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ファースト・アルバムとセカンド・アルバムで描かれたコンセプト『DRAGONLAND CHRONICLES』の3部作における第3章にあたるという通算5作目。
このバンドのリーダーでメイン・ギタリストのオロフ・モルクがAMARANTHEでの成功や、またギリシャ・テッサロニキ出身のNIGHTRAGEに加入して精力的に活動していたことも相俟ってか、このバンドはすでに自然消滅したかと思われていたのだが、ただ前作から実に約5年ぶりとかなり長いインターバルを経てのリリースとなった本作の音楽性は、これまでよりも一気にRHAPSODY OF FIREやKAMELOTの方向性へシフトしたドラマティックでエピックなシンフォニック・パワー・メタルとなっており、オーケストラルでドラマティックなイントロに続く劇的なコーラスを持つ#2「Shadow of the Mithril Mountains」でのあまりの劇的さには鳥肌が立ったし、またエクストリームメタルのエッセンスの取り入れ方やフォークメタル風のアレンジ、さらにはゲスト・ヴォーカリストの絡め方など、随所で小技も効いていて、以前よりも明らかな成長(というか、むしろ変貌)を感じさせるものとなっており、本作のエンジニアとマスタリングを手掛けたヤコブ・ハンセンの手腕もあってか、アルバム全体のサウンドから放たれるA級オーラは過去最高だが、ただやはり、まるで蓄膿症であるかのようなVoが本作においても楽曲全体を覆っているスケール感を生かしきることができておらず、これまで常に感じてきた歌メロのフックが不足気味であることも完全に解消されたとは言い難く、実に惜しい作品であろう。
自己採点 83点
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