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TALISMAN「7」(2006)

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ジェフ・スコット・ソート(Vo)がハード・ポップ界の英雄JOURNEYのヴォーカリストに抜擢され、さらにフレドリック・オーケソンがARCH ENEMYに加入し、そんなニュースの後に発表された本作はラスト・アルバムになるのでは?という噂の元にリリースされた結果としては、ジェフ・スコット・ソート(Vo)やフレドリック・オーケソン(G)の移籍事情ではなく、バンドの中心人物であるマルセル・ヤコブ(B)の自殺という最悪の形でそれが現実となってしまった再結成後の第3弾。
本作は最終作であるという感傷のフィルターを外して聴いても、なかなかの好盤であることが一聴にして分かるまでになっており、特に活気のあるロック・チューン#1から、まるで歌謡曲のような歌メロの#2、彼ららしいブラック・ミュージックからの影響を巧みに消化した#3、ベース・ソロから始まる#4、これまたU2にインスパイアされたというモダンでスケール感のある#5、爽快なパワー・ポップ・チューン#6と、うっかり全曲がどんな楽曲であったか列挙してしまいそうなほどそれぞれキャラクターの立った佳曲揃いで、全体的に歌メロがこれまでより格段にキャッチーとなっており、サウンドもロックしているものの、おもにHR/HM系のバンドには珍しくカッティングを多用したギター・ワークに象徴されるように洗練されており、彼らお得意のファンキーなリズムからPOLICEへのオマージュだという#10のようなレゲエのリズムを取り入れた楽曲まで、バラエティに富んだカラフルなアレンジが良い意味で日本のロック・バンドみたいな雑食性を感じさせており、北欧のような叙情性のあるサウンドは皆無であるが、しかし、それでも最後まで楽しめる作品だ。

自己採点 83点
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ジェフ・スコット・ソート(Vo)、マルセル・ヤコブ(B)、ポンタス・ノルグレン(G)、トーマス・ブローマン(Dr:exGREAT KING RATELECTRIC BOYSAMAZE ME)というメンバーで、ポンタス・ノルグレン(G)が主導権を握って起ち上げられリリースされたHUMANIMALHUMANIMAL』を挟んで…というか、そのHUMANIMALでライヴ中にマルセル・ヤコブ(B)と口論したポンタス・ノルグレン(G)がキレて脱退となり、フレドリック・オーケソン(G)を復帰させてリリースされた第1弾。
前年にはライヴ・アルバム『LIVE AT SWEDEN ROCK FESTIVAL』とジェフ・スコット・ソート(Vo)のソロ・アルバム『PRISM』のリリースを挟んでおよそ4年ぶりとあってか、レーベルをセカンド・アルバム『GENESIS』以降に所属していたEmpire Records」から、この時期にはメロディアス・ハード系レーベルとして勢力を伸ばしていた新興レーベルのFrontiers Recordsに移籍し、日本のリリース元もキングレコードに変わっている本作の1曲目「Skin On Skin」を聴いたときには、今回はずいぶんとファンク寄りになったもんだな〜と思ったのだが、しかし、それ以降は『LIFE』以降のTALISMANサウンドとなっており、おもにハードにドライヴする楽曲からポップ寄りの楽曲までと曲調に幅はあるが、ただ前作『TRUTH』ほど節操がないわけではなく、全体的にはHR/HMの枠で語れる振り幅に収まっており、また久しぶりにギターとベースのソロの応酬が聴けるアグレッシヴな#5や、これまたBLACK SABBATH風のヘヴィなリフがフィーチュアされた#11などが、前作に欠けていたHR/HMならではの力強さを感じさせてくれるものの、全体的にはやや中庸で、彼らの実力からするとかなり地味な仕上がりであろう。

自己採点 79点

TALISMAN「TRUTH」(1998)

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のちにARCH ENEMYに加入することでメロデス・マニアにも知られることになるフレドリック・オーケソン(G)が脱退してしまったことを契機として結成されたTALISMANの中心人物であるマルセル・ヤコブ(B)とジェフ・スコット・ソート(Vo)による新プロジェクトHUMAN CLAYHUMAN CLAY』(1996)と『U4IA』(1997)では露骨な先達バンドからのパクリ癖が目立っていたが、しかし、本作は元GREAT KING RATにしてTALISMANのツアーに参加したこともあるポンタス・ノルグレン(G:現HAMMERFALL)が加入してリリースされた北欧スウェーデン出身のメロディアス・ハード・ロック・バンドによる再結成後の第1弾。
ジェフ・スコット・ソート(Vo)がBOOGIE KNIGHTSなるディスコ・ソウルのカヴァー・バンドで全米をツアーし、家が建つほど大儲けしていた関係でレコーディング・プロジェクトとしてのHUMAN CLAYでアルバム2枚分ほどの期間お茶を濁していたわけだが、しかし、やはりファンが待っていたのはTALISMANそのもので、この「復活作」がなかなかの実験作となっており、アルバムの1曲目からQUEENの「Let Me Entertain You」のカヴァー曲というだけでも通常ではあまり考えられない構成だが、その他にマイケル・ジャクソンと双璧を成す黒人歌手の英雄であるプリンスの#4「Darling Nikki」やマドンナの#10「Frozen」など、たいていはHR/HMバンドがカヴァーしないような楽曲を2曲も収録しており、それ以外の楽曲もまたアメリカンなポップ・フィーリング漂う#5、#8や、露骨にQUEENを思わせる#9など異色の楽曲が多く、それぞれの楽曲のクオリティ自体は高いのだが、しかし、いささか散漫な印象は拭えず、また#3、#11のような前作『LIFE』の流れをくむ曲の出来も悪くないし、さらには#12、#13など初期を思わせる北欧っぽい翳りを帯びたHR/HMチューンは流石の出来だけに、ここまで手を広げなくてもよかったのではないだろうか。

自己採点 81点

TALISMAN「LIFE」(1995)

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1990年代においてもっともダサい音楽は?と尋ねられれば、リアルタイムを体験した人間であれほぼ100%のファンがHR/HMと答えるであろうが、そんな風潮の中で彼らは「イングヴェイのバンドの元メンバーによる北欧のバンド」という、当時でいうところのPANTERAMACHINE HEADNILVANAに代表されるトレンドなロックを聴いていたファンからすれば激ダサの極致にあるバンドながら、この時期で最高に「ダサくないHR/HMサウンド」を出していたバンドであったことを証明する通算4作目。
前作に比べるとリフのヘヴィさは抑えられており、北欧のHR/HMに期待される哀愁味のあるキャッチーさを多少取り戻しつつ、特にファンキーな要素がより強調されたアレンジはHR/HM史上においてもかなり稀有であり、ここで表現されているファンクネスは前作のようなオルタナティヴ系ミクスチャー・バンドに通じるものではなく、よりキャッチーでコマーシャルな黒人音楽のそれに近づいており、それを象徴するのがSEALのカヴァー#7「Crazy」と、ハウス風のアレンジを取り入れた#9「Body」であろうが、しかし、この手のブラック・チューンを歌わせたらジェフ・スコット・ソート(Vo)の右に出るHR/HMのヴォーカリストは他に存在せず、またR&B的な歌い回しをカッコいいと思えるキャパシティーの広いHR/HMファンにとって本作のサウンドはかなり新鮮な魅力があるのではないだろうかと思われ、本作は彼らのオリジナリティを確立した力作であろう。
ちなみに、本作の海外盤はミックスと一部収録曲が異なっており、両方を所有しているマニア中の強者にとっては、その違いが一目瞭然であろう。

自己採点 84点

TALISMAN「HUMANIMAL」

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前作リリース後に初来日公演が実現し、その時にゲスト参加でプレイしていたジェイミー・ボーガー(Dr:元TREAT)を正式メンバーに迎えて制作された北欧スウェーデン出身のメロディアス・ハード・ロック・バンドによるサード・アルバム。
前作と前々作は多少サウンドは違えど、大枠では「元イングヴェイのバンドのメンバーによるバンド」というイメージをいっさい崩すことのないことのない作品であったが、しかし本作はその北欧らしい哀愁を帯びたメロディアス・ハードを期待していたような人間にとっては、かなり厳しい作風となっており、当時流行していたモダンなヘヴィ・リフや、時おりオルタナティヴ系ミクスチャー・ロックを思わせるアレンジなどが随所に顔を出していて、前作や前々作にあった北欧ならではの哀愁はほとんど感じられず、特に#2「Humanimal」、#10「Blissful Garden」、#11「Lonely World」の3曲だけを気に入って一通り流して聴いて温めておいたのだが、しかし、その後しばらく時間をおいて改めて聴き直してみると、本作におけるトレンドの消化の仕方はなかなか巧みであることに気づくと共に、同時期にモダンなヘヴィネスやオルタナティヴに流されたHR/HMバンドとは一線を画しているためか、このかなり微妙なバランス感を成立させたのは、黒人的でラップのような歌唱もソツなくこなしつつ、またHR/HMらしい”熱さ”を失わないジェフ・スコット・ソートのVoによる貢献度が大きく、個人的な琴線に触れるサウンドだとは言い難いが、ここまでオルタナティヴとHR/HMを上手く融合できたアルバムは稀有であろう。

自己採点 80点

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