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アメリカ出身のメロディアス・ハード・ロック・バンドとして日本のHR/HMシーンをひた走るビッグ・イン・ジャパンによる再結成の第3弾。
2014年にリリースされた『...THE STORIES WE COULD TELL』を引っ提げて行われた日本武道館の公演ではパット・トーピー(Dr)がまさかのパーキンソン病を告白することで、ツアーにも同行したマット・スター(Dr)がプレイしていたのだが、ただやはりパーキンソン病は不治の病と言われている難病のためか、本作でパット・トーピー(Dr)がプレイしているのは一部の楽曲に留まっており、また日本武道館でもプレイしたマット・スター(Dr)がゲスト参加扱いとして楽曲のほとんどを演奏するなど、紆余曲折を経てリリースされただけあってか、その熱い思いが作品に込められており、おもにタイトル曲#2「Defying Gravity 」や、先行で公開された#3「Everybody Needs A Little Trouble」などブルース色の強い楽曲を筆頭に、また#9「1992 / 1992〜MR. BIG物語」のようなRACER X時代を彷彿させるポール・ギルバート(G)のテクニカルなプレイをフィーチュアした楽曲など、全体的にメタル色がやや弱いうえに、さらに今回もブルース色の強い70年代ハードロックを中心としてアルバムが展開されているためか、個人的には『LEAN INTO IT』のような作風に思い入れが強いだけあって良い気はしないのだが、しっかりと聴き込めば決して悪い作品ではなく、私のように耳の肥えた中級メタラーならそれなりに楽しめる一方、特にMR.BIGを新たに聴いてみようという入門者にとっては薦めることができず、聴き込むごとに味わいが増すように極めて難解に作り込まれた分だけ、本作の評価もまた前作同様にリスナーの音楽的嗜好によって左右されるかもしれないな。
自己採点 82点
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