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先日ε130Dのファーストライトを城里にて行いました。
撮影するに当たって色々調整&工作を行いましたのでその内容を記録として書き残しておきます。


主鏡の爪隠しに関する記事はこちら→絞り環のテスト 主鏡側


1.光軸の確認&調整
ε130D到着後、この機材と共に用意したタカハシ製センタリングアイピース、センタリングチューブを使って光軸の確認を行いました。到着時の状態は説明書に書いてある内容から判断すると反射素人の自分が見ても光軸は若干甘めに見えました。(斜鏡側)
光軸の調整などしたことが無いのでできれば触りたく有りませんでしたが、いずれはやらねばならないのだろうと試しに斜鏡のネジを触ってみると意外と簡単に回ってしまいました。そんなわけで覚悟を決めて説明書通りに斜鏡の光軸調整をしてみました。

木製の台に乗せて下からライトを当てて調整する憧れのスタイルとはほど遠い、白壁にライトを当てて明かり取りをしています。

イメージ 12


調整後、センタリングアイピースから覗いた状態です。
イメージ 6
説明書にはこのような状態で良さげなことが書いて有りましたので良しとしました。
斜鏡のセンターマークがイマイチ良く見えません。←適当ですみません。
あまりいじるとドツボに嵌りそうなので取りあえずはじめての光軸調整はこれにて完了です。



2.スケアリング調整
レーザーコリメーターを使った冷却CCDカメラのスケアリング調整をしました。
方法はよっちゃんさんのビデオを参考にしています。
イメージ 7

画像右はファインダー脚に取り付けたレーザーコリメーター、画像左は微動雲台に鏡筒バンドを載せ冷却カメラSXVR-H18を取り付けた様子。
鴨居に取り付けて上から照射する方法の方が安定感が有りそうなのですが、鴨居や壁に穴を開けると家人に怒られてしまうので横置き方式にしてみました。安易に動かぬようしっかり固定する方法が課題です。

これを適度な距離に離して固定し、レーザーから放たれた光がCCD面に反射してコリメータの中心に帰ってくることを確認する。
その後CCDカメラのケース面に鏡をセロテープで貼り付けてその反射光がコリメータの中心の帰ってくるようにCCDカメラのスケアリングを調整する。
このカメラはスケアリング調整用に押し引きネジが付いているのでそれにて調整しました。

イメージ 8
以前BORG使用時にも一度行っていたので微調整で済みました。
これにてスケアリング調整は完了です。


3.ピント合わせ用マスクの作成
おなじみのBahtinov Focusing Maskです。
例のサイトで数値を指定して画像をいただきました。
スリットの切り抜きが面倒なので今回もOHPフィルムに印刷です。
イメージ 9
同じものを2枚印刷し、印刷面を内側にして重ね合わせます。
スリット透明部の透過率は悪くなりますが黒部分が1枚ものより濃くなるのと、印刷面が夜露で濡れたときの印刷はがれ防止にもなりそうです。
イメージ 10
PPクラフトシートを円形にくりぬいて両側からサンドイッチ状態にします。
鏡筒に固定するためのスポンジ付きワイヤーステッカーを取り付けて出来上がりです。

気になる性能ですが、以下アンタレスでピント合わせをした画像です。イメージ 11
1〜2等星であれば十分役割を果たしてくれそうです。


4.夜露対策段ボールフードの作成
フードの定番、巻き段ボールをつかったフードを作成しました。
内側の黒塗りはいつものように墨汁で。晴天祈願の「晴」を書いてから塗りつぶし。
イメージ 1

あとは巻き段ボールを三重巻いて外側に100均で購入した断熱マットを巻いて出来上がり。
イメージ 2
ふにゃふにゃで強度不足なので補強が必要です。



5.ファーストライト遠征

機材到着後はそんなこんなの作業を夜な夜な行ないつつ8月31日のファーストライトを迎えたのでした。
当日の詳細はT-Fixさんのブログを参照ください ←手抜き(^^;
イメージ 3
反射鏡トリオ                             ε兄弟   
画像提供:T-Fixさん

イメージ 4
ターゲット補足中のε-130D
画像提供:T-Fixさん

撮影開始の21時半過ぎは晴天域が限られていましたので初対象は球場星団M2にしました。
なので実は正確にはファーストライトはM2になります。
その後網状星雲を撮影するも雲に覆われ中途半端に・・
諦めて撤収準備を始めた最中に天気が急速に回復してきたので慌てて再組み立てしM45撮影に至りました。
前ブログでM45をファーストライトとしたのはM2より見栄えが良さそうだからという理由です。
輝星の写り方などもそちらの方が参考になりますよね。

M45の撮影も薄明開始の1時間前からでしかも雲通過などで使えない画像もありましたのであまり時間が取れませんでした。
一応RGBも1枚ずつ撮影してきましたのでカラー画像を処理しました。あまり余計な処理はしておらずSIでレベル調整&デジタル現像、PSでレベル補正程度にしています。 フラット補正用の画像撮影には17インチPCモニタを使いました。
作品としてはノイズ感も多く全くもの足りませんが一応参考までにアップしておきます。

イメージ 5
2013年9月1日
撮影鏡:ε-130D(焦点距離=430mm  F=3.3)
ガイド:miniBORG45EDⅡ+DSI PRO2 PHDguidingによるガイド
架台:Vixen SXD(K−ASTEC改)
カメラ:SXVR-H18  Baader Planetarium, LRGBフィルター 
    L:5分×4枚 RGB:各5分×1枚(総露出時間35分)  冷却温度−15℃ 





閉じる コメント(24)

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こんばんは。
なるほど、こういった準備の成果がファーストライトだったんですね。M45の本来の色は、やっぱりこうですよね。(笑)
私はイメージが先行して真っ青に仕上げちゃいました。(汗)

2013/9/3(火) 午前 1:05 ただよし 返信する

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だたよしさん おはようございます。
皆さん普通にやられていることをさもやりました風に書いているだけですから(^^;
ただよしさんの方が色々研究されていて遙かにしっかりした準備されていると思います。
光害地での画像はどうしても発色に影響しますので色彩表現は難しいところだと思います。イメージ先行も有る程度有りだと思いますよ。私も赤い星雲はイメージ先行で真っ赤にします。

2013/9/3(火) 午前 7:58 RUKU 返信する

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遅ればせながら、ファーストライトおめでとうございます!
M45は輝星から淡いガスまで持ち合わせているので、ファーストライトにはピッタリの対象ですね
(^_^)
前の記事の等倍画像を拝見しても、周辺まで素晴らしい画像ですが、今回の記事のような念入りな事前準備をされてたんですね(汗)
εの光軸調整は現地に到着した後、ズレてしまうような事は無いのでしょうか?
隠し味?の「晴」文字入りのフード、こうすれば晴れに恵まれるんですね。参考にさせていただきます(^^ゞ

2013/9/3(火) 午前 10:16 ダイナ 返信する

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流石の周到な準備ですね、素晴らしいです。
ファーストライトとは思えない画像は着実な努力の賜物だったと言う事ですね。
あとは主鏡押えの爪対策だけでしょうか?

2013/9/3(火) 午前 10:52 adonoan 返信する

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ファーストライトからこの画像ですか!。
やはり「弘法は筆を選ばず」ですね。
今まで光条のない筒でしたが、光条のあるのはいかがですか?。
なかなかいいものでしょう?。それにしてもシャープな光条です。調整がうまくいってる証拠ですね。

2013/9/3(火) 午後 0:31 mn3192 返信する

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優秀な光学性能を十分に発揮するには、やはりしっかりした準備が必要なのですね。
それを完璧にこなして、最初の実戦で見事に成果に結びつけ、お見事です。
買って来て、そのままポンと使う私には、勿体無い鏡筒です。
L画像が僅か5分xコマの露出とは思えない素晴らしい画像と感じます。

2013/9/3(火) 午後 1:03 ヨネヤン 返信する

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RUKUさん、こんばんは。
ファーストライトまでの詳細な経過のご報告ありがとうございました。同じく反射系の素人の私には、大変有益な情報でした。
この新月期は、秋雨前線で絶望的なので、これらの準備作業に費やしたいと思います。そのために、小物なども調達しております。
RUKUさんの様な良い結果を得たいと思います。

2013/9/3(火) 午後 6:46 NIKON1957 返信する

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ファーストライトであの星像は凄い!と思っていたらこんな入念な準備をされていたのですね。さすがRUKUさんです。
横置きのスケアリング調整はsloさんお勧めで長い距離が取れるのでより高精度に出来そうですね。
光軸は必要かつ十分ですね。もうちょっとの追い込みは主鏡をいじるしかなさそうですね。がんばられてください。踏み台に穴を開けて逆さに置くのは引きネジのみで調整できて便利ですよ。光源は白い紙を置いてライトで照らしても出来そうですね。
スバルはRGBが1枚でも鮮やかに色が出ましたね!色収差が無いって本当にいいものですよね。ファーストライトでこの美しさなら先が楽しみですね!
やや左下が明るく感じるのは月の影響でしょうか?

2013/9/3(火) 午後 6:59 (^^)/ T-Fix 返信する

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ダイナさん コメントありがとうございます。
撤収を覚悟した後の晴れ間にM45を撮影できたのは本当にラッキーでした。やはり輝星も星雲もありますので星像の確認には丁度良い対象だったと思います。
記事だと調整は凄いことみたいな誤解を招いてしまいそうですが、そんなに大層な内容では有りません。でも何とか調整の成果が出てくれたようなので良かったです。
εは頑丈な作りなのでちょっとの振動や車の移動では光軸は狂わないのでは無いかという印象です。今回も往復でずれた様子は全くありませんでした。あまり神経質にならなくて良さそうです。
この趣味はお天気頼みなので、いつもフードには「晴」の文字を書いています。
効果の程は・・・ちょっと分かりません(^^;

2013/9/3(火) 午後 10:12 RUKU 返信する

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adonoanさん コメントありがとうございます。
周りのイプ使いの先輩達から光軸やスケアリングについて色々プレッシャーをかけられておりますので一応確認だけはすませておきました。カメラのチップサイズが小さいのでまだ良い方ですがフルサイズだと調整は大変そうですね。
主鏡押さえの対策は取りあえず開口部に絞りが手っ取り早いかなと考え中です。

2013/9/3(火) 午後 10:36 RUKU 返信する

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mn3192さん コメントありがとうございます。
スパイダーの光条には結構憧れるものがありました。
シャープな星像と共に大満足です!
調整と言ってもごく簡単な範囲でしか行っていません。問題が有ってもmn3192さん始めイプ使いの大先輩が近くにいてくれるので心強いです。 また色々ご伝授ください。

2013/9/3(火) 午後 10:42 RUKU 返信する

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ヨネヤンさん コメントありがとうございます。
ε光学系は調整方法もよく考えられている本当に優秀な撮影鏡だと思います。
私が手を付けたのは本当に単純な内容なので何方にもできますし、ヨネヤンさんでしたら何の問題もなく調整されてしまうと思います。特にこの13cmは軽量で扱いも楽ですし頑丈だし本当にお勧めの鏡筒です。
今回は天候の関係で露出時間があまり取れませんでしたが、F値が明るいおかげで短時間でもそれなりに写ってくれました。くどいようですがお勧めです^^

2013/9/3(火) 午後 10:51 RUKU 返信する

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Nikon1957さん コメントありがとうございます。
四国の方は前線の影響で雨がひどいようですね。こちらも安定した天候とは言えませんが短時間でも何とか撮影できる状況です。
光軸調整は始めてでして一度動かしたら元に戻らないのではという恐怖心も有りましたが調整方法も良く考えられている筒のようです。センタリングアイピースとセンタリングチューブは調整には必須のようです。
この鏡筒の作例はまだほとんど有りませんのでNikonさんの撮影される作品も心待ちにしています。

2013/9/3(火) 午後 10:58 RUKU 返信する

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T-Fixさん コメントありがとうございます。
イプ使いの先輩であるT-Fixさんから脅かされていましたので言い訳できるように上辺の調整です。工作も入念とはほど遠い即席なんです。まずは何とか上手くいったようでホッとしています。
光軸はこんな感じで良いのでしょうか?何処まで追い込めば良いのかよく分かっていないので、できれば何ぞのおりにT-Fixさんのを確認させていただけるとありがたいです。踏み台方式は便利そうですね。今度天気の悪いときにでも作ります。
T-Fixさんが先日仰っていた星の滲みが出ないと言う件、今回カラー化して実感しました。色収差が無いのは本当に良いですね。この辺り今までの屈折鏡とは全く違いました。早く露出時間をタップリかけてみたいです。
左下が明るですか。月の影響はほとんど受けてないとおもいますのでフラットが上手く会わなかったのかも知れません。

2013/9/3(火) 午後 11:21 RUKU 返信する

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う〜ん、やっぱり届いた状態じゃダメだったんだ。アイちゃんも欲しいけどちょっと敷居高いかな?

2013/9/4(水) 午前 0:43 アイちゃんです! 返信する

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アイちゃん おはようございます。
届いた状態の光軸が甘かったと言っても私見ですから、そのまま撮影しても十分な結果だったかも知れませんよ。変なこだわりと興味からちょこっと調整した程度なんであまり深く考えなくて大丈夫です。
スケアリングはデジ一の場合、ワイドマウントの精度もカメラ側マウントも十分精度が高いそうなので大きなズレは無い見たいですよ。180EDをAPS-Cでそのまま使われていて問題無いようですし。
だから敷居が高いなんてことは考えなくて大丈夫です。
アイちゃんに絶対おすすめ! 早く行きましょう^^

2013/9/4(水) 午前 8:29 RUKU 返信する

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こんにちは。
ε-130Dファーストライトおめでとうございます。
前準備をきっちりされた結果が素晴らしい成果となっていますね。
私もこの鏡筒を入手したのですが天候に恵まれずまだ成果がありません。
いつかはRUKUさんのような画像を撮ってみたいのですが。

2013/9/4(水) 午後 1:21 [ dem*o*948 ] 返信する

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demioさん コメントありがとうございます。
demioさんもε-130Dを入手されているのですね!
私もようやくファーストライトにこぎ着けましたが雲の多い空模様で露出時間も取れません。それでもεの鋭い星像は実感することが出来ました。早く安定した天気になってタップリ撮影したいですね。
後ほどブログにお邪魔したいと思います。まだこの鏡筒を使われている方が少ないので色々情報をお伺いできればと思います。それでは今後もよろしくお願いいたします。

2013/9/5(木) 午前 7:47 RUKU 返信する

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こんばんは

ひぇ〜、僕が欲しかったものを先に買われてしまった
こういったコンパクトなシステム大好きなんですよ。

2013/9/6(金) 午後 9:37 タキ 返信する

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タキさん こんばんは。
あれ〜、タキさんもこの鏡筒狙ってたのですか。
お先に行ってしまいました^^
でもタキさん180EDお持ちじゃ有りませんでしたか?
何でしたらシステム丸ごと交換してもよいですよ

2013/9/6(金) 午後 9:57 RUKU 返信する

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