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2017年2月に念願の初来日公演を実現させた彼らだったが、その後はメンバーの一人であるニルス・モーリン(Vo)が同郷出身のテクノ/トランス系エクストリーム・メタル・バンドAMARANTHEのツアーに助っ人として参加したことにより同年7月に正式メンバーとなったことが発表されるなど紆余曲折を経てリリースされた北欧スウェーデン出身のドラマティック系正統派メロディック・メタル・バンドによる日本デビュー後第5弾にして彼らの通算6作目。
本作に関しては東京公演の直後からすでに始めていた(ニルス・モーリンの記憶によると2017年3月〜4月)ようで、曲作りは基本的にニルス・モーリン(Vo)がラヴ・マグヌソン(G)とマイク・ラヴィア(G)と共作するかたちで行われており、最初に書いたうちの1曲だというオープニングを飾る#1「Breath With Me」なんかはアルバムのスタートを飾るに相応しいインパクトがあるし、またニルス・モーリン(Vo)とマイク・ラヴィア(G)が共作になっているもう一方の#7「Closing Doors」は壮大なコーラス・パートが待ち構えているあたり、この2曲こそが明らかに作り込まれていることが分かる新たな名曲であり、さらにはタイトル曲#6「Firesign」では個々の信念と自分自身の潜在能力について書かれているようで、決して引き下がっていたり、たとえノックアウトされたとしても再び立ち上がる方法が見つかるという意味を持っているそうだが、裏を返せば上記の3曲以外があまりにパッとせず地味であり、彼らいわく通算4作目にあたる『RENATUS』(2014)という最もAMARANTHEらしいサウンドから後退しているのではないかと疑いたくなるほどまでになっており、近年ついに完成させたSYMPHONY Xのようなネオクラ風味漂う叙情性とNOCTUNAL RITESのようなドラマ性は本作からは最大限にまで引き出されていないように思われるためか、9月にフィンランドでツアーを敢行したそうなので、その後はKAMELOTと一緒に母国スウェーデンを廻ったのち、2018年の終わりから2019年の初めにかけてのヨーロッパ・ツアーで彼ら自身が何か新しい要素を発見し、それが一段落したら再来日して近年の最高の楽曲を制作することに全力を傾けてもらいたいと思う。
自己採点 81点
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