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DGM「THE PASSAGE」(2016)

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もはやイタリアのプログレッシヴメタルを代表する存在だと言っても過言ではないであろう実力派バンドによる通算9作目。
Voであるマーク・バジルの加入後はそれまで多かったメンバー・チェンジもいっさいなく、バンドとして安定・充実した状態にあることを示す好盤に仕上がっており、これまで通りプログレ・メタルとしては比較的コンパクトに引き締まった楽曲をキレのある演奏で聴かせるという基本線は変わっていないものの、ただ本作のリリースに先駆けて公開された#3「Animal」に象徴されるように、全体的にキャッチーさが増しているのが本作の特徴で、これまでSYMPHONY Xを思わせる緊張感を漂わせる曲調の中にあって、サビではメロディックにその緊張を解放する、というタイプの楽曲が多かった彼らであるが、しかし、本作ではその緊張感を失うことなく楽曲全体として歌モノとしてのクオリティが上がっており、正直言って一昔前の”メタル原理主義者”のようなファンにとって売れ線に走ったと取られかねない変化ではあるものの、しかし、その一方でメロディが多少なりとキャッチーになっただけで売れたりするわけではない昨今では、そんな細かいことにいちいち目くじら立てるようなファン(そういう反応はほとんど素人に過ぎない)もいないだろうし、またリフ・ワークはこれまで同様にかなりヘヴィかつ攻撃的でありながらも、アルバム冒頭から#3「Animal」までがいきなり組曲だという構成もまた挑戦的であるためか、本作は決して売れ線狙いに絞ってみただけのアルバムではないことをあえて付け加えておく。
ちなみに、#4「Ghosts Of Insanity」には欧州で根強い支持のあるプログレッシヴ・パワー・メタル・バンドEVERGRAYのトム・エングルンド(Vo)が、さらにメロディック・スピード・メタル・フリークにとって悶絶チューンの#10「Dogma」には本家SYMPHONY Xのマイケル・ロメオ(G)がゲスト参加している。

自己採点 84点

DGM「MOMENTUM」(2013)

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前作発表後に数多くのフェス出演やと欧州ツアー、そして日本未発売であるライヴDVDとリメイク・ベストのカップリング商品『SYNTHESIS(輸入盤のみ)』を挟んでリリースされた通算8作目のフル・アルバム。
もともとプログレッシヴメタルという基本スタイルの中で、アルバムごとにプログレ寄りだったりメタル寄りだったりするのがこのバンドの特徴であるものの、ただ本作のサウンドは過去最高レベルにメタル寄りで、強いて言えば前々作『DEFFERENT SHAPES』に近いが、しかし本作はさらにストレートな作風でもあるためか、非常にテクニカルでありながら、複雑さや難解さを感じさせないエッジと勢いがあり、またプログレという言葉に対していささかとっつきにくいイメージを持っているようなメタル・マニアさえ惹きつける力を秘めており、また前作から加入したマーク・バジル(Vo)の熱い歌声もあってか、この方向性にマッチしているといえるもので、非常に高密度かつテンションが高いがために聴き疲れを誘う場面もあるが、ただ作曲やプロデュースからミキシング・エンジニアまでを一手に手掛けるシモーネ・ムラローニ(G)がイニシアティヴを握る体制となってからはや5年以上の歳月が経過し、バンドとしてのアンサンブルが強化されたことをひしひしと伝える充実のアルバムとして仕上がっており、また熱い内容とは対照的なクールなジャケットのアートワークも、決してメタル・マニアが好むようなデザインではないのかもしれないが、しかし、この期に及んで洒落乙極まりないアートワークだと言える。
ちなみに、本作は前作リリースに伴うヨーロッパ・ツアーを一緒に回った本家SYMPHONY Xのラッセル・アレン(Vo)とPAGAN'S MINDのヨルン・ヴィッゴ・ロフスタッド(G)がゲスト参加している。

自己採点 84点

DGM「FRAME」(2009)

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前作発表後にバンドの顔になりつつあったティッタ・タニ(Vo)が脱退し、後任に元MIND KEYB.R.E.A.K.のマーク・バジルが迎えられている本作は、ティッタ・タニ(Vo)も悪くないヴォーカリストであったのだが、しかし、実はこのマーク・バジル(Vo)がかなりの逸材であるためか、個人的にはかつてVISION DIVINEVoがファビオ・リオーネからミケーレ・ルッピに交代した時に感じたのと同じような、極めてポジティヴな驚きがあったのだが、ただ前作で加入したギタリストとキーボード奏者も素晴らしい技術の持ち主であるし、どうしてこのバンドにはこれほどまでに優れたプレイヤーばかりが集まるのでのかが不思議でならず、正直DGMにそれほどネーム・バリューがあるとは思えないのだが、しかしそれでも、やはり上手い人は上手いバンドに入りたがるということなのであろうし、また本作では前作でだいぶ後退していたプログレ色が再び増量されている結果からか、そのことはプログレ・メタルとしての彼らを愛していたファンにとっては好ましいことであろうと思われるものの、とはいえ充分にアグレッシヴかつメロディックであり、日本に犇めくファンのようにプログレ・メタルよりもメロディック・パワー・メタル的な音楽を愛する向きにとっては充分楽しめるバランス性も秘めており、これぞ!というキメ曲こそ生み出せていない感が無きにしも非ずだが、ただどの楽曲も実によく練り込まれており、聴き応えもあってか、実力的にはイタリアNo.1バンド(以前よりそうだったのだが…)であることを改めて証明する力作となっていて、また彼らは大手レーベル所属ではないにもかかわらず、サウンド・プロダクションも良好だし、またジャケットのアートワークも上質で、アルバム全体からはAクラスのオーラが漂っている。

自己採点 83点

DGM「DIFFERENT SHAPES」(2007)

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ジャケットのアートワークのキー・カラーは赤・緑・黄などと信号のような変化で来ていたので「今回は青かな?」などと勝手に予想していたものの、しかしリリースされた当時はまた緑だったという通算6作目。
バンドの中心人物だったギタリストのディエゴ・レアリとファビオ・サンジェス(Key)が脱退してしまった本作は、もともとDGMDはディエゴのD、などというようにオリジナル・メンバーのファーストネームの頭文字をつなげたバンド名だったためか、オリジナル・メンバーはこれで全員脱退してしまっており、またイタリア随一といっても過言ではないディエゴ・レアリ(G)の脱退は、当初はかなりの痛手かと思われたものの、ところがどっこい新加入のシモーネ・ムラローニ(G)とエマニュエーレ・カサーリ(Key)という同じイタリアのプログレ・メタル・バンドEMPYRIOSの2人も実際には相当なテクニシャンで、メンバー・チェンジによるダメージが少なくとも演奏技術の面ではほとんど見られることなく、音楽的には前作のようなあからさまなメロディック・パワー・メタルではないものの、むしろそれ以前の音楽に比べればプログレ色が後退してストレートなメタルに接近しており、一部ではデス声まで導入するなど、過去最高にアグレッシヴな作風となっており、またディエゴ・レアリ(G)のギターが持っていた独特のニュアンスやフィーリングがほとんど排除されてしまったことや、このバンドがもともと持っていたプログレ的要素の減少によってこのバンドならではの繊細さが薄れてしまったことをネガティヴに捉える人もいるかもしれないが、しかし、それでもメロディック・パワー・メタルが好きなファンにとっては悪くないというか、むしろカッコいい作品だと思われる。

自己採点 82点

DGM「MISPLACED」(2005)

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これまで彼らの音楽はプログレッシヴメタルの要素がメロディック・パワー・メタルの要素の2倍ぐらいの割合で存在していたのだが、しかし、本作では突如としてその比率が逆転しているという通算5作目。
本作はオープニング・チューンである1曲目からしてメロディック・パワー・メタル・ファンにとって狂喜乱舞もののスピード・チューンであるが、ただ本作はその楽曲のみに留まらず、どの楽曲にも従来と比して格段にキャッチーさを増したメロディと、前のめりな勢いに溢れており、しかも前作ではハイブロウなプレイを聴かせていたディエゴ・レアリ(G)によるイングヴェイ・マルムスティーン直系ギタリストとしてのメロディアスな速弾きも存分にフィーチュアされていているためか、正直言ってメロディック・パワー・メタル・バンドが演奏力の向上と共にプログレッシヴメタル的な音楽性に変化していくことは珍しくないが、しかし、その逆というパターンは結構レアなケースかもしれず、果たしてこれは進化なのか退化なのか定かではないが、とはいえ、ただ単に疾走するだけで目一杯な凡百のメロディック・スピード・メタル・バンドの音楽と違っていて、全体的にキャッチーなフレーズの裏には濃密なアレンジと小技が潜んでおり、そんじょそこらのメロディック・パワー・メタルとは比べ物にならない説得力が一音一音に漲っているためか、本作はメロディック・パワー・メタルのファンもプログレッシヴメタルのファンもサブ・ジャンルの枠組みを飛び越えて最後まで充分に聴き通せる力を秘めている。
ちなみに、日本盤ボーナス・トラックはアニメ『北斗の拳』の主題歌だったクリスタル・キングの「愛を取り戻せ」の日本語カヴァーであるためか、同郷のHIGHLORDといいこいつらといい、イタリアのメタル・マニアもやはり物心ついた時からアニメ・オタクだったとしか思えないな。

自己採点 85点

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