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前作に参加していたニック・コードル(G:元ARSISほか)がマイケル・アモット(G)とソリが合わずツアー中にあえなく脱退(正確には解雇)し、後任にジェフ・ルーミス(G:SANCTUARY〜NEVERMORE)が加入してリリースされたアリッサ・ホワイト=グラズ(Vo:元THE AGONIST)加入後の第2弾。
前作『WAR ETERNAL』(2014)は100%デス・ヴォイスだったために、これまでと大きな変化は見られない作風となっていたが、しかし、あまり器用でない上に頑固一徹な性格であるマイケル・アモット(G)に何が起きたのかと思われるほど本作はバンド史上で最も変化の見られる作品であり、ただ単に変化といってもデビュー以来から禍々しいデスメタル・サウンドに叙情的なメロディを注入し、その叙情的なメロディの容量が増えるにつれて人気を獲得してくバンドであることに変わりはないのだが、ただ実際に耳を澄ましてみると、アリッサ・ホワイト=グラズがカナダ出身のメタルコア・バンドTHE AGONISTにおいて聴かせていたクリーン・ヴォイスが#5「Reason to Believe」において導入されるなど、前作で私が要求していた彼女ならではの要素がしっかり反映されているあたりは「彼らもよく分かってんじゃないの(笑)」と思わず呟きたくなるほど不満のない仕上がりで、ブルータリティに疾走する#1からメロディックに展開する#2や、彼ららしいツイン・リード・ギターのハモリが大々的にフィーチュアされた#6「Murder Scence」や#7「First Day in Hell」などをしっかり収録しながらも、本格的にオーケストラを導入し叙情性豊かにアレンジされた#11「A Fight I Must Win」などは新境地に到達した名曲となっており、ファンによってはまさに、これこそがARCH ENEMY型のメロディック・デス・メタルにおいてアンジェラ・ゴソウ(Vo)時代に続く2度目の完成を見たと感じるかもしれず、彼らはまだまだ現役の真っただ中に存在していることを示していると言えるだろう。
ちなみに、インスト曲#8と#9にはSTRATOVARIUSのイェンス・ヨハンソンがゲスト参加してKeyをプレイしている。
自己採点 86点
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