョン・サイクス(G)が引き継いでいる。
【AC/DC】
アンガス(G)とマルコム(G)のヤング兄弟によって結成。基本的にブルース・ハード・ロックだが、彼らの場合は英国と親戚関係にあるオーストラリアから飛び出したという出自が大きい。1970年代後半〜1980年代前半に活躍。
【SCORPIONS】
マイケル・シェンカー(G)の兄であるルドルフ・シェンカー(G)が結成したバンドで、弟と同じくブライングVを駆使したギター・リフ主体の華やかなメロディアス・ハード・ロックで注目を集めた。弟のように天才的というわけではないが、兄ルドルフ・シェンカーの巧さもこの手のジャンルの中では抜きんでている。
【MICHAEL SCHENKER GROUP】
バンドに馴染むことができず、結局ソロ・プロジェクトを結成させることになったマイケル・シェンカー(G)率いるバンド。天才というのは実生活や社会での問題も少なくない人が多いが、彼のギター・プレイはそんなことがどうでもいいほど次元を超えており、UFO在籍時の20歳ですでにプロのレベルを超越した速弾きプレイを見せていた。これがマイケル・シェンカーの魅力。
【DIO】
元BLACK SABBATHのロニー・ジェイムス・ディオ(Vo)率いるバンド。音楽的にはBLACK SABBATHやRAINBOWの要素がある。
【LAST IN LINE】
元DIOのメンバを中心に結成されたバンド。メンバーはヴィヴィアン・キャンベル(G)、ヴィニー・アピス(Dr)、ジミー・ペイン(B)という3人が中心メンバーであり、バンド名もDIOの名盤として誉れ高いセカンド・アルバムから取られているだけに、そのサウンドはモロだが、残念ながらジミー・ペイン(B)が2016年1月23日に他界した。
【BLACK STAR RIDERS】
元THIN LIZZYのスコット・ゴーハム(G)を中心とするブルース・ハード・ロック・バンド。21世紀にして唯一THIN LIZZYの遺伝子を受け継いでいる。
【THE DEAD DAISIES】
元MOTLEY CLUEのジョン・コラビ(Vo)を中心としたブルース・ハード・ロック・バンド。2016年に元WHITESNAKEのダグ・アルドリッチ(G)が加入したことで、ここ日本でも注目の的となった。音楽性は王道のハード・ロック・サウンドである。
【BE THE WOLF】
2011年に結成されたイタリア出身バンド。当初の正式メンバー4人であったが、バンドの創設者のひとりであったフランチェスコ・プリオーリ(G)がデビュー直前に脱退し、リーダーをフェデリコ・モンデッリ(Vo&G)に託してトリオ編成で活動している。音楽性は王道のハード・ロック・サウンドであるために、こちらにカテゴライズせざるを得なかった。なおフェデリコ・モンデッリ(Vo&G)はBURRN!のコラム連載でも活躍。
【TEMPLE BALLS】
DEEP PURPLE、QUEEN、KISS、BLACK SABBATHなどから大きな影響を受けており、正統派サウンドを提示するフィンランド・オウル出身バンド。バンド名の由来はアンディ・マッコイの自伝本だった。
【BURNING RAIN】
ダグ・アルドリッチ(G:元WHITESNAKE〜DIO〜THE DEAD DAISIES)率いるアメリカ合衆国出身のオーソドックスなハード・ロック・バンド。のちにショーン・マクナブ(B:元QUIET RIOT〜DOKKENほか)とKISSのエース・フレーリーが率いるバンドやMR.BIGの助っ人として活動歴があるマット・スター(Dr)が加入したことでも有名。
【GRAHAM BONNET BAND】
グラハム・ボネット(Vo:元RAINBOW〜M.S.G.〜IMPELLITTERI)を中心に結成されたバンド。もともと70年代ハードロックに合った人物であるが、人間関係に馴染めずIMPELLITTERI時代には客寄せパンダとして、彼自身も絶滅危惧種らしくレンタルのような移籍であったが、結局、捨てられる羽目となり、4オクターブの声域という才能が勿体ないという思いから起ち上げられた。
【APPICE】
VUNILLA FUDGEなどで活躍したカーマイン・アピス(Dr)とBLACK SABBATHやDIOなどで活躍したヴィニー・アピス(Dr)の兄弟が起ち上げたプロジェクト。意外にも、これが初のジョイントとなった。
…などと、ハードロック/ブルース・ハード・ロックはこうした伝説を作ってきたバンドが多い。音楽性というよりはアルバム・セールスが世界中に結びついているのが大きい。音楽性は多種多様であり、実は同じハードロックを標榜していても、微妙に異なっていることがよくある。
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