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前作同様に耽美的で幻想的なジャケットのアートワークを彷彿させるシンフォニック・デス・メタル・バンドによる通算7作目。
前作は専任のクリーン・ヴォーカリストをメンバーに加えてシンフォ/ゴシックメタル風味が全体に漂うメロデス路線に舵を切った作品であったが、ただ本作もジャケットのアートワークで一目瞭然なように、音楽性としては前作の延長線上にあるゴージャスなシンフォニック・デス・メタル路線であり、また時折メランコリックな感触や、透明感のあるサウンドをKeyで演出しながらも、時にグロウルと男女のクリーン・ヴォーカルを織り交ぜていくドラマティックな展開は前作と同様に大仰でシンフォニックなサウンドとなっていて、それでいて同郷フィンランド出身のAMORPHISを思わせる祖国の土着性もそこかしこに垣間見える作風となっており、実際、一聴した感触としては前作をさらにスケール・アップしたかような雰囲気があるものの、本作ではギターを大幅に後ろに下げてシンフォニックで過剰に演出された楽曲が面白みに欠けるうえ、さらにはメタルらしいアグレッションやヘヴィネスよりも、むしろシンフォ/ゴシックメタル的な大仰さや、全体に漂う耽美的な感触などといったポイントに重点が置かれているところにも、やや物足りなさを感じるものとなっており、またこういった荘厳な要素を導入することで至って中途半端な感も否めないところにも、いまいち良い印象が拭えないが、しかしそれでも、こういった音楽的変遷で新たなファン層が拡大したとするなら、バンド側としてはそれで大いに意味があるのだろう。
自己採点 78点
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