|
前作『HYDRA』(2014)のツアー終了後、燃え尽き症候群のような状況に陥り解散の危機にあったというオランダ王国・南ホラント州出身のシンフォニック・ゴシック・メタル・バンドによる通算7作目。
本作リリースまでの間にシャロン・デン・アデル(Vo)が50曲を書いてMY INDIGOなるアコースティックでポップな音楽性を特徴とするプロジェクトを結成したり、ステファン・ヘルブラッド(G)がもうひとつのバンドJONOで日本デビューを果たしたりと、各メンバーが別方面へ精力をつぎ込んでいたので正直「このバンドは終わった」と思ったのだが、ただ#1「The Reckoning」にPAPA ROACHのジャコビー・ジャディックスが、#3「Raise Your Banner」にIN FLAMESのアンダース・フリーデンが、#7「Firelight」にベルギーのARIDやアルイエン・アンソニー・ルカッセンのプロジェクトGUILT MACHINEでVoを務めるジャスパー・ステヴァーリンクが異なる色味を加えていて、他には#5「Holy Ground」や#8「Mad World」や#10「Trophy Hunter」などノリの良いリズムとシンプルな構成を持った楽曲も多く、全体的には大味でアメリカ〜ンな雰囲気の作風に思えるが、しかし、そこにはやはり歌姫シャロン・デン・アデルの凛とした声質が中心となってしっかりと心を通っているからこそ叙情メロディを壮麗なサウンドが盛り上げて、穏やかな中にも豊かな起伏を描き出し、気高く美しく歌い上げるのであり、妖艶でメロディアスな面を深く追及した高尚な雰囲気が感じられる一方、特に今回はイントロからガツガツと攻め込むような攻撃的な側面はやや控えめなので、バンドの結成メンバーにしてシャロン・デン・アデル(Vo)の夫であるロバート・ウェスターホルト(G)を欠いた今現在は、もはや『THE SILENT FORCE』(2004)や『THE HEART OF EVERYTHING』(2007)が夢のように思えるぐらいファンにとって落胆の色を隠せないだろう。
自己採点 85点
|

>
- エンターテインメント
>
- 音楽
>
- 音楽レビュー


