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ドイツ出身の正統派へヴィ・メタル・バンドによるローランド・グラポウ(G)がHELLOWEEN時代に作曲してきた楽曲を彼らのサウンドによって再録した企画盤。
このバンドは当初”メロディック・パワー・メタルの中堅アーティスト”として括られたが、しかし、実際にはVoの低く野太い声質を活かしたギター・リフの重心が低い極めて正統的なサウンドであり、前作『NOVUM INITIUM』も同郷のAXEL RUDI PELLに通じる安定感を備えたギタリスト中心のサウンドであり、また近年においてもローランド・グラポウ(G)が在籍していたHELLOWEEN的なジャーマン・パワー・メタルというよりは、もう少し「歌モノ」としての色が強い骨太なメロディック・メタル・サウンドを展開しているためか、それは本作においても順当に引き継がれており、特に『MASTER OF THE RINGS』からの#5「Mr.Ego」や、さらには『THE TIME OF THE OATH』や『THE DARK RIDE』からのタイトル曲のみならず、本作のオープニングを飾る『PINK BUBBLES GO APE』からの「The Chance」まで躍動感のあるサウンドに変貌しており、特にその『PINK BUBBLES GO APE』や『CHAMELEON』といった作品の楽曲は本家のサウンドでは至って迫力不足であったためか、あまり良い気がしなかったのだが、しかし、このバンドの中心人物であるローランド・グラポウ(G)の重心の低いギター・リフを携えた正統派サウンドはパワー不足など微塵も感じさせない破壊力満点のパワーメタルで、せっかく書いた楽曲をHELLOWEENが台無しにしてしまったために黒歴史であった部分が、まるで嘘のようであったかのように全体的に息を吹き返した気がして、巷で言われている通り、確かに原曲が悪くないだけに、これはかなり気に入ったかもしれない。
ちなみに、前作に参加していたマーティン・スカロウプカ(Dr:CRADLE OF FILTHほか)が、本作ではケヴィン・コット(Dr:AT VANCE)に交代している。
自己採点 83点
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