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ネオクラ/プログレとメロデス/メタルコアによる夢の空間

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DYNAZTY「FIRESIGN」(2018)

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2017年2月に念願の初来日公演を実現させた彼らだったが、その後はメンバーの一人であるニルス・モーリン(Vo)が同郷出身のテクノ/トランス系エクストリーム・メタル・バンドAMARANTHEのツアーに助っ人として参加したことにより同年7月に正式メンバーとなったことが発表されるなど紆余曲折を経てリリースされた北欧スウェーデン出身のドラマティック系正統派メロディック・メタル・バンドによる日本デビュー後第5弾にして彼らの通算6作目。
本作に関しては東京公演の直後からすでに始めていた(ニルス・モーリンの記憶によると2017年3月〜4月)ようで、曲作りは基本的にニルス・モーリン(Vo)がラヴ・マグヌソン(G)とマイク・ラヴィア(G)と共作するかたちで行われており、最初に書いたうちの1曲だというオープニングを飾る#1「Breath With Me」なんかはアルバムのスタートを飾るに相応しいインパクトがあるし、またニルス・モーリン(Vo)とマイク・ラヴィア(G)が共作になっているもう一方の#7「Closing Doors」は壮大なコーラス・パートが待ち構えているあたり、この2曲こそが明らかに作り込まれていることが分かる新たな名曲であり、さらにはタイトル曲#6「Firesign」では個々の信念と自分自身の潜在能力について書かれているようで、決して引き下がっていたり、たとえノックアウトされたとしても再び立ち上がる方法が見つかるという意味を持っているそうだが、裏を返せば上記の3曲以外があまりにパッとせず地味であり、彼らいわく通算4作目にあたる『RENATUS』(2014)という最もAMARANTHEらしいサウンドから後退しているのではないかと疑いたくなるほどまでになっており、近年ついに完成させたSYMPHONY Xのようなネオクラ風味漂う叙情性とNOCTUNAL RITESのようなドラマ性は本作からは最大限にまで引き出されていないように思われるためか、9月にフィンランドでツアーを敢行したそうなので、その後はKAMELOTと一緒に母国スウェーデンを廻ったのち、2018年の終わりから2019年の初めにかけてのヨーロッパ・ツアーで彼ら自身が何か新しい要素を発見し、それが一段落したら再来日して近年の最高の楽曲を制作することに全力を傾けてもらいたいと思う。

自己採点 81点

DYNAZTY「TITANIC MASS」(2016)

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アルバム・タイトルに”生まれ変わり/再生”を意味するラテン語のタイトル冠した前作で見事な復活を遂げた彼らの通算5作目。
デビュー当時はワイルドでスリージーなロックンロール寄りのサウンドであったのが、前作ではネオクラ系を下地にしたパワーメタル寄りのサウンドに変貌したわけだが、しかし、それはさながらSKID ROWのデビュー作『SKID ROW』からセカンド・アルバム『SLAVE TO THE GRIND』への変貌ぶりを思わせる印象もあってか、確かにニルス・モーリン(G)は「人生を変えた5枚のアルバム」のひとつにSKID ROWの名盤『SLAVE TO THE GRIND』を挙げており、またセバスチャン・バック(G)をフェイバリット・ヴォーカリストだと公言していることも相俟ってか、この方向性の変化はそのあたりを意識しているのかもしれず、前作も溌剌としたエネルギーに満ちた傑作であったが、ただ本作も同様の方向性の力作に仕上がっており、本作を以って彼らがついに自分たちのサウンドを確立したことを窺わせるものでもあるためか、本作のリリースにおけるBURRN!のレビューではスウェーデン出身の正統派へヴィ・メタル・バンドNOCTURNAL RITESやネオクラ系プログレッシヴ・メタル・バンドのSYMPHONY Xを引き合いに出されていたが、確かにモダンなセンスを持ったパワー・メタル・サウンドに熱唱型のヴォーカルという点では後期NOCTURNAL RITESだし、またヘヴィなリフ・ワークとテクニカルなギター・ソロのコンビネーションという点においてもSYMPHONY Xに通じるものとなっており、さらにアグレッシヴな中にはキャッチーなセンスも存在していながらも、北欧のバンドにありがちな甘さに流れることがないためか、もしHR/HMが好きであるならば、誰が聴いてもカッコいいと思えるであろう普遍的な魅力を備えたサウンドに仕上がっているだろう。

自己採点 86点

DYNAZTY「RENATUS」(2014)

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本国スウェーデンのロック・チャートで第1位を獲得し、またメインストリーム・チャートでも第8位にランクインするヒット作となり、同作リリースに伴うツアーはアメリカ、イギリス、中国などにまで及んだ北欧スウェーデン出身のSKID ROWフォロワーによる通算4作目。
前作リリース時点でのラインナップからオリジナル・メンバーだったジョエル・フォックス・アペルグレン(B)が脱退し、新たにジョナサン・オルソン(B)を迎えた本作はレコード会社もスウェーデン出身の有名映画俳優にしてTHE POODLESの楽曲にも関わったことのあるピーター・ストーメアが所有するStormVox Recordsから、フィンランドのメタル専門レーベルとして有名なSpinefarm Recordsに移籍しており、そういった変化も影響したのか、初のセルフ・プロデュースによって制作された本作はラテン語で「再生する、生まれ変わる」という意味を持つアルバム・タイトルに象徴されるように、まるで生まれ変わったかのような内容のアルバムになっていて、またデビュー当時はグラムメタルにカテゴライズされることも少なくないキャッチーなサウンドを聴かせながらも、時にCRASHDIETCRAZY LIXXなど、さらにはRECKLESS LOVEなどといったバンドと同じカテゴリーで語られるバンドだったが、ただ本作で聴けるサウンドはグンッとヘヴィかつメタリックな印象になっていて、まるでNOCTURNAL RITESみたいにドラマティックなサウンドであるという印象を受けるのも納得のモダンなアグレッションとポップになりすぎないキャッチーなメロディ・センスの融合が非常にカッコいいサウンドを生み出していて、また楽器隊が非常にテクニカルでありながらも、時にSYMPHONY Xのようなバンドをさえ彷彿させるテクニカルなギター・ソロ・パートが本作の大きな聴きどころとなっており、これだけ楽器隊が主張するのであれば、これまでのような歌を中心にした音楽性よりも、むしろVoも楽器も対等に主張するこのメタリックな路線の方が正解で、特に前にも出過ぎず、それでいながら楽曲を引き立てる効果として抜群のKeyも絶妙で、またヘヴィなサウンドの中にも印象的なメロディをきちんと織り込んでくるあたりは北欧のバンドらしさが充分に活かされており、やや楽曲にバラエティ性が乏しいが、ただ生まれ変わった意味としてのサウンドは徹底して提示されており、またリスナーに対してサウンドに迷いを感じさせないのが潔い。

自己採点 84点
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日本デビュー作となった前作セカンド・アルバム『KNOCK YOU DOWN』でいきなりBURRN!のクロスレビューのトップを飾って物議を醸した北欧スウェーデン出身バンドによるサード・アルバム。
彼らの音楽性は基本的にはCRASHDIETCRAZY LIXXなど、さらにRECKLESS LOVEといったバンドと同じカテゴリーにも入れられそうなモロ80年代型のキャッチーなハード・ロックンロール・サウンドであるが、ただそれらと比べてもワイルドでエッジの効いたアツいサウンドを感じさせるところがBURRN!の編集部員に”売れ線狙いだ”と勘違いされたのではないかと思われると共に、また個人的な趣味から言うと外部ソングライターがコンテスト出場用に書いたという北欧メロディアス・ハード然とした#3「Land Of Broken Dreams」以外において、ちょっとスリージーな要素が強すぎてあまり琴線に触れて来ないのだが、ただ荒々しい疾走感を感じさせる楽曲からノリのいいミッド・テンポの楽曲など、そしてBACKYARD BABIESのメンバーと共作したというバラードまで、各楽曲のクオリティは押しなべて高く、さらに、これはロックンロール系のバンドとしてごく珍しいのだが、随所でテクニカルかつネオクラシカル系サウンドを下地にした押しの強いギター・ソロがそこかしこで顔を出すあたりも北欧ならではのアーティストだといったところで、またピーター・テクレン(HYPOCRISY)によるプロデュースがバンドのアグレッションを遺憾なく引き出しているのもまた好印象となっており、かつてSKID ROWのデビュー作などに熱狂した1980年代におけるリアルタイム組のHR/HMファンなどにも好意的に受け止められそうだが、しかし、こういった音楽がもはや北欧からしか出てこないというのは、裏を返すとするならば、やはり英米ではすでに終わった音楽スタイルなのではないだろうか。

自己採点 83点
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リリース当時BURRN!では日本デビュー作であるにもかかわらず、いきなりクロス・レビューのトップを飾ったという北欧スウェーデン出身の若きホープによるメロディアス・ハード・ロック・バンドによるセカンド・アルバム。
本作は同郷スウェーデンの先達バンドであるH.E.A.Tを手掛けたチームが全面サポートするという万全のバック・アップ体勢のもとに制作されたという豪奢ぶりからしてか、彼らこそがまさにブライテスト・ホープたるゆえんであるが、ただ全体的にロックンロール的なノリの良さと、時に電動ノコギリのようなゴリ押しのギター・リフがフィーチュアされているあたりから推測される音楽性は、まさに1990年代のアメリカンHR/HMシーンを盛り上げるキッカケとなったバンドSKID ROWそのものであり、実際、彼らも全体的にはその手の音楽のフォロワーにあるサウンドを提示しているためか、確かにVoの中低音域は元SKID ROWのセバスチャン・バック(Vo)によく似ているかのような印象を受けるし、また基本的なサウンドはノリのあるアメリカンHR/HMではあるものの、その一方でギター・ソロに関して言えばVINDICTIVのツアー・ギタリストを務めた経験もあるというロブ・ラヴ・マグヌソン(G)によるネオクラシカル系パワー・メタルを下地にした北欧由来の叙情フレーズを主体とした速弾きプレイを披露している場面も多く存在しており、誤解を恐れず敢えて言うなら”叙情性のあるメロディアス・ハード・ロックをそのままパワーメタル化したような感じ”という形容の方がより近いのではないかと思われると共に、特にコレといった捨て曲などはいっさい見当たらない一方、本作を聴き通した限りでは全体的にまだ粗削りな印象が多々見受けられるので、リリース当時、多くのHR/HMマニアを狂喜乱舞させた一枚ではあるが、ただしかし、まだまだ改善点が少なくないのではなかろうか。

自己採点 79点

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