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北欧フィンランドのSTRATOVARIUS型叙情派メロディック・パワー・メタル・バンドによる通算6作目。
バンド史上で初めて前作と同じメンバーで制作された本作は、そのことが影響しているのか、良くも悪しくも安定感を感じる作品に仕上がっており、また近代文明から隔離されたインド洋にある小民族をテーマにしたコンセプト作であるためか、イントロ的な#1の後には従来のような疾走曲ではなく、むしろミッド・テンポの楽曲から始まることもあってか、ツカミはやや弱いものだが、ただ当然ながらアルバム中には疾走パートが随所に登場するし、いずれの楽曲にもクッサ〜いメロディが満載となっていて、このバンドに求められているものはきちんと提供されており、また派手めの音色を多用するKeyサウンドが大々的にフィーチュアされているためか、おもにエピック的な雰囲気の楽曲から、往年のSONATA ARCTICAを思わせる叙情メロディを湛えた楽曲まで、この手の音楽のマニアであれば存分楽しめる音楽であるものの、しかし、いまだヴォーカルと演奏力共にAクラスだとは言い難く、本作のミックスにはティモ・トルキ(元STRATOVARIUS)が、マスタリングには前作同様にミカ・ユッシーラというハイクオリティな叙情派メロディック・パワー・メタルを生み出してきた名手を迎えているにもかかわらず、なぜか前作より軽めなサウンド・プロダクションも相俟ってか、このバンドのカタログにおいてはマニア以外にとってB級クサメタルのひと言で片づけられてしまいそうな程度のレベルから脱していないこともまた否定できず、もはや10年以上やってきてこのクオリティでは、たとえメタル大国フィンランドにあったとしても、かなり厳しいのではないかと思われる。
自己採点 79点
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