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前作『VENOM』(2015)からおよそ3年半ぶりというここ最近の彼らにしては短いインターバルを経てリリースされたアメリカ合衆国・カリフォルニア州ロサンゼルス出身のネオクラシカル・メタル・バンドによる通算11作目。
本作はリリース前からいかにも信用できないネット上のマニアの噂やらHMV - ONLINEの予報やらといったそこかしこで言われていたようにアナウンス通り『ANSWER TO THE MASTER』(1994)や『SCREAMING SYMPHONY』(1996)のようなHELLOWEEN直系のパワーメタル的な作風になるということであったが、実際にはオープニングを飾る#1「Hypocricy」や#2「Masquerade」や#3「Run for Your Life」というスピード・チューン3連打の曲順によってこそ、それっぽい風格があるのであり、それだけに映画『オペラの怪人』のメインテーマをメタル・アレンジした#4「Phantom of the Opera」やBLACK SABBATHのカヴァーだという#8「Symptom of the Universe」は本作の楽曲群の中ではかなり異色だが、他には#5「Gates of Hell」や#10「Fire It Up」や#11「Kill the Beast」などといったスピードチューンでない楽曲もよくよく聴けば悪くないし、もはやBURRN!でレビューしている広瀬編集長の評価は音楽の好み一辺倒の時代錯誤丸出しで、やや様式美だった『STAND IN LINE』(1988)だけが異質…などというウソを書くべきではない(もっと様式美寄りな作品がいくつもありますよ < 広瀬編集長!)のはもちろんだが、いずれにせよここ最近の作品群の中では全盛期に迫るような風格のある作品であることは間違いないし、2000年代においてはやたらとギターのチューニングを下げて無理にPANTERA流ヘヴィロックに近づけたこともあって失敗感が否めなかっただけに本作におけるクリス・インペリテリ(G)による速弾きソロもさすが!と思わせる一方で、これまた相変わらず一本調子なのが否めないのもまた事実。
ちなみに、本作はJUPITERやVERSAILLESなどのギタリストであるTERUがジャケットのアートワークを手掛けたことでも話題となったが、個人的にはかなりセンスがある方だと思っている。
自己採点 83点
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