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元SHADOWS FALLのフィリップ・ラボンテ(Vo)とオーリ・ハーバート(G)率いるアメリカ合衆国・マサチューセッツ州スプリングフィールド出身の大御所メタルコア・バンドによるワードレコーズ移籍第2弾。
これまではデビュー・アルバム『BEHIND SILENS AND SOLITUDE』(2002)とセカンド・アルバム『THIS DARKEST HEART』(2004)にて北欧型のメロデス・サウンドをそのまま体現して一部のマニアの間で”アメリカ出身のイェーテボリ・サウンド”と呼ばれたのだが、現在ドラムを叩いているジェイソン・コスタが加入したサード・アルバム『FALL OF IDEALS』(2006)から徐々にメタルコアの方向性へシフトし、そして彼らとして初めてレーベルをワードレコーズへ移籍した前作『MADNESS』(2017)はぶっちゃけていえばオルタナ系ポストグランジ/インダストリアル・メタル・サウンドに移行してファンの間で物議を醸したが、こうなるとさすがにこのバンドももう終わりだろうなと思ったところへBURRN!の大野記者が「89点」を叩き出す起死回生の原点回帰を高らかに宣言する本作のリリースに漕ぎ着けており、オープニングを飾るLOUD PARKならサークル・ピット間違いなし欧米の公演ならモッシュ・ピット大回転間違いなしのリリース前にミュージック・ビデオとして公開された#1「Fuck Love」やメランコリックなミッドテンポの#2「Everything’s Wrong」やこれまたメタルの基本形に徹している#4「Wasteland」を筆頭にジェイソン・コスタ(Dr)のバスドラ連打が冴えわたる#3「Blood I Spell」に加えてASKING ALEXANDRIAのダニー・ワースノップがゲスト参加したパワー・バラード#8「Just Tell Me Something」などなどこの手の音楽のマニアであれば素直にノレないはずがないであろう楽曲群のオンパレードで、前作があえてやったとしたのであれば、本作は歓迎すべき方向性の作品であろう。
ちなみに、本作リリース後にオリジナル・メンバーでリード・ギタリストのオーリ・ハーバートが逝去するという驚愕のニュースが飛び込んできたが、どうやらマサチューセッツ州にある自宅近くの池のほとりで発見されたそうで、死因は不明とのことで不可解な事件性を残しながらも本作が彼にとって本当の意味での”遺作”となってしまった(のでオーリ・ハーバートの貢献度からボーナス点として1点を献上しておく)。
自己採点 83点
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