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アメリカ合衆国を代表する四天王の一角を担うMETALLICAを彷彿とさせるスラッシュ/メタルコア・サウンドによってモダンへヴィ/エクストリームメタルのファンを大いに魅了したサムライ軍団による通算7作目。
制作過程において2度もドラマーを交代させるというハプニングを経てリリースされた本作はバンドの中心人物であるマシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo&G)が自身で「12歳の頃から叫ぶのではなく、歌えるシンガーになりたかった。叫ぶことは簡単。歌うことは困難。俺は常に困難を選んできた。そして今それができるようになったんだ」と語っている通り、本作で達成されたヴォーカル・スタイルは”スクリーミング・ヴォイスの一切排除”であり、またその分だけ1980年代にあった古き良き正統派へヴィメタルの要素が前面に押し出されていている一方、疾走曲はいっさい姿を消しているためか、そうなるとギター・リフを中心とした押しの強いサウンドに期待したいところだが、ただ北欧ノルウェー出身のブラック・メタル・バンドEMPERORの中心人物であった現在IHSAHNを牽引するイーサーン(Vo, G, B, Key)が関わっているというオーケストレーションをフィーチュアしたイントロの#1からして世界観が暗く、それならまだしもグランジ/オルタナ系の#5や、シアトリカルなムードを放つ#6に、さらにALL THAT REMAINSに通ずるコマーシャルなメロディの#9でやや盛り返すのだが、ただその一方でDISTURBEDのようにモダン・へヴィ・ロック的なツカミの悪いメロディから根暗陰鬱引きこもり必至の#10で意気消沈するために、アルバム全体としては良い印象が微塵もなく、また彼らだからこそ確かに「オッ!」と思わせる場面は時折、存在するのだが、ただ全体的には初期の彼らとはまったく似ても似つかないほどのスロー・ナンバーがやけに多く収録されているあたりもマイナス・ポイントであるためか、確かに”じっくり聴かせる”という意味では悪くない反面、個人的には正直言って彼らに対しては新世代バンドの一角としてMETALLICAばりの飛躍を願っていただけに、あと一歩欲しいところであろう。
自己採点 81点
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> 内緒さん
エクストリーム系の代表格だったのにメロディを重視するバンドに変貌してしまいましたね。
2017/1/16(月) 午後 7:51
メロディに重点を置いた作品でしたね。
[ ピアッツァ ]
2017/6/30(金) 午後 5:09
> ピアッツァさん
メロディック・パワー・メタルと言っても差し支えないかもしれません。ただそれにはメロディが薄すぎるのですが。
2017/6/30(金) 午後 8:33
これだけメロディに絞った作品でも、彼らはメタル愛に溢れていますね。
[ ジェシー=ハワード ]
2017/9/9(土) 午前 10:38
> ジェシー=ハワードさん
たとえメロディックな作風になっても、彼らがTRIVIUMであることに変わりはありませんね。ぜひ、このままキャリアを重ねて行って欲しいです。
2017/9/9(土) 午後 6:35
俺もこれ好きだぞ (^O^)/
[ ナラシンハラーオ ]
2019/6/13(木) 午後 2:57
> ナラシンハラーオさん
それは嬉しいコメントですね(笑)。典型的なメロディック・パワー・メタルのファンであればこのあたりで聴くのをすでにやめているでしょうし、その分だけこのバンドが好きなファンは私的に、21世紀に目を見開いていると思っています。
2019/6/16(日) 午前 10:25
メロディがいい音楽ですね(⋈◍>◡<◍)。✧♡
[ ちゃっきー ]
2019/6/18(火) 午後 1:51
> ちゃっきーさん
うーん、ひとことでメロディと言ってもメロディック・パワー・メタルのメロディとは違う気がします。アメリカのメインストリーム系ですね。どちらかというと。
2019/6/18(火) 午後 9:34