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ネオクラ/プログレとメロデス/メタルコアによる夢の空間

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北欧フィンランド・ケミ出身のネオクラシカル系シンフォニック・プログレッシヴ・メタル・バンドによる『UNIA - 夢記』(2007)、『THE DAYS OF GREYS』(2009)、『STONE GROWS HER NAME』(2012)、『PARIAH'S CHILD』(2014)、『THE NINTH HOUR』(2016)と『ECLIPTICA REVISITED』(2014)という、これまでリリースされた5枚のオリジナル・アルバムと1枚のリ・レコーディング盤の中からかき集められた彼らの集大成を飾る日本独自企画ベスト・アルバム。
本作はトニー・カッコ(Vo)が付属のメッセージで語っている通り、彼自身にとっては『UNIA』が最高潮に達していたようで、そのこと自体を否定するつもりはないが、私自身も90年代後半から2000年代に沸き起こったメロディック・パワー・メタル・ブームがバブル期にあった時代にHR/HMに入門した人間でありながら、かつてウジャウジャといた(まるで『FINAL FANTASY』シリーズに出てくるゴブリンにエンカウントしたような言い方…)日本のメタル・マニアのようにパワーメタル一辺倒に陥ることはなく、むしろほぼ同期であるドイツ出身のEDGUYと同様に音楽性を変化させたあとの方が好きになったアーティストでもあり、またもともと正統派へヴィメタルであったEDGUYと同様にソナタももともとはメロディアスな北欧タイプのハード・ロック・バンドであったから音楽性の変化は何の違和感もなく、特に解説にもあるようにスピード曲ばかり収めていた企画ベスト・アルバム第1弾といえる『THE END OF THIS CHAPTER』(2005)と比べるとバランスがよく、少なくとも「なんでこの曲が入っとんじゃボケェ!」というツッコミを入れる余地は見当たらないし、すでにオリジナル作すべてを持っている私でさえも購入動機のひとつとなったエディット・ヴァージョンなどが収録されているCD2も悪くないうえ、極め付きは満月に向かって遠吠えする狼のアートワークも風光明媚なフィンランドの冬景色を想起させるため好感。

自己採点 82点
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前作リリース後にデビュー・アルバム『ECLIPTTICA』のリ・レコーディング企画盤のリリースを挟んで制作されたエリアス・ヴィルヤネン(G)加入後の第4弾。
これまでの彼らはメロディック・パワー・メタルとは程遠い多種多様な音楽性にある要素を取り入れると共に、彼らなりにSTRATOVARIUSとは異なる独自性を開拓していったのだが、ただ本作もまたその流れにある作風であり、またタイトルにある「第9刻」とはキリスト教の新約聖書にある「ヨハネの福音書第1章・第9節」のことであるためか、本作を聴く前に大学時代の講義で実際に使っていた本物の聖書を開いてみると、そこには「すべての人を照すまことの光があって、世にきた」と書かれているために、本作付属のライナーノーツでトニー・カッコ(Vo)が語っている「宗教色の強いタイトル」とはまさにこのことであるかと思われるが、ただ確かに前作からは遥かにポジティヴな印象が窺える一方で、音楽性に至ってはここに来てついに限界(リスナーとしてはもっと前から限界だったのだが)に来たためか、これまでにあったプログレ色の強い楽曲や、またシンフォ色の強い楽曲からネオクラ色が垣間見える楽曲までと、実に幅広い音悪性を提示しており、また全体的にこれまでの集大成的なイメージも相俟ってか、これがアートワークに3つの玉として描かれている「過去」「現在」「未来」のことなのだと思われるが、ただ個人的にはここ数作が安定しているだけあって問題なく楽しめる一方、特に古参のファンや、あるいは典型的なスピード・チューンを求める向きにとっては物足りない作品だと言えるだろう。

自己採点 81点
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2000年当時はメロディック・パワー・メタルの救世主(メシア)と呼ばれて英雄STRATOVARIUSを輩出した北欧フィンランドから突如飛び出した彼らが、デビュー15周年を記念して現行メンバーでデビュー・アルバムの楽曲を再レコーディングしたというバンド史上初となる企画アルバム。
私のように、STRATOVARIUSを聴いた後に順当にSONATA ARCTICAを聴き始めたファンであれば「叙情的美旋律とはこういうモノ」というある種の慣れが備わっているのだが、ただかつてBURRN!の評価を真に受けてSONATA ARCTICAから先に手を出したファンや、またSTRATOVARIUSの存在や良さを知らないファンにとっては、彼らがデビューした時は感動的だったであろうし、またデビュー作への愛着心が備わっているかと思われると共に、そういう音楽的嗜好という意味では決して駄作には至っていないのだが、ただ実際彼らはもともと演奏力が優れたバンドではないので、特にヤニ・リマタイネン(G)とミッコ・ハルキン(Key)がいた頃と比較したとしても、全体的にはデビュー作とほとんど変わっているような場面は出てきておらず、また本作を聴いた限りでは、少なくとも荒削りな感触がなくなった分だけ若気の至り的な勢いは感じられないのだが、ただやはりエリアス・ヴィルヤネン(G)とトミー・ポルティーモ(Dr)の演奏力が足を引っ張っており、彼らこそがバンド全体の演奏力においていまたA級の壁を超えられずにいる要因である気がしてならない。

自己採点 85点
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前作リリース後にオリジナル・メンバーだったマルコ・パシコスキ(B)が脱退し、後任にパシ・カウッピネン(B)が加入してリリースされた新作。
一部のファンからは原点回帰の声があり、また実際BURRN!のインタビューでもトニー・カッコ(Vo)がそのような発言をしているが、ただ決して初期のようなSTRATOVARIUS直系のクサメロ路線に回帰したわけではなく、確かに“メロディ”という一点だけに焦点を絞って聴けば『UNIA』〜『STONE GROWS HER NAME』の中で最もメロディックな音楽性を感じさせるのだが、ただ実際にはこれまで同様にネオクラ路線の楽曲だったり、またメランコリックな楽曲からオーケストレーションを組み入れた壮大な楽曲など、典型的なメロディック・パワー・メタルの枠組みとは程遠い“変化”の見られるアルバムとなっていて、またこのバンドはもともと高い演奏力を以ってしてファンを魅了するタイプのバンドでもないだけに、本作がどの程度、日本での人気回復につながるかは未知数であるが、ただしかし、それよりも彼らの前向きな姿勢が音楽に表れているのが好感で、それを象徴するかのようにジャケットのアートワークにも再び極寒の地を象徴する“狼”が登場しているためか、そこから思い浮かべることができる冬のフィンランドの地はさぞかし風光明媚であろう。
ちなみに、BURRN!でトニー・カッコ(Vo)の「俺たちはそんなに年寄りじゃなかったことに気づいた」「まだ元気にパワー・メタルをやれる」との発言にプラス1点しておくとする。

自己採点 81点
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メタル大国・北欧フィンランドはケミ出身のメロディック・ハード・ロック・バンドSONATA ARCTICAによる通算7作目。
彼らはアルバムごとにバンドが成熟するかのように進化し続けると共に、また枚数を重ねるごとに違うイメージを持ち続けてきたためか、特にベスト・アルバムをリリースした後の『UNIA』以降の変化があまりにも極端なので、そればかりが取りざたされているのだが、ただそんなことは彼らとしては決して珍しいことではなく、このバンドのデビュー前はもともとメロディアス・ハード・ロック・バンドであったわけで、実際#10「Wildfire, Pt. 2 - One With The Mountain」や#11「Wildfire, Pt. 3 - Wildfire Town, Population: 0」といった『RECKONING NIGHT』収録の「Wildfire」の続編的な楽曲が収録されているのだが、ただ歌詞テーマのみが続編であり、音楽的には決してメロディック・パワー・メタルに回帰するものではなく、また古参のファンを喜ばせるものではないが、ただその一方で前作のようにやや複雑に作り込まれた方向性よりもむしろ楽曲がコンパクトかつシンプルになったためか、以前よりは遥かにとっつきやすくなっており、また特に、かつてメタル・アイドルとして古参のファンの間で知られていたアリ・コイヴネンに提供したリメイク曲#3「Losing My Insanity」こそ哀愁美を醸し出していて、北欧らしい彼らのセンスが存分に発揮されているものの、ただどの楽曲も初期のファンを黙らせるほどのクオリティを備えてないためか、全体的には物足りない作品だと言えるであろう。
ちなみに、BURRN!のインタビューにてトニー・カッコ(Vo)が「まだSONATA ARCTICAをツーバスのパワー・メタルだと思っているファンがいる」「(アルバムを)楽して作りたかった」と発言したため、大幅減点。

自己採点 78点

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