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アメリカ・カリフォルニア州ハンティントンビーチで結成されたバンドの、大手ワーナー・ミュージックからCapitol Recordsに移籍し、また日本盤でも大手ユニバーサル・ミュージックに移籍して”リリース予告なし”という前代未聞の手法でリリースされた第1弾。
前作はモダン・へヴィ・ロックとしての完成形で疾走曲一切なしのアルバムであったが、しかしそれが影響してか、あるいはCD販売不振の影響からなのか、一部のファンからは次作への期待がほとんど感じられず、さらに”リリース予告なし”という前代未聞の手法もあって当初は不安も隠しきれなかったものの、ただ「A7X史上でも最長の73分40秒」というプログレ・メタルばりの大作志向を打ち出した本作は、確かに、随所にドラマティックな展開が盛り込まれているためか、実際にはプログレ的だと言ってもDREAM THEATERばりのような難解な印象はなく、また2015年に新加入したという名手ブルックス・ワッカーマン(Dr:exSUICIDAL TENDENCIES、BAD RELIGION他)のドラミングが功を奏してか、各曲が長めながらもところどころに疾走パートが導入されているため聴いていて心地よく、特にメロパワ/スラッシュ由来の「ダカドコダカドコ」とメロデス/メタルコア由来の「スタスタ」というドラミングが楽曲ごとに使い分けられているなど器用な面も持ち合わせていて、本作でテーマ化された”人工知能”というコンセプトに合わせてうまく表現されており、またラストを飾る15分41秒に及ぶ#11は壮大で深みのある音楽世界を創造していて、正直言って彼らがここまでやってくるバンドだとは微塵も思わなかったな…前作では、ついに自分たちのサウンドを極めた感も否めないが、ただ本作ではこれまでの集大成というか、彼らのすべてが詰まって完成された作品だというような気がする。
自己採点 85点
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