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前作が母国スウェーデンのチャートで15位に、欧州最大のマーケットであるドイツでも36位にランク・インし、そしてアメリカ・ビルボードの新人チャートにも85位にランクインするなど、確実に成功の階段を上りつつある彼らの通算4作目。
彼らの成功はツアーの長期化とバンド活動の多忙化を招いた結果からか、それについていけなくなったローランド・ヨハンソン(Vo)の脱退を引き起こすことになったが、ただオーディションを経て後任として加入したのはTHE HOLLOW EARTH THEORでの活動経験があるイギリス人ヴォーカリスト、ネイサン・ジェイ・ビッグスであり、さらに本作ではヴォーカリストだけではなく、またプロデューサーがこれまでSLAYER、KORN、ALICE IN CHAINS、SOULFLYなどを手掛けたアメリカ人プロデューサー、トビー・ライトに交代しているために「英語がネイティヴなヴォーカリストに加えてアメリカ人プロデューサー」という狙いの見え見えな布陣の変化はサウンドに顕著に影響を与えており、前作までとは明らかにサウンドの変遷が顕著であるが、ただこれまではかなり軽めとはいえ、とりあえずメタルコアの枠内にある音楽をプレイしていたのが、本作ではモダンでキャッチーなヘヴィロックとさえ形容できるサウンドとなっており、また楽曲自体は至って受けやすいために完成度が高く、耳に残るメロディや印象に残っている楽曲の存在も否めないのだが、しかし、何となく手放しで褒める気にもなれないという理由は、あまりに売れ線狙いが露骨過ぎて興醒めするというか、やけに鼻につくのはアメリカ志向も相俟ってか、特にメタルに対して距離を置き始めたためにロゴのデザインまで無難なものに変更されており、このトレンドに半歩遅れてついていくようなサウンド(モダン・へヴィ・ロックのこと)に彼らならではの北欧由来のメロディ・センスは明らかにミスマッチでもあるためか、ヨーロピアン・メタル・ファンにとってはやや物足りない感も否めないだろう。 自己採点 79点
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