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前作『UNDER THE RED CLOUD』(2015)はマニアを唸らせるいつものAMORPHIS節でファンを沸かせたが、さらに続いてビクターエンタテインメント恒例の企画ベスト・アルバム『HIS STORY - BEST OF AMORPHIS』(2016)リリース後に契約がドロップしたようで、本作から90年代よりバンドを支えてきたオーリ・ペッカ・ライネ(B:現BARREN EARTH)が17年ぶりに復帰してリリースされた北欧フィンランド出身のメロデス/メランコリック・プログレッシヴ・メタル・バンドによるワードレコーズ移籍後の第1弾。
前作と同じくプロデユーサーにOPETH、AMON AMARTH、DIMMU BORGIR、SEPULTURAなどを手掛けたイェンス・ボグレンを迎えた本作も基本的に音楽性を変化させないアーティストだけにメランコリックな雰囲気と土着性のあるメロディにプログレ的展開を交えたドラマティックな展開は微塵も変わっておらず、女性コーラスがゲスト参加した#2やサックスを取り入れた#3、もはやミュージカルとしか思えない#9は彼らの新味だが、これまでもダンス・ビートやサックスのようなHR/HM以外の楽器/音楽性を取り入れ多様性を示してきただけに驚きの要素は微塵も感じられず、むしろ鮮やかに興奮を呼び覚ますヘヴィネスや波乱に富むダイナミクスに加えて異国情緒に溢れるメランコリックさなど、美醜の対比を劇的に効かせながら雄弁に磨き上げてきたユニークな手腕が真摯に実直に洗練されてきている影響からか、彼らに”メロデス”を求める向きには本作も薦められない作風であるだけに、その分だけ先行で公開された#1や#5のように一聴すればこれまでと何も変わらない一作であった。
ちなみに、日本盤ボーナス・トラックとなった#11「Honeyflow」のギター・ソロを高崎晃(G:LOUDNESS)が弾いていて日本市場向けの華を添えている。
自己採点 89点
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