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前作『THE RIDE MAJESTIC』(2015)のリリース後、アメリカ合衆国・カリフォルニア州サンフランシスコ出身のスラッシュ・メタル・バンドMEGADETHにダーク・ヴェルビューレン(Dr)が引き抜かれたために、後任として彼の教え子であるというバスティアン・トゥスガード(Dr)が加入し、さらにベーシストを欠いていた方においてはシルヴァン・コードレー(G)が兼任する形でレコーディングに入り、さらに日本盤をワードレコーズに移籍させてリリースされた第1弾。
本作の新たな要素としてイントロ#1「Verklighten」に続く実質的な1曲目となる#2「Arrival」はブラスト・ビートがなければバックのサウンドがまるっきりメロディック・パワー・メタルにしか思えないし、続く#3「Bleeder Despoiler」はまるでAC/DCのようなドラムが入ったり、さらには#4「Full Moon Shoals」はBLACK SABBATH「Headless Cross」のような雰囲気があったりと、近年においてはIN FLAMES同様に拡散傾向が顕著になっているが、ただ彼らの場合はいまだスピード感とギター・リフのエッヂを磨き続けているところが大きなポイントで、バンドのフロントマンであるビョーン”スピード”ストリッド(Vo)がNIGHT FLIGHT ORCHESTRAでの活動によってさらなるノーマル・ヴォイスが前面に押し出されている反面、一方で#7「Stalfagel」にアリッサ・ホワイト=グラズ(Vo:ARCH ENEMY)が、#11「Needles And Kin」にトミ・ヨーツセン(Vo:AMORPHIS)が、#12「You Aquiver」にデイヴ・シェルドン(Vo:ANNIHILATOR〜EXIS FOR EYES)が、それぞれゲスト参加するなどメロデス/スラッシュ・メタル・オールスターの様相を呈していて、これまたEP扱いの#13「Summerburned And Winterblown」と#14「In This Matter's Tale」と#15「The Undying Eye」と#16「Needles And Kin(original ver.)」も上出来な完成度であるためか、誤解を恐れずに言えばHR/HM初心者に「これはTRIVIUMの新作だよ」と大ウソぶっこいても真に受けるほど北欧出身バンドらしく美と激情のドラマ性に溢れた快作であろう。
自己採点 84点
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