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ネオクラ/プログレとメロデス/メタルコアによる夢の空間

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メタル大国フィンランドはオウル出身のネオクラシカル系メロディック・デス・メタル・バンドによる前作『SEVENTH SWANPHONY』(2013)からおよそ5年ぶりとなるかなり長いインターバルを経てリリースされた彼らの通算8作目にしてヴェリ=マッティ・カナネン(Key)加入後の第2弾
デビュー作『SWAMPLORD』(2000)〜サード・アルバム『SWAMPSONG』までは初期CHILDREN OF BODOMとほとんど変わらない音楽性でファンを魅了し、通算4作目となる『THE BLACK WALZ』(2006)でCHILDREN OF BODOMの名盤『HATE CRWE DEATHROLL』(2003)に追随した音楽性に移行し、同郷のNORTHER(残念ながら2012年に活動を停止した)と共にフィンランド出身のメロデス四天王(AMORPHISCHILDREN OF BODOMKALMAHNORTHER)の一角に数えられたものの、あまりにサウンド的に追随し過ぎるためか初期のファンは離れていったのだが、それでも私のようにメロデスを愛する人間にとっては頑なに応援し続けたために、ファンの間で好評を博した『12 GAUGE』(2010)においての反応が本国の彼らに届いたのか、2016年3月にアジア・ツアーが敢行され、まさかの初来日公演(東京・千葉・大阪)が行われ、その盛況ぶりからついに本作の制作に踏み切ったようで、実際本作は先行で公開された#1「Blood Ran Cold」や#4「Into the Black Marsh」などで”スワンプ・メタル”的な要素が充分に垣間見られるし、またライナーノーツにあるように70年代プログレ的な要素を持ったAMORPHIS風の#5「Take Me Away」や、比較的ストレートに疾走する#6「Paystreak」など聴きどころは満載で、ペッカ(Vo&G)とアンティ(G)によるニワトリ兄弟…じゃなくてコッコ兄弟が紡ぐサウンドは、明らかに”メロデスの王道”をいまだ貫いており、これだけのクオリティを備えていればぜひ2度目の来日公演を実現して欲しい。

自己採点 83点
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前作がBURRN!において羽田記者が92点という超高得点を献上したことで多くの古参のファンが釣られた感も否めなかったが、ただ欧州に巣くう多くのネオクラシカル系メロディック・デス・メタル・バンドの中でもトップクラスのクオリティを維持していることは間違いなく、それからおよそ3年ぶりとなる通算7作目。
これまで作曲もいくつか手掛けてきたマルコ・スネック(Key)が脱退し、後任にPOISON BLACKにも在籍していたというヴェリ=マッティ・カナネン(Key)が加入している本作は、前作がスラッシュ的なスピード感と攻撃性を高めたアルバムであったのに対し、そのスピード感を落としてドラマティックな印象を高めてきたためか、前作よりも北欧的な土着性が強く、こういった方向性が実は同郷のAMORPHISETERNAL TEARS OF SORROWにも垣間見られていたものなのだが、ただペッカ・コッコ(Vo&G)とアンティ・コッコ(G)のコッコ兄弟(決してニワトリ兄弟などではない)によるギター・コンビの煽情力は留まるところを知らず、また終始において北欧由来の叙情メロディによる応酬と、新加入のヴェリ=マッティ・カナネン(Key)による厚みを増したアンサンブルに徹するプレイによってか、これまでになかったようなテクノ/トランス風味の音色を駆使するなど、近年の多くのアーティストが落ちいている方向性に徹しており、またこういった音楽的変遷が古参のファンによって賛否両論を生むかもしれないが、しかしそれでも、基本的には劇的に変化しているほどの大きな変化を迎えているわけではなく、時には初期にあったCHILDREN OF BODOMらしさもしっかりと反映されているためか、現在はすでに活動を停止させているNORTHERなどをはじめとしてモダンへヴィ/エクストリームメタルに変遷しアメリカナイズな変化を遂げるフィンランド出身のバンドが少なくない中でありながらも、こういったネオクラシカル系メロディック・デス・メタルの音楽性をいっさい崩さないバンドは今や貴重であろう。

自己採点 83点

KALMAH「12 GAUGE」(2010)

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リリース当時BURRN!のレビューで羽田記者が92点という超高得点を与えたペッカ&アンティのコッコ兄弟(決してニワトリ兄弟ではない)が率いるフィンランド産メロディック・デス・メタル・バンドによる通算6作目。
ETERNAL TEARS OF SORROWのキーボード奏者であったパシ・ヒルトゥラが在籍していた初期3作はマニアの間でかなりの間となっていたものの、それ以降は話題性すらなく、いきなり92点という高得点を与えられたからにしてファンにとってみればまさに釣られたといったところで、このバンドはデビュー当時からCHILDREN OF BODOMのフォロワーだったことはすでに承知であったが、ただやはり本作のクオリティは数多いフォロワーの中でもトップクラスを維持しているといっても過言ではなく、また初期作ほどのクサさやキラキラ感はやや抑えめで、むしろその分だけヘヴィな攻撃性が強まっているという意味ではこのバンドもCHILDREN OF BODOMと同じ”進化”の過程を辿っており、正直言って「何もそこまでフォローし続けなくても」という気がしなくもないが、ただCHILDREN OF BODOMよりもメロディの煽情力がキープされているのが好感で、時に北欧フォーク/トラッド風味がスパイスとして効果的に使われているのもポイントとなっており、また2000年代中盤以降にかなりアメリカナイズされてしまったCHILDREN OF BODOMに比べると北欧の遺伝子がサウンドに息づいていて、特に#1〜#4という序盤の充実が目を引く一方、中でも#2「One Of Fail」はこの手の音楽を好む向きにとってはキラー・チューンと呼べるのではないかと思われ、後半はやや一本調子な印象が強まっていくものの、収録曲自体が少ないので途中までダレることなく聴き通すことができるであろう。
ちなみに、日本盤ボーナス・トラックであるTHIN LIZZYの「Cold Sweat」はやや意外な選曲だが、ただ案外カッコよくハマっているのが興味深い。

自己採点 84点
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フィンランド・オウル州プダスヤルヴィにて結成されたネオクラシカル系メロディック・デス・メタル・バンドによる通算4作目。
これまでは初期CHILDREN OF BODOMのようなサウンドを根差していたこともあって、その派手なKeyソロの演出に貢献していたパシ・ヒルトゥラが2004年に脱退し、すぐにはメンバーが補充できずにいたためか、ライヴではサポート・メンバーを立てずに、ギターのアンサンブルを強化することによって対応していたのだが、ただ同年中にPOISON BLACK(元SENTENCEDのフロントマンであったヴィレ・レイヒアラが起ち上げたゴシック・メタル・バンド)の活動で知られるマルコ・スネック(Key)が加入すると、その音像はさらにへヴィさを増したためか、まるで呼応するかのよぅにペッカ・コッコ(Vo&G)によるデス・ヴォイスがさらに低音になった影響もあって、全体的にはCHILDREN OF BODOMが変遷させてきたような、単なるメロデスに留まらないモダンへヴィ/エクストリームメタルに移行しているような感も否めず、またその音楽的変遷だけならまだいいのだが、ただこれまで「Voの線が細い」とか「サウンドがヘナチョコだ」と感じていた向きにとっては頼もしいことこの上ない音楽に変遷しているようにも思われる一方、初期のサウンドを好んでいた向きにとっては音楽的変遷が納得いかないであろうし、さらに本作から加入しているマルコ・スネック(Key)がうまく楽曲を彩っているが、しかし、これもやはりCHILDREN OF BODOMが『BLOODDRUNK』で見せたような変遷ぶりとなっており、とりあえず#2「Bitter Metallic Side から#3Time Takes Us All の流れが唯一の救いだが、しかし、その一方で先達バンドとまったく同じ道を歩んでいるために、初期CHILDREN OF BODOMのファンとしては、もう少しKeyのパートを増やして欲しいと思うのも本音だろうし、せっかくDREAME THEATERRHAPSODY OF FIREへの敬愛を滲ませるかのようなプレイを聴かせているだけに少々もったいない気もする。

自己採点 80点

KALMAH「SWAMPSONG」(2003)

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1991年にフィンランド・オウル州プダスヤルヴィでペッカ・コッコ(Vo&B)とペトリ・サンカラ(Dr)によってANCESTORが結成され、当初は北欧らしいスピードメタルとスラッシュメタルを掛け合わせたようなサウンドは展開していたのだが、ただしかし、この活動の途中にペッカ・コッコがベーシストからギタリストに転向すると、このバンドのベーシストであったアルッティ・フェテレイネンがギタリストに転向すると共に、かつてANDROMEDAの盟友であったヤルモ・プオラカナホ(G, Vo)と一緒にMOSHINGTON D.C.(ETERNAL TEARS OF SORROWの前身)を結成する一方、特にANCESTORとしては契約の話がいっさいなく、いったんは解散するも、ほどなくしてANCESTORの解散メンバーであったペッカ・コッコ(Vo&G)、アンティ・コッコ(Lead G)、ペトリ・サンカラ(Dr)、アルッティ・フェテレイネン(B)の4人に、アンティ=マッティ・タララという5人でKALMAHを結成し、2000年にデビュー・アルバム『SWAMPLORD』を、続いて2002年に『THEY WILL RETURN』をリリースしたのち、本作は20世紀最後の大物の風格溢れるサード・アルバム。
彼らの音楽性はネオクラシカル風味がたっぷりのメロディック・デス・メタルとあってか、ある意味においてCHILDREN OF BODOMとの近似性が話題となっていたが、ただ本作からは派手さがなくなったためか、良い意味で落ち着いた感のある演奏ぶりを披露しており、これまで通りの疾走感の強いスリリングな叙情フレーズをふんだんにまき散らしたパートよりも、むしろ重厚なミッドテンポのヴァイキング風味溢れる勇壮かつ切ないフレーズが琴線に触れてくるためか、特に#1「Heros to Us」、#2「Burbols Revenge」、#3「Cloned Insanity」などを筆頭に全体的にエモーショナルな印象を大幅に強めた印象があるし、また#7「Tordah」のような疾走チューンなど、全体的に隙がないようにも思えるためか、これまでよりも格段の成長が窺い知ることのできる作品となっていて、この手のファンにとっては満足のいく一作である一方、特に決め曲に欠けるあたりは致命的で、あと一歩欲しいところ。

自己採点 81点

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