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南欧イタリアを代表するシンフォニック・パワー・メタル・バンドの首領によるルカ・トゥリッリ(G)が脱退して以来、復活作としての第2弾。
このバンドの分裂による衝撃はファンの間で何とも言えない悲壮感が漂っていたが、ただ前作に参加していたメンバーにして、これまでもBLIND GUARDIANのベーシスト兼5人目のメンバーとして活動していたアレックス・ホルツワース(Dr)の実兄であるオリヴァー・ホルツワースが、実はロベルト・デ・ミケーリ(G)とSINESTESIAで一緒だったというアレッサンドロ・サーラ(B)なる人物に参加アルバム1枚のみを以ってあっさり交代している本作は、音楽性としてはコンセプトから解放されて2作目ということもあって緊張感が抜けたのか、前作よりもむしろストレートで取っつきやすく、またリリース前に「今度はちゃんと疾走しているよ」とアナウンスされた通り、先行で公開された#2「Distant Sky」やタイトル曲の#3を中心にアルバム全体としてはメロディック・パワー・メタルとしての色合いが強くなっており、さらにはライナーノーツにもある通り、各曲が200〜300トラックにも及ぶ多重録音で以って前作よりもオーケストレーションをより強めているためか、確かにミッド・テンポの楽曲ではオペラティックで壮大かつ劇的な場面もちらほら見受けられるのだが、ただそういった楽曲に関しては、全盛期ほどのクオリティを完全に取り戻しているのかというと、さすがにそこまで至っていないという事実がややもどかしく、デビュー作から順当に聴いてきたリアルタイム期のファンだけに正当に評価できないのが辛いところだが、しかし、実際にはBURRN!のレビューにあるように、耳の遠い編集部員による恒例の罵詈雑言でこき下ろすほどクオリティ的に悪いとは思わなかったし、またせっかくここまで吹き返したのだから、あともう一歩だけ頑張って欲しかったな。
自己採点 83点
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