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アメリカ合衆国・カリフォルニア州サンフランシスコを拠点に活動するスラッシュ/パワー・メタル・バンドによる本作リリース当時のBURRN!にて現・広瀬編集長が「96点」に現在フリーのジャーナリストである増田記者が「92点」という超高得点を献上した通算4作目にあたる30周年記念企画盤。
彼らはもともと1981年にジェイムズ・ヘッドフィールド(Vo&G)とラーズ・ウルリッヒ(Dr)の2人によってロサンゼルスで結成され、1982年にデイヴ・ムスティン(G:現MEGADETH)が加入すると7曲のデモ・テープ『NO LIFE 'TILL LEATHER』を制作し、翌1983年にクリフ・バートン(B:元TRAUMA)が加入した直後にムスティン大佐が彼のベースに水をかけて濡らし電気ショックを与えるという問題を起こしたために解雇され、後任にカーク・ハメット(G:元EXODUS)が加入すると活動は軌道に乗り始め、名盤『RIDE THE LIGHTNING』(1984)と『MASTER OF PUPPETS』(1986)という2枚の超大作を残した直後、北欧スウェーデンをツアー中にメンバーの乘ったバスがスリップ事故により横転して車外に投げ出されたクリフ・バートン(B)が死亡したため後任にジェイソン・ニューステッド(B:元FLOTSAN AND JETSAM)を迎えてリリースされたのが本作であり、音楽的には当時ほとんど聴こえなかったベース音に関してこれまで以上に主張されていないもののタイトル曲#2「...And Justice For All」やMTVにてビデオクリップが毎日のように流れたという名シングル曲となった#4「One」は相変わらずいいし、セルフ・タイトル作としてリリースされた次作『METALLICA』(1991)がスピードを抑えて全体的に重低音による重さとグルーヴ感を強調したいわゆるPANTERA流へヴィロックへの変化をもたらすまでの軌跡として充分に説得力があるし、何より美的感覚溢れる攻撃的な楽曲はどれも完成度が高く秀逸で、あえてマイナス面を付け加えるならひとつひとつの楽曲がプログレ的な意味での冗長な展開でやたら長く、退屈な面さえ無きにしも非ずだが、ただそれでもリリース当時全米チャート最高第6位にランクインしたのは何気なくうなづける作品であろう。
ちなみに、本作はDISK 2にデモ&ラフ・ミックスという未発表音源とDISK 3に『LIVE FROM THE DAMAGED TOUR』という当時のライヴ未発表音源が最新リマスターとニュー・ミックスをほ施して日本国内発となっている。
自己採点 85点
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