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誰しも年金制度だけでは、老後の生活が厳しいことは理解している。だからこそ、働ける間は働いて、身体的にも精神的にも限界が来た時に備えて貯蓄に励んでいるのである。残念ながら、投資による資産増加に成功している人が日本には少ないため、タンス預金などで来るべき老後の備えにしているのである。少し貯金残高が多いと、投信などを金融機関は勧めに来るが、それもまたリスクのほうが大きいこともあり、さりとて預け入れ資金の残高に付加される利子も微々たるもので、金融機関の営業マンはそれよりはこちらのほうがお得ですと勧誘の多いこと多いこと。
ない袖はふれぬ、とわかるとそういう勧誘の声もかからぬようになるのだが、それでも出ていくお金には事欠かない。固定資産税があり、車の税金があり、水道光熱費があり、外出すれば交通費が結構する。携帯電話の毎月の費用も馬鹿にならない。もちろん日々の食事代は欠かせない。ここに給湯器がそろそろ10年を過ぎて、これの交換となると大きな金額がすぐに必要になる。冷暖房機、冷蔵庫、洗濯機、TVと家電も安くなったとはいえ、壊れたら修理代や新しい製品の購入に必要となる。また所得税・住民税・社会保険料も給料から天引きだとあまり気にならないものの、年間総額では相当の納付金を収めている。また賃貸に住んでいる場合は、毎月の賃貸料も負担は重い。
日々の生活に出ていくお金は節約しても倹約しても少し出費を減らせるだけで、ゼロにすることはできない。しかし、それらの様々な出費は、それらのサービスや商品を提供している人々の収入となってお金は回るのである。投資や貯蓄はそのようなお金の循環をすることはない。サービスやものに消費されることによって、お金は循環し、付加価値をつけていくのである。生産と消費、それが経済を動かす歯車である。消費する所得を提供する。それはこれまで雇用が担ってきたのだが、その概念を大きく変えることによって、経済が活気づくことはあるはずである。お金を回すこと、ここに焦点を当てていこうではないか。
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