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日本代表はサンウルブズとウルフパックの二本立てで強化を続けてきた。しかしサンウルブズは2勝しか挙げられず、強豪チームと対戦しただけで、ブレイクダウンの厳しさは体験したものの、接戦での勝利をてにできないままに終わっていた。そういう意味では、昨日釜石で行われた日本代表−フィジー代表の対戦は、9月20日に開幕するワールドカップの前哨戦として試金石となるものであった。
フィジアンマジックとも呼ばれる、ボールを手にしてからトライに持ち込む技は世界でも脅威の目で見られる試合巧者として知られる。日本代表は、相手にボールを渡さないように小さくつなぐことを心がけ、自分たちのペースを作り出したことが勝利へつながったようである。ラグビーは、ボールポゼッションを上げて、できるだけ相手ペースにならないように、主導権を握り続けること。そのことの大切さを忘れずに、ひたむきにタックルに行っていた日本代表が、最後までフィジーの得意な形を作らせず、防御力でフィジーの攻撃力を封殺したことが勝利につながったのではなかろうか。
これで、少なくとも決勝トーナメント進出の可能性は出てきた。サンウルブズの惨敗を何度も目にしていただけに、あきらめかけていたベスト8の道が広がったのではなかろうか。ワールドカップまであと2か月を切ったというのに、盛り上がりがあまりないラグビー日本代表。ともすれば高校野球予選と同等の評価しかないトップリーグの報道を見ていると、ラグビーファンとしては寂しい限りである。少なくとも4年前南アフリカを破った時の熱気は取り戻したい。そしてそれはベスト8に入ることによって、さらなる進化を始めるのではなかろうか。
8月3日のトンガ戦、8月10日のアメリカ戦に勝利してパンパシフィック全勝優勝、そして南アフリカ戦がさらなる試金石となる。ワールドカップは、開幕戦となるロシア戦でつまずくことは許されない。アイルランド、サモア、スコットランドと一か月余りの気が抜けない試合が続く。決して平たんではないが、一歩ずつ前進することでベスト8進出を実現させてもらいたい。それが日本のラグビーの夜明けにつながっていく。健闘を祈るばかりである。ボールをつなぐ、自分たちのペースに持ち込む、そのためにはディフェンスで穴を作らない。執拗に守り続ける、それができれば、決勝トーナメント進出も決して夢ではない。
開始直後のPG成功(3-0)、6分モール→ラック→⑩田村のキック→⑪福岡キャッチしてトライ(8-0)、12分フィジーターンオーバーから鮮やかにボールを展開CTBレバニがトライ(8-7)、18分ラック→⑨茂野→⑭松島トライ(15-7)、23分ラインアウトからパスをつないで⑬ラファエロトライ(22-7)、31分ラインアウト→モール→⑥姫野トライ(29-7)、39分フィジー、ラインアウト→モール→トライ(29-14)、57分フィジーボールのパスが乱れたところを⑭松島がキックで奪い、そのままインゴールまで追走して押さえてトライ(34-14)、65分フィジー、ラインアウト→モール→トライ(34-21)。最後までフィジーに得意な形を作らせなかった。
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