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DREAMSPACE
ネオクラ/プログレとメロデス/メタルコアによる夢の空間

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2012年のアメリカ・ツアーのさなかにアネット・オルツォン(Vo)が解雇され、しばらくは元AFTER FOREVERにしてREVAMPで活動するオランダ人ヴォーカリスト、フロール・ヤンセンが代役として迎えられ、その後に正式メンバーとして加入したのだが、しかし、その直後にはなんとユッカ・ネヴァライネン(Dr)までもが不眠症に悩まされて脱退し、後任にはカイ・ハフト(Dr:WHINTER SUNROTTEN SOUNDSWALLOE THE SUN他)が迎えられ、さらにはイギリス人イリアン・パイプ奏者のトロイ・ドックノリーも加わって新たに6人編成となった新生NIGHTWISHの第1弾にして前作から実に約4年ぶりとなる通算8作目。
本作から新たに加入したメンバーの実力は申し分なく、キャリアを重ねて音楽性を確立したバンドであるだけに基本的な方向性は前作とほとんど変わっていないのだが、ただ約6分のインスト曲#10から、特にメタル・バンドとしては異例の約600トラック以上入っているというおよそ24分にも及ぶ大抑な超大曲#11への流れが倦怠感を禁じ得ず、ここで本作の好みが分かれると言っても過言ではないのだが、ただファンによっても賛否両論を生む要因にもなり得る作風として仕上がっており、しかも歌詞コンセプトがダーウィンの『種の起源』に焦点を当てているあたりは、このような小難しい生物学・科学をテーマにした本作がファンによって難解な印象を与えかねないかもしれず、また個人的にはクオリティ自体に問題がないので充分に楽しめたのだが、ただひとつの作品にしてトータル・タイムが収録時間ギリギリに迫る80分近くに及ぶためか、これだけ長いとさすがに聴き疲れすることも否めないだろう。

自己採点 86点
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前作『DARK PASSION PLAY』はヴォーカルがこれまでのターヤ・トゥルネン(Vo)ではなく、後任にスウェーデン出身の35歳子持ちであるアネット・オルツォン(Vo)という無名の女性ヴォーカリストに交代したにもかかわらず、全世界で約200万枚を売り上げるバンド史上最大のヒット作となったが、ただアネット・オルツォン(Vo)加入後第2弾となる本作は、その孤高たる音楽性は微塵も揺るがず前作以上にシアトリカルな作風となっており、夢の世界を想像させるピアノが印象的なイントロ#1「Taikatalvi」、続く#2「Storytime」はアップ・テンポなヘヴィ・サウンドに美しさと不気味さを兼ね添えたヴォーカルが同居するヴァースからポップなコーラスへと展開するシンフォニック・メタル・チューンで、全体的に色気を感じさせるヴォーカルとジャズ・ピアノが印象的な#4「Slow, Love, Slow」 はアダルティーな雰囲気を醸し出しており、また典型的なHR/HMとはかなり距離があるナンバーであったり、牧歌的なバグパイプをフィーチャーした#5「I Want My Tears Back」はキャッチーな歌メロが印象的で、さらにトライバルなパーカッションにオーケストラを加えたインスト・ナンバー#7「Arabesque」はアラビア風のエキゾチックな小曲となっていて、全体的にこれまでの彼らとは一線を画す新しいサウンドがより広い世界観を描き出しているなど、こういったHR/HMとかなり距離のあるサウンドの数々がメタル的なカタルシスを減少させているためか、やや物足りない部分も多々見受けられる(聴かれる)のだが、しかしストーリー性やドラマ性のあるシアトリカルな作風は凡百のバンドをまったく寄せ付けない孤高の存在感を放っている。

自己採点 86点
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前作は全世界で100万枚のセールスを記録するというバンド史上過去最高の記録を打ち立てたのだが、ただそんな記録にもかかわらず、女性ヴォーカルであるターヤ・トゥルネン(Vo)がメンバーとの不仲に端を発する問題が発生したためか、まさかの「解雇」という衝撃的な事件が勃発し、本作は後任に2000人以上の候補の中からオーディションによって元ALYSON AVENUEのスウェーデン人女性Voであるアネット・オルツォン(Vo)が迎えられて制作された通算6作目。
このバンドの新たな顔となったアネット・オルツォン(Vo)のヴォーカル・スタイルは、本格的に声楽の訓練を受けた美しいソプラノ・ヴォイスを持つターヤ・トゥルネン(Vo)とは明らかに異なっており、またどちらかというとオーソドックスなスタイルのヴォーカリストでもあり、また35歳で子持ちでルックスも飛び抜けていないことから考えても、実力もルックスも兼ね添えたターヤ・トゥルネン(Vo)とはまったく正反対なのだが、ただ肝心の中身としてはオープニングを飾る#1「The Poet And The Pendulum」から14分を超えるクラシカルかつシンフォニックな大作で、こういった楽曲こそがターヤ・トゥルネン(Vo)に歌わせていたらクオリティとしては完璧だったものの、ただ本格的なソプラノ・ヴォイスが苦手な人にとってはむしろ聴きやすくなったと思わせるアネット・オルツォン(Vo)のお披露目となる楽曲となっていて、他にはアグレッシブな#5「Master Passion Greed」や、ケルト風のインスト曲である#11「Last Of The Wilds」などとバラエティに富んでおり、全体的に日本盤ボーナス・トラック含めて計80分という超大作ながらも、全体的にメランコリックでありながらも美しいメロディの充実によって飽きの来ない作品となっているが、ただやはりターヤ・トゥルネン(Vo)が全曲歌ってればあとプラス1〜2点は堅かったな。

自己採点 88点

NIGHTWISH「ONCE」(2004)

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私にとってHMV渋谷店でたまたま発見し感動した前作がヨーロッパで好評だったことを受けた盈虚からか、本作からはメジャー・レーベルの最大手UNIVERSALが、彼らがこれまで所属していたSPAINFARMを丸ごと傘下に収める形としてワールド・ワイドなリリースができることになったのだが、ただ日本もそれに合わせたためにこれまでの所属レーベルであったトイズ・ファクトリーから新たにユニバーサル・ミュージック・ジャパンに移籍してリリースされた通算5作目。
本作はEVANESSENCEの成功を意識した結果からか、全体的にコンテンポラリーなヘヴィさを増した作風となっており、特にMETALLICAPANTERAのような超ヘヴィなギター・リフと従来のオペラティックな歌唱のミスマッチが面白い#1「Dark Chest Of Wonders」が、もはや女性Voを擁するNIGHTWISHにしか成し得ないシンフォニックメタルの超名曲となっており、続くダンサンブルとさえ形容できる#2「Wish I Had An Angel」は、リズミカルでダンス・ビートのようなアレンジが脳裏に焼き付く名曲となっており、ここまで聴き進んだだけでこのアルバムが最高傑作であることを確信できるのだが、ただ特にこれまではシンセサイザーを使ってアレンジを施していたのが、本作では本物のオーケストラを使用することによってか、これまでよりもアルバムのスケール感を一層高めており、また前作では美旋律をフィーチュアした部分がやたら多かったためか、特にメタルとしてのエキサイトメントに欠けていることも否めなかったのだが、しかし本作はその美旋律フレーズとメタリックなカタルシスの両方を兼ね添えた名盤であるためか、前作であまりに洗練され過ぎて物足りないと感じたファンにとっても、前作のクオリティを気にせずに本作を聴いてみるとするならば、一発で気にいること間違いなしで、ギター・ソロが殆どないのが少々残念な気もするが、しかし、それでもグローバル・スタンダードを満たしたヨーロッパのトップ・バンドたる風格を見せつけた一枚だといえるだろう。

自己採点 92点
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北欧フィンランドを代表するシンフォニック・メタル・バンドの英雄NIGHTWISHによる通算4作目。
本作はメイン・ソングライターであるツォーマス・ホロパイネン(Key)が影響を受けたという映画音楽が直接的に表れたシンフォニック・アレンジを纏った哀愁のある美旋律フレーズを、本格的な声楽の訓練を受けたターヤ・トゥルネン(Vo)がオペラティックに歌い上げるそのスタイルは実に個性的なサウンドとなっていて、これまでもその存在感を示してきたのだが、ただ彼らは『OCEANBORN』『WISHMASTER』においてメロディック・パワー・メタル的な音楽性を演奏していた一方、本作では前作よりもパワーメタル的な要素がかなり後退しており、また本作からはこれまでのベーシストであるサミ・ヴェンスケから元TAROTのメンバーでSINERGYのアルバムにも参加した経験を持つマルコ・ヒエタラ(B&Vo)に交代しているためか、特にフィンランドのバンドの先駆者として名高いTAROTでリード・ヴォーカルを務めていた経験から、このバンドでもいくつかのパートでその張りのある野太い低音の声質でもって雄々しく歌い上げていることによって、これまで画一的に響いていたヴォーカルに新鮮味が加わっており、またアンドリュー・ロイド・ウェバー作のミュージカル「オペラ座の怪人」からの楽曲「Phantom Of The Opera」をカヴァーするなど、意欲的な姿勢も見える分だけメタルとしてのカタルシスにやや欠ける面々も少なくないのだが、ただ本作を以ってNIGHTWISH型のシンフォニックメタルが完成を見たといっても過言ではなく、またヨーロッパの大衆を狙っていくにもちょうど良い作品であろう。

自己採点 87点

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