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FIREWIND「IMMORTALS」(2017)

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南欧ギリシャ・テッサロニキ出身の正統派へヴィメタル・バンドによる、ジャーマン・パワー・メタル・バンドMETALLIUMなどで活動した経験を持つドイツ人ヴォーカリスト、ヘニング・バッセ加入後にして、さらにレーベルを大手SONYに移籍(いつから彼らはそんな大物に…?)しての第1弾。
本作はBURRN!の広瀬編集長から93点が献上され、さらに前評判としてはHELLOWEENGAMMA RAY、あるいは初期BLIND GUARDIANACCEPTGRAVE DIGGERなどドイツの歴戦の大物バンドと比較されていたが、ただ彼らはもともと疾走ファンを中心にメロディック・パワー・メタルにカテゴライズされており、さらには幾多の戦場を潜り抜けてきた大物バンドからフレーズをそのままパク…じゃなくて”引用”してきただけに、時にはMETALLICAだったり、あるいはTHIN LIZZYやゲイリー・ムーアを彷彿させたりと1980年代を思わせる王道の作品という印象も否めなかったが、ただ私は当初ヘニング・バッセ(Vo)の暑苦しい声質から、さらに剛直なサウンドとなった上で、より骨太なロックらしいサウンドになるのかと思いきや、むしろメロディをより増強してきたためか、確かに「これは明らかにジャーマンだ」と一聴して分かるぐらいアツアツの正統的なパワーメタルの作風となっており、その影響から彼ららしさのある王道サウンドは減退したが、しかしそれでも、楽曲自体はよく練られていて、あと彼らに残された求められる課題と言えば煽情力であるものの、未だ突き抜け切れないこの物足りなさは一体何なんだ?…とツッコミの一つも入れたくなるほどで、決して全体的に悪いわけはないが、ただその分だけ、このバンドがHR/HMの中心を担うことは完全になくなったと言えるであろう。
ちなみに、前ドラマーのマイケル・エーレ(現GAMMA RAY)も元METALLIUMの肩書を持っているのだが、どうやら彼らはジャーマン・パワー・メタル・バンドと深い縁を持ち合わせているようだ。

自己採点 85点
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ドラマーが同郷出身にしてスウェーデン・イェーテボリを拠点に活動するメロデス・バンドNIGHTRAGEのジョー・ニューンツに交代してリリースされた南欧ギリシャ・テッサロニキ出身バンドによる通算7作目。
前作『DAYS OF DEFIANCE』はガス・G(G)がOZZY OSBOURNEのギタリストに抜擢される以前に書かれた楽曲によるアルバムだということで、本作こそがOZZY OSBOURNEとの活動によって得たものがフィード・バックされたアルバムと言えるが、しかし実際、本作は彼らの音楽の基本線である王道のHR/HM路線から逸脱しない方向性ではあるものの、その分だけ従来の作品と比べて明らかにへヴィかつギター・オリエンテッドな作風となっており、またミックスにTRIVIUMALL THAT REMAINSを手掛けたジェイソン・スーコフを、マスタリングにはMASTDONとの仕事で知られるアラン・ダックスを迎えた影響からか、特にリフ・ワークのへヴィさは時にBLACK LABEL SOCIETYを彷彿させることも無きにしも非ずで、日本における彼らの支持層であるヨーロピアン・メタル・ファンにとってヘヴィさを増した作風は必ずしも歓迎されるものではないのかもしれないが、しかしヴォーカル・ラインの一点を見てみれば充分にメロディアスで、全体的な勢いも申し分なく、さらにはガス・G(G)によるシュレッド型のストロングなギター・リフにも気合が入っており、相変わらず彼らならではの個性とキラー・チューンに欠ける点は物足りなく感じるものの、しかしそれでも、これまで彼らに興味のなかったファンさえも振り向かせるかもしれないパワフルな作品に仕上がっているためか、少しでも興味があるのなら、とりあえずは一聴してみることを薦めてみたいと思う。

自己採点 84点
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バンドの中心人物であるガス・G(G)がオジー・オズボーン(Vo:BLACK SABBATH)のバック・バンドのメンバーに抜擢されたためか、知名度・注目度ともにアメリカを含む全世界的に飛躍的に向上した状況でリリースされた通算6作目。
本作はドラマーが元METALLIUMのマイケル・エーレに交代しているが、ただ本作で実際にプレイしているのは前任者のマーク・クロス(Dr:元HELLOWEEN)であり、またミキシングはこれまでDREAM EVILの活動で知られる敏腕プロデューサー、フレドリック・ノルドストロームが手掛けていたものの、しかし本作ではフィンランドのメロディック・パワー・メタル・バンドTHUNDERSTONEの中心人物として知られるニノ・ローレンネ(G)が手掛けており、さらにはアルバム・タイトル『闘争の日々』が象徴するかのように、2009年に明るみに出たギリシャ危機に対する怒りが込められていることからしても#1、#2のようにアグレッシヴな楽曲がオープニングに配されているが、ただ他には疾走曲やキャッチーな楽曲、さらにはバラードからインスト曲に至るまで、楽曲に幅はあれど、極端にヘヴィ過ぎることもなければ、明朗快活ほどまでにポップ過ぎることもなく、最後まで絶妙のバランスが保たれており、また一歩間違えれば軟弱なサウンドとなってしまうキーボードの使い方も効果てきめんとあってか、前作以上にスケール感とクオリティを高めたサウンドは非の打ち所がないものと思われるが、ただ彼らならではの個性が見えないことと、突き抜けた煽情力に欠けるという従来の課題は本作でもクリアされていない。

自己採点 86点
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名実ともにギリシャをメタル大国に押し上げた結果からか、日本のマニアからはメロディック・パワーメタル界を代表するバンドとして認知され、HR/HM界に君臨することになった彼らの通算5作目。
これまでの作品ではいまいちインパクトに欠けていたのだが、しかし本作ではこれまでのオリジナル性が強調されていた作風から一転して過去の名だたるHR/HMバンドが築き上げてきた手法をパクってまでした上で、印象深いフックを備えた楽曲を提示して充実したソングライティングを示しており、オープニング・チューン#1「Into The Fire」のイントロはどう聴いてもMETALLICAの名曲「Battery」で、さらに#2「Head Up High」はバッキングのサウンドがJUDAS PRIESTを基調としながらも歌メロはDIOだとしか思えず、これまたさらにケルト風味溢れる#3「Mercenary Man」はTHIN LIZZY(もっと正確に言うとゲイリー・ムーア)などと、どの楽曲もが一聴してわかるほどまでにそのまんまパクってしまっており、実際そのことをガス・G(G)本人がライナーノーツにて自供しているのだが、ただ一方でマイナス点は1980年代ヒット・ポップスのカヴァーである#9「MANIAC」でのギターのバッキングがガス・G(G)にしてはあまりに乱雑で、もはや手抜きのような気がしていただけないものの、しかし、それでも全体的には良くできており、あとは本作を基調としながら彼ららしさのあるオリジナル性が加わることができるようになれば、正統派HR/HMの代表格にさえなりえるかもしれない王道の一作であろう。

自己採点 87点
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デビュー・アルバムのジャケットに描かれたアートワークを変更して再リリースされたギリシャ・テッサロニキ出身バンドによる大手キングレコードからリリース(オリジナル日本盤はユニバーサル・ミュージック)されたリイシュー盤(付属のライナーノーツには「2002年発売当時のものと同一内容です」と書かれている)。
本作はデヴィッド・T・チャステインが経営するLeviathan Recordsからリリースされていたためか、そのレーベルがなくなったために恐らく大手キングレコードから再発されたのだろう〜などと、どうして本作が再リリースされたのかはこれまでの経緯を順当に踏んでいなくても大体は予測できるものだが、ただ私は大学在学中の2000年以降に本格的にHR/HMを聴き始めていたためか、特に彼らの作品としてはアポロ・パパサナシオ(Vo)が加入した『ALLEGIANCE』から入門していて、その影響からデビュー作は本作が初体験となった作品だということもあり、また本作に先立ってドイツのパワー・メタル・バンドであるMYSTIC PROPHECYのリリースを挟んで同時期にDREAM EVILのデビュー・アルバムがリリースされたことも相俟ってか、バンドの中心人物であるガス・G(G)の参加するアルバムが一度に3枚もリリースされていた時期であっただけに、どの作品においてもギター・ソロが際立っていたことから、日本における彼の知名度は一気に上昇したが、ただ音楽的には1980年代のピュアな正統派HR/HMで、テクニカルかつ泣きのギター・ソロには聴き応えが充分であるものの、しかしVoの暑苦しい声質はともかく、楽曲が類型的で今ひとつ面白みにも欠けるためか、この時期からもう少し突き詰めて制作していれば、彼らはもっと話題になっっていたはず…というのはあまりに贅沢というものか。
ちなみに、のちほど本デビュー作のオリジナル盤のアートワークを拝見したわけだが、しかし、どう見ても本作のアートワークの方が断然カッコいいな。

自己採点 79点

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