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新曲の他にカヴァー曲や過去曲のリミックスなどを収録した10周年記念企画アルバム『DECAS』を挟んでリリースされた通算6作目のフル・アルバム。
前作や前々作を全米チャートにおいてそれぞれ10位以内に送り込むと共に”メタルコアの皇帝”の異名をとるほどの成功を収めた彼らだが、ただ本作ではその成功に安住することなくプロデューサーにこれまでとは異なるパンク畑のビル・スティーブンソン(DESCENDENTS)を起用するなど、これまでとは異なるやり方で制作しており、またそのことが影響したのか、本作ではこれまで以上にメロディックなギター・ワークがフィーチュアされており、また初めて全曲に渡ってクリーン・ヴォイスによるコーラス・パートが配されるなど、過去最高にメロディックで音楽的な仕上がりになっているが、ただそうはいっても、必ずしも軟弱になったというわけではなく、ここに至ってもなお充分に硬質なエッジを備えており、またここ数作では影が薄くなっていたブレイクダウン・パートも復活するなど、ある意味でコア志向のリスナーにも支持されうる作風となっており、またこれまでもアルバム中にアグレッシヴな曲とメロディックな曲が混在していたが、しかし、それらがひとつの楽曲の中で統合された感触も相俟ってか、結果として似たような楽曲ばかりが配されていると感じる向きもあるかもしれないが、しかしそれでも、これだけのクオリティと緊張感を保っているのは尋常ではなく、この手の音楽のファンにとっては充分に楽しめるだろう。
ちなみに、2013年5月7日に別居中の妻に対する殺人依頼(身分を偽装して近づいた捜査員に対して行った依頼で金額は1000ドル)をしたとしてティム・ランベシス(Vo)が殺人教唆の罪で逮捕されるという事件(殺人未遂で妻は無事だった)が勃発し、2013年に予定されていたツアーはすべてキャンセルした上で、さらに2014年5月には懲役6年と確定したと共にこのバンドの動向も自然消滅となった。
自己採点 84点
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