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この頃日本ではバブル経済絶頂期にあたる。DEF LEPPARDやWHITESNAKE、EUROPEがそれまでのHR/HMの概念を超えたビッグ・ヒットを飛ばし、その他にもそのBON JOVIの弟分にあたる存在として登場したCINDERELLAやSKID ROW、さらにはWINGERやWHITE LIONなどが200万枚を超えるセールスを記録。そして20世紀最後の大物ロックンロール・バンドGUNS 'N ROSESの登場によってブームは最高潮に達した。
リアルタイムで聴いてきた人はHR/HMは1980年代まで、と捉えていた人も少なくないだろう。1980年代はHR/HM人気が最高潮で、後半になると失速していくんだと。この見方が明らかに間違いである理由を述べる。まず、BON JOVIがブレイクしたのと同じ1986年にMETALLICAがメジャー・デビューする。そして、それがまさかの全米チャートTOP30入りを果たすことにより、こうしてサンフランシスコを中心としたベイエリアでは一大スラッシュ・メタル・シーンが形成された。それをリアルタイムで経験してきた人は、本来HR/HMが持っていた邪悪さ、過激さ、攻撃性を極端な形で表現したそのサウンドに対して、当初は「こんなの音楽じゃねーよ!」と酷評を浴びせ、差別した。METALLICAの音楽はHE/HMから外れたのだ。華やかなポップ・サウンドはHR/HMで、邪悪なものはHR/HMじゃない。こうした決めつけが世界の潮流に乗れなかった要因であり、おもに日本でHR/HM人気が衰退するのである。そして、同時期にドイツではジャーマン・メタル・ブームが確立しつつあったため、日本のファンが次に目を付けたのはアメリカのバンドではなく、ドイツのバンドだった。
ちなみに、そういった動きをよそにアメリカでは実際にはプログレッシヴ・メタルやネオクラシカル・メタルなど、他のバンドとは一線を画すジャンルが次々登場。新人バンド・デビュー時期として恐らく全盛期なのではないかと思われる。実際、この時期にはデスメタルや北欧のブラックメタルも黎明期にあったのだが、そういったバンドはHR/HMバンドとしての視野に入れられていない。
全米チャート8週連続第1位にランク・インし、実に1000万枚以上を売り上げた。このぐらいのセールス記録は他に例がないほど。
DEF LEPPARD/HYSTERIA
私が最初聴いた時は良さが分からなかったが、リリース当時はこのサウンドが最先端だった。計1500万枚を記録するロング・セラー作品となった。
WHITESNAKE/WHITESNAKE
影響という意味では素直にカッコ良かった。計800万枚のセールスを記録し、成功を収めた。
20世紀最後の大物ロックンロール・バンド。クオリティは高いが、個人的にはこのベンベンベベンベン♪が気にくわない。
METALLICA/MASTER OF PUPPETS
スラッシュ・メタルをメジャー・フィールドへ押し上げた一作。これぐらいの迫力があれば素直にカッコいいと言える。
QUEENSRYCHE/OPERATION: MINDCRIME
言わずと知れたHR/HMの金字塔。この作品には度肝を抜いた。一聴してよく分からないという人は、最低6回は聴き返すとよい。
HELLOWEEN/KEEPER OF THE SEVEN KEYS Pt.II
多くのファンをメロディック・パワー・メタルの世界へ導いた超名盤。捨て曲なし。良さがすべてにある、とはまさにこのこと。
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