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ジョン・ウェスト(Vo)が喉にトラブルを抱えてしまい、制作が遅れたというネオクラシカル系プログレッシヴ・メタル・バンドによる復活作第3弾にして、バンドとしてこの時点でのラスト作となる通算7作目。
これまではパワフルで高音域を難なく出せていたはずのジョン・ウェスト(Vo)が喉を潰してしまったことによって、彼の本来の声質からすれば信じられないほど低くなっており、相当に辛い振り絞りぶりを聴いているこっちまでが痛いことこの上ないが、ただそのためにわざわざコンセプトを合わせてきたのかは定かではないものの、楽曲自体はこれまで以上にダークでシリアスな世界観を醸し出しており、また全体的にアグレッションが増した結果からか、ネオクラ系ギタリストであるはずのロジャー・スタルフバッハ(G)がザクザクしたギター・リフを刻み込んでおり、またヴィタリ・クープリ(Key)はまるで機械音だとしか思えないような8ビット的のピコピコというサウンドを演出していて、さらに本作ではベーシストにブルータル・デス・メタルの祖として知られるDEATHなどの活動で有名なフレットレス・ベース超人のスティーヴ・ディ・ジョルジオが迎えられた結果からか、時おりベース・ソロも弾き倒しているため演奏自体がスリリングになっており、また疾走チューンである#1やRING OF FIREの『THE ORACLE』のような劇的な展開を思わせる#6など聴きどころは多いが、しかし全体的には彼らの本来の実力を出し切れておらず、やや不満が残る。
ちなみに、彼らは本作を以って2度目の活動停止を宣言し、2014年にはRING OF FIREが復活したため、このバンドはお蔵入りとなってしまった。
自己採点 78点
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