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山口県岩国市出身のマシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo&G)率いるアメリカ合衆国フロリダ州・オーランドを拠点に活動するメタルコア/エクストリーム・メタル・バンドによるデビュー作『EMBER TO INFERNO』(2003)に未発表音源やデモ音源を付属しSHM-CD化2枚組として再発された『EMBER TO INFERNO: AB INITIO』(2016)を挟んでリリースされた通算8作目。
2015年にリリースされた前作『SILENCE IN THE SNOW』は全体的にメロディックな印象のある作風となっていて、それだけならまだ良かったのだが、しかし、かつてマシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo&G)自身が「歌えるヴォーカリストになりたい」と語っていたように徹頭徹尾クリーン・ヴォイスで収録されていたためか、一部のこだわりの強いマニアの間で賛否両論を生んだ作品であったが、ただ私個人的に見てもデビュー以来貫いてきた力強いスラッシュ型の音楽性がほとんど聴かれず、いわゆるヘヴィロック/ニューメタルに近い感触も受けたために、2000年代メタラーとしては阿鼻叫喚さえ厭わない作風となっていたためか、そろそろ彼らにも限界が来ているのだろうと勝手に踏んでおいて先行で公開されたタイトル曲#1「The Sin And The Sentence」を聴いてみると意外に良かったので、他に#4「The Heart From Your Hate」や#5「Betrayer」も恐る恐る聴いてみると、これが初期のMETALLICA型スラッシュ・サウンドを中心としたモダンへヴィ/エクストリーム・メタル・チューンとなっており、全体的にメタルコア風のシャウトを織り交ぜて力強さが増した本作は確かに名盤『ASCENDANCY』(2005)までは行かずとも、特にスラッシュ・サウンドが回復した印象のある『VENGENCE FALL』(2013)に近い雰囲気も相俟ってか、私のようにメタル・サウンドをリアルタイム期に聴いてきたファンにとっては満足の出来る一作であろう。
ちなみに、前作リリース後に即加入したドラマーのポール・ワントキー(バークリー音楽大学でDREAM THEATERのマイク・マンジーニに師事しバンド加入の推薦も仰いだ)がすでに解雇されており、後任には2017年のSilence In The Snow U.K. & Ireland Tourにおけるダブリン公演から参加したアレックス・ベント(Dr:元BATTLECROSSHATRIOT)が加入している。

自己採点 83点
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アメリカ合衆国を代表する四天王の一角を担うMETALLICAを彷彿とさせるスラッシュ/メタルコア・サウンドによってモダンへヴィ/エクストリームメタルのファンを大いに魅了したサムライ軍団による通算7作目。
制作過程において2度もドラマーを交代させるというハプニングを経てリリースされた本作はバンドの中心人物であるマシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo&G)が自身で「12歳の頃から叫ぶのではなく、歌えるシンガーになりたかった。叫ぶことは簡単。歌うことは困難。俺は常に困難を選んできた。そして今それができるようになったんだ」と語っている通り、本作で達成されたヴォーカル・スタイルは”スクリーミング・ヴォイスの一切排除”であり、またその分だけ1980年代にあった古き良き正統派へヴィメタルの要素が前面に押し出されていている一方、疾走曲はいっさい姿を消しているためか、そうなるとギター・リフを中心とした押しの強いサウンドに期待したいところだが、ただ北欧ノルウェー出身のブラック・メタル・バンドEMPERORの中心人物であった現在IHSAHNを牽引するイーサーン(Vo, G, B, Key)が関わっているというオーケストレーションをフィーチュアしたイントロの#1からして世界観が暗く、それならまだしもグランジ/オルタナ系の#5や、シアトリカルなムードを放つ#6に、さらにALL THAT REMAINSに通ずるコマーシャルなメロディの#9でやや盛り返すのだが、ただその一方でDISTURBEDのようにモダン・へヴィ・ロック的なツカミの悪いメロディから根暗陰鬱引きこもり必至の#10で意気消沈するために、アルバム全体としては良い印象が微塵もなく、また彼らだからこそ確かに「オッ!」と思わせる場面は時折、存在するのだが、ただ全体的には初期の彼らとはまったく似ても似つかないほどのスロー・ナンバーがやけに多く収録されているあたりもマイナス・ポイントであるためか、確かに”じっくり聴かせる”という意味では悪くない反面、個人的には正直言って彼らに対しては新世代バンドの一角としてMETALLICAばりの飛躍を願っていただけに、あと一歩欲しいところであろう。

自己採点 81点
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コンセプト・アルバムとなった『SHOGUN』で天下統一に失敗したためか、心機一転を図った前作で見事にスベったサムライ軍団による通算6作目。
本作はアメリカのヘヴィ・ロック・シーンのトップ・バンドとして君臨するDISTURBEDのフロントマンであるデイヴィッド・ドレイマン(Vo)のプロデュースによって制作された作品であり、また初期のアルバムで展開されていたエクストリームなパートとメロディックなパートのコントラストが映える作風に寄り戻した感も相俟ってか、全体的にはモダンなヘヴィ・ロック・サウンドでありつつも、特にコーラスではメロディがしっかりと息づいていることもあってか、あくまで骨太かつストイックなTRIVIUM流のスラッシュメタル/メタルコアが結実した作品となっており、また減点法的な意味でマイナス条件となるような要素はほとんど見当たらず、特にこの手の音楽のファンに歓迎されるであろうクオリティの高い作品である一方、特に”これぞ!"というキラー・チューンが存在しないこともあってか、新規のファンを獲得するには、その一種求道的なまでに自らのサウンドを追求する真剣でストイックなアティテュードに愛想が足りないというか、ある意味では敷居の高さを感じなくもない。
ちなみに、初回限定盤にはDANZIG/MISFITSのメドレー曲を含む3曲のボーナス・トラックが収録されており、また日本盤にはさらにR.E.Mの名曲「Losing My Religion」のカヴァーも収録されている。

自己採点 83点

TRIVIUM「IN WAVES」(2011)

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オリジナル・メンバーだったトラヴィス・スミス(Dr)が脱退したため、後任としてニック・アウグスト(Dr)を迎えて制作された通算5作目。
プロデューサーをエクストリーム・ミュージック界の第一人者といっても過言ではないであろうコリン・リチャードソンに変更したことが影響しているのか、これまでの作品に比べて大仰なツイン・リードさや、複雑な展開を抑えたコンパクトかつソリッドな作風となっており、また中心人物であるマシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo&G)は「キャッチーさを意識した」と語っているが、ただそれは主に歌メロのコーラス・パートに関しての発言と思われると共に、その時にエモっぽくさえ響くメロディックなパートは、特にメロディ重視派のリスナーにとって重要なフックとなっているためか、そういう意味ではシンプルかつモダンなリフ・ワークとメロディックなコーラスのコンビネーションという彼らが属するメタルコアと呼ばれるサブ・ジャンルにおけるスタイルとしてこれまで以上に洗練された仕上がりといえるのだが、ただ個人的には少々物足りなく感じる方向性の作風となっており、また本作でもやや長尺で展開の豊かな#9「Caustic Are The Ties That Bind」や#10「Forsake Not A Dream」といった楽曲が魅力的に感じられることから考えても、例えちょっと野暮ったかろうと思われたとしても、起伏のある展開やドラマティックなツイン・リード・ギターこそが、このバンドを他の凡百のメタルコア・バンドとの差別化を図るのに重要な要素であったのではないかと思われる。

自己採点 80点

TRIVIUM「SHOGUN」(2008)

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HR/HMの王者IRON MAIDENに続くメタル・マスターMETALLICAを彷彿させる彼らの通算4作目。
本作はアルバム・タイトルに現れている通り、日本人の血を引くマシュー・キイチ・ヒーフィ―(Vo&G)ならではといえるコンセプト・アルバムとなっており、また明らかにガイジン訛りによるカタカナ日本語や、また言葉選びのセンスといい、特に"フジヤマ”や”ハラキリ”など、他には”ゲイシャ”などの江戸時代へタイム・スリップした感覚からは一歩も出ておらず、そういう意味では純粋にアメリカ〜ンな一枚となっているが、ただ肝心の中身はというと、本作のコンセプトにあるストーリー性に合わせてパワフルなミッド・テンポの楽曲を並べて来たためか、前作のようなあからさまな1980年代風の正統派メタルは姿を消しており、またそういう意味では古参のファンの期待にそぐわないのだが、ただエクストリームのパートとメロディックなパートの美しいコントラストは相変わらずとなっており、また大半の楽曲において哀愁のあるメロディを配したあたりも好印象のサウンドとなっていて、全体的に長尺なりに複雑さを増した楽曲は見事だといえる反面、確かにその分だけメロディック・パワー・メタルをこよなく愛してやまないファンにとってはやや苦しい方向性かもしれないが、しかし、それ以上にここまで作り込んできただけに一聴した時のインパクトが薄れてきてしまったことに関しては、いくらひいき目線で評価したとしても見逃すことができず、また大衆的に受け得る作品でないことだけが、どうしても悔やまれるんだよな…お前ら今すぐたたっ切ってやっからそこに直れ!

自己採点 84点

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