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2007年に出版されたニッキー・シックス(B:元MOTLEY CLUE)の著書『HEROINE DIARIES』は、モトリー・クルー全盛期にヘロインのみならず、コカイン、そして酒に溺れた日々の告白である。自分を捨てた実の親に対する憎しみや、薬だけで繋がった人間関係、リハビリの苦しみ、再びドラッグに堕ちていく様など、重度のジャンキーであった時期に綴られた日記を元に書かれたこの本が当時かなりのセールスを記録することとなったために、書籍のサウンドトラックという形式で同年にリリースされたデビュー・アルバムの10周年記念盤。
2008年のラジオで最もオンエアされたロック・ソングに輝き、ヒットチャートの第1位を記録した#3「Life is Beautiful」をはじめ、ほか#6「Accidents can Happen」や#10「Girs With Golden Eyes」などの2017年版がそれぞれ#14、#15、#16に収録されている意外には主立った変化がなく、この3曲がCDに関して購入する目当てだろうし、もともと明朗なパーティロックで”やんちゃさ”とは一線を画す、暗く、叙情的でしっとりした楽曲に仕上げているあたりはやはりさすがの一言で、さらにはボーナスDVDとしてドキュメンタリー映像「THE HEROINE DIARIES: 10 YEARS LATER」は日本語字幕付きで、さらにMVとして「Life is Beautiful」「Accidents can Happen」「Prey for Me」「Tomorrow」もなかなか良かったので、彼らのファンであればオリジナル作よりプラス2点ぐらい提供しておきたい作品ではあるが、ただ再リリースにあたって新興のワードレコーズからリリースされているあたり、もはやHR/HM人気はそこまで衰退したのかと思うと、たとえアメリカ合衆国のアーティストとはいえ、今後は日本市場でも苦労する時代が来るのではないだろうか。
自己採点 86点
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