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復活作『TAROT』(2007)で大いにファンを喜ばせ、続く『AUTUMNAL』(2008)や『ANCESTRAL ROMANCE』(2010)でもクラシックをモチーフに取ってみたり、スペン尽くしのコンセプトにしてみたりするなど、彼らの快進撃は続き、そして『ARS MUSICA』(2013)ではハードロックに移行したような近年におけるSONATA ARCTICAばりのメロディアス・ハード・ロック作品でファンを困惑させたが、ただ実際に前作『PROJECT X』(2015)では完全なるハードロック作品となっていたためか、この一連の流れは偶然ではなかったとして前作『PROJECT X』(2015)リリース後は契約問題もあった影響からか、本作からFrontier Recordsに移籍し、日本盤も合わせてキングレコードに移籍してリリースされた第1弾。
本作はハモンド(オルガンの一種)奏者を迎えたりバグパイプを導入してみたりと数曲においては全体的にフォーキーかつケルティックなムード漂う雰囲気が全体を支配しており、特にムード重視の作風はここ数作の流れにあるので驚きは微塵もないが、しかし先行ミュージック・ビデオで公開されたオープニングを飾る#1「Birth of the Sun」なんかはよくよく聴けば悪くないし、またディスクユニオン渋谷パンク/へヴィメタル館で入荷日にちょうど流れていた#5「In the Middle of the Night」は失恋したのち暗闇の部屋の中でランプを灯して佇んでいれば涙を誘う叙情的なフレーズが「muy bien (very good)」であるが、こうして全体的に見てみるとやはり”ムード重視”の一言で片づけられてしまうためか、全盛期のような風格はいっさいなく、初期のファンほどあまり良い印象はない一方、特に『ANCESTRAL ROMANCE』(2010)や『ARS MUSICA』(2013)あたりで聴き始めてファンになったという向きにとってはメロディック・フォーク・メタル・サウンド(造語)として最後まで楽しめるのではないだろうか。
ちなみに、本作の初回限定デラックス・エディションには彼らの母国・スペインの首都マドリードでのデビュー20周年記念公演の模様が収められた全7曲入りのライヴCDが付属されており、さらにディスクユニオンで購入するとステッカーの他に缶バッジも付いてきた。
自己採点 81点
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