|
北欧ノルウェー出身のメロディック・プログレッシヴ・メタル・バンドによる約3年半ぶりとなる通算4作目。
これまでDREAM THEATERのフォロワー的な位置を占めていた彼らであったが、ただ前作から心なしか一気にKAMELOTの方向性へと音楽性を転換しており、本作はさすがにあれほどまでにダークで妖艶な世界観を演出しているわけではないのだが、しかし、その一方で北欧ノルウェー出身バンドという出自が示す通りに哀愁の効いたヴォーカル・メロディが魅力的となっていて、おもに難解なフレーズやせわしないリズム・チェンジ、プログレ独特の変拍子、鋭角的なギター・リフといったこの手の音楽が持つべき要素はかなり減退しているためか、誤解を恐れずに言えばメロディック・パワー・メタルとさえ表現しても過言ではない音楽性への変遷かと思われるほど風格に満ちた作風となっており、もともとその手の音楽のファンでもお気軽に手を出せるぐらいのシンプルな楽曲作りが功を奏していたこともあってか、本作も多くのHR/HMファンに受け入れられること必至の作風となっており、また基本的にミッド・テンポの楽曲が多いことが要因となっているためか、ファンによってはマンネリ感を助長しているかもしれないが、ただ安定感が抜群なだけにほとんど気にならず、彼らのファンなら安心して最後まで聴き通すことができる一方で、その代償とでもいうべきか、さすがにここまで音楽性が確立してくると、今度は大衆的に成功するかどうかが危ういものとなってくるために、このクオリティでは正直言って、今後の彼らの動向が読めない事態に陥りかねないのかもしれないな。
ちなみに、初回限定盤にはLOUD PARK 12の音源が付属されており、これまたマニアを搾取するための作戦としてラウパ攻撃なんて世知辛い世の中だな〜と感じるね。
自己採点 83点
|

>
- エンターテインメント
>
- 音楽
>
- 音楽レビュー


