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アメリカ合衆国・フロリダ州出身でありながらヨーロッパ系の様式美サウンドを基調とする彼らのトミー・カレヴィック(Vo)加入後第3弾。
ロイ・S・カーン(Vo:元CONCEPTIONほか)が在籍していた頃から妖艶で耽美的かつドラマティックな音楽性を確立させているだけに本作もお約束の続々させられるオープニング#1から凄まじいオーラが漂う疾走チューン#2にてすでにノックアウトもので、それだけに今さらながらメロウなハード・チューン#8やキャッチーなパワーメタルというHELLOWEEN攻撃を見せる#11など新機軸となった要素は私のようにある程度、耳の肥えているファンほど「?」だが、一方、恒例のゲスト陣に関しては#2と#9にONCE HUMANのローレン・ハート(Vo)が、#6にはBEYOND THE BLACKのジェニファー・ハーベンがそれぞれ華を添えており、ややプログレ的なパートを設けつつ基本的にダークで杼情性を湛えたミステリアスなシンフォニック・メタル・サウンドという意味では一点の曇りもなく、このバンドに約20年間在籍していたドラマーのケイシー・グリロ(自身のドラム会社の経営に専念しながら近年はQUEENSRYCHEのツアーにゲスト参加)に代わってヨハン・ニューンツ(Dr:FIREWIND、NIGHTRAGEほか)の的確なプレイはいいのだが、一向に上達の兆しが見えないトーマス・ヤングブラッド(G)のプレイはこっちが泣きたくなるぐらい(というのはかなり前から述べているのだが…)で、他にはアウトロ#13から日本盤ボーナス#14がインスト曲なのは謎だし、またライヴ参加にあたっての練習でもさせたいのかとツッコミ入れたくなる初回限定盤CD2のインスト盤が明らかに蛇足で、加えてDVD付きで5000円以上というのはあまりに高過ぎなので、よほどのファンでなければ通常盤で充分だろう。
自己採点 87点
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