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週末、久しぶりにCDを買った。
私は、本は絶え間なく読んでいるけれど、映画や音楽はそうでもない。映画や音楽は私にとって本のようにどうしても必要なものではないけど、やっぱり生活に彩りを与えてくれるものではある。映画や音楽の場合は、マイブームがあって、急に欲しくなる。急に欲しくなって、しかも良いものに当たると、さらに欲しくなって勝手に私の中で旋風が吹き荒れる。
しばらく新しい音楽を仕入れてなかったので、久しぶりにCD屋さんに行ってみた。流行のHOT TUNEから手当たり次第視聴したけど、とりあえず気に入ったのを1枚だけ買った。「Couleur Café “Brazil” with Summer Breeze」。ポップス中心のヒット曲をボサノバ・カバーしたアルバムで、東京のどこかのCaféでかけていたものをCDにまとめたら大HITしたらしい。これはその大HIT作の第二段。
私は音楽はジャズ以外ならかなり何でも聴く。J-POPはさすがにこの歳ではもう聴かないけど・・・基本的にR&Bが好きだけど、HIP HOPやレゲエも好きな曲は多いし、そういう流行のものとは別に、ハワイアンとラテンは好きだ。
で、特に、アレンジを変えたカバー曲というのが好き。ヒットした曲というのはメロディラインがとても良いし、だいいち、そのメロディラインが心の奥底まで焼きついている。だから、それが全然違う曲調でアレンジされているのを聞くと、懐かしさと新鮮さが同時に味わえる、不思議な高揚感がある。こういうのは、文学では中々できない芸当で、音楽ってすごいな、と思う。
「Couleur Café “Brazil” with Summer Breeze」というこのアルバムも、マドンナの「Like a Virgin」からマイケル・ジャクソンの「Thriller」・「Billie Jean」、ビートルズの「Let It Be」に至るまで、色んな有名曲がカバーされている。特に「Thriller」や「Let It Be」は、ボサノバにしたらこんなになってしまうのか?というくらい、原曲とは違う雰囲気に仕上がっている。
気に入ったCDを買ったので、マイブームに火がついた。買い物の帰りにTSUTAYAに寄って、今度はレゲエのカバーアルバムと、レゲエのダンス・コンピレーションのアルバムを借りた。さらに家に帰って、CDショップで物色した流行の曲をチェックする。大好きなラテンの王様セルジオ・メンデスの新作、これまた大好きな、パワフルな声の迫力だけで涙が出そうになるアリシア・キース、R&Bの大御所Mary.J.Bligeの新作を購入。今流行のKe$haなど、ミーハーな曲も少しずつ買う。
ものすごく音楽が好き、というわけではないので、音楽だけ黙ってじっと聴いている、ということは少ない。ついつい何かをしながら聴いてしまう。でも、何かしながらだと、やっぱり音楽をほんとには楽しめない。だから、好きなのは、車の中で聴く音楽だ。特に運転しながらぐらいがちょうど良い。車の運転は下手だが、お気に入りの音楽があると、運転したくなる。高速道路をかっ飛ばし、どこまでも走って行きたくなる。
久しぶりに音楽を色々仕入れたのが嬉しかったので、これを聴きながら、どこまでも車を走らせたくなった。旦那が海外出張中なのをいいことに、夜のドライブに出た。行く宛も無いのだが、港にかかっている大きな橋を渡りたくなって、高速に乗った。
港に行って、橋を渡ったりしたくなるのは、大学時代に横浜周辺でドライブした良いイメージがあるからだ。ドライブする時には、街は離れて見るのが良い。ベイブリッジから、まるで違う星みたいな夜の工業港の風景を見るのも良いし、晴れ渡った空の下で海の上を飛んでるみたいに走るのも良い。
しかし、残念ながら、名古屋の港はとてもしょぼい。横浜の雰囲気なんて片鱗も感じられないほど、さびれている。おとなしくさびれているだけなら良いが、中途半端に開発しようとした跡があって、余計にわびしい。お洒落なカフェやバーなんて一軒も無いし、インチキくさい観覧車が光っていて、公園には浮浪者がうろついている。オープンして2,3年で潰れた「イタリア村」というひどいショッピングモールの、サン・マルコ寺院を模したのだかよくわからない、獅子の像が、今は照明も消え果てた中で黒ずんでいる。(この「イタリア村」なるものは、ヴェネツィアの街をイメージしたとされるショッピングモールで、絶対にヨーロッパの出身ではないと思われる外国人が漕ぐゴンドラに乗って、ピザをぱくついている客のすぐ横を抜けていくと、ダヴィデ像の隣に真実の口が置いてある広場に出るという、イタリア人が見たらさぞかし嘆くであろう出来上がりだった。)
結局、どこかで降りるわけでもなく、名港トリトンという大橋を渡って、三重県の県境まで行って、そのままUターンして帰って来た。新しく買った曲を何度も何度も繰り返して聴きながら。私は、一つの曲が気に入ると、それこそ何十回もぶっ続けに聴いてしまう。子供の頃も、新しいCDを買ってくると、狂ったようにリピートして一緒に大声で歌っていたので、「聴いてるこっちの頭がおかしくなる」と隣の部屋のお兄ちゃんに怒られた。「そんなに偏執的に好きになるのはよくないよ」と言われたこともある。気持ち悪くなるぐらいまで聴いて、飽きてしまうこともよくあった。
男の人についても同じようになるかと密かに心配していたが、いざ実際に男の人とつきあってみると、そうでもなかった。結構恋愛気質なので、「男が変わるとしばらく連絡がとれなくなる」と女友達には言われたが、ストーカーみたいに偏執的にのめりこむことはなかった。狂ったように求めて、求め過ぎて嫌になったり飽きたりすることもなく、意外と穏やかな情に変わっていくタイプで、1回つきあうと思いのほか(?)長かった。
だったら、音楽くらいは偏執的でもいいじゃないか。と、勝手に一人で言い訳して、車の中で何度も何度も同じ曲をかけた。帰り道のトリトンの上から、名古屋港を眺めると、もう暗くなったあたりは、横浜港と同じ工場のオレンジ色の照明で染まっていた。もう横浜じゃないんだよなあ、と思ったけど、もう一度「Let It Be」のカバーをリピートした。
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横浜のベイブリッジは観光名所となっているぐらいですので確かにきれいですよね。ユーミンの「埠頭を渡る風」という曲のイメージどおり、墨で塗ったような闇夜に煌めく灯りはまさに幻想的です。
でも湘南の海岸線を走る西湘バイパスは、個人的にもっとお勧めです。平塚から箱根へ向かう道すがら、左前方に見える真鶴、伊豆の半島に瞬く刹那的な灯りと、遠く海上に浮かぶイカ船の漁火は、街の灯りとはまた違ってもっともっと幻想的です。月夜の晩は、水平線へと続くムーンロードがその雰囲気をさらに盛り上げてくれるのです。
この道路を、マイフェイバリットソングを聴きながら走ったら、きっ誰でもセンチメンタルな気分になってしまうでしょうね。
2010/5/30(日) 午後 9:08 [ mgf ]
名古屋港の近くに『イタリア村』というのがあったのですね。るみさんのお話ではかなりいかがわしいところであったような…。
なんだか上野の西郷さんの銅像と仙台の伊達政宗の銅像を並べておくみたいな感覚ですね。
軽快な音楽を聴きながらの夜のドライブっていいですよね。特に港のあたりは、町の明かりがゆらゆらして。
ずいぶん昔ですが成田空港まで頻繁に送り迎えがあったとき、フリオ・イグレシアスのテープを聴きながら、できたばかりの湾岸高速道路をすっとばしていた頃のことを思い出しました。成田空港に近づくと暗闇の中に発着陸する飛行機のチカチカする明かりが宙を漂うのがとても幻想的でした。
2010/5/31(月) 午前 4:04
追伸
るみさんの恋愛気質、なんとなく納得!
でもそんなにちょくちょく男を変えていたのかな〜、と思いました(笑)。
2010/5/31(月) 午前 5:02
MGFさん
西湘バイパスもとても気持ちよいですよね!夜に走ったことは無いですが、日没の頃、とても美しかった記憶があります。いつか、夜にも車を走らせてみたいけど、名古屋人の私がそれをするのはいつになることやら・・・
湘南、鎌倉、とても良いイメージをもっていたので、第三京浜に乗ってそちらに向かうのもすごく嬉しかったです、あ〜なつかしい・・・
2010/5/31(月) 午後 9:56 [ るみ ]
Maximさん
イタリア村は、ある意味一見の価値ある施設でしたよ・・・(苦笑)
夜のドライブはなんだかワクワクしますね。特に夜の高速は飛んでるみたいな気がして、非日常な感じがします!
恋愛気質は・・・自分ではそうでもないつもりなんですが、人から見るとそうみたいです。ちょくちょく男を変えていたわけではないですよ!(笑)でも、甘ったれで一人でいられない性分なのか、変わり身が早い、と以前つきあっていた男の人から言われました(爆)
2010/5/31(月) 午後 10:01 [ るみ ]
名古屋の湾岸道路、未だ ”名四国道” は健在ですか。それこそ名古屋の港区と言うところは、四十年前工場のほかは何も無いところでした。件の異様なイタリア村という代物さへありませんでした。気の利いたレストランは言うに及ばず、せいぜい一膳飯屋が関の山というところでしょうか。
名古屋は地下鉄本山駅と、鳴海、名古屋時代の最後は港区の工場地帯の中でした。いまでもこの時代に係わる思いは複雑で、されど名古屋、という感じです。その頃は世界のトヨタもいまのようではなく、ローカル企業の面影を残していました。
夜の湾岸を県境まで飛ばしていく感じ、夜景の薄らとした明かりが夜の闇に滲んだ感じ、よくわかります。過去を思い出すことの意義を認めませんので、beabeaさんという方のブログ、”ドルチェ・ヴィータ――ヴィットリオ広場にて” の中に名古屋時代のコメントを残しています。
2010/6/2(水) 午後 11:28 [ S.HIROENIMUS ]
音楽を聞きながら、夜のドライブ、いいですね♪
でも、ドライブコースは名古屋より松山のほうがもっと悲惨ですよ〜
記事を読んでいてユーミンの「中央フリーウェイ」が頭の中で流れてきました(^∇^)
ポチ☆
2010/6/4(金) 午前 7:13
HIERONIMUSさん
名四国道は健在ですよ!記事で書いた「トリトン」という大橋を通る「伊勢湾岸道路」という高速が新しくできたのでそちらの方が早いのですが、相変わらず名四国道は、トラック含めて交通量がとても多いです。
名古屋港は、色々間に合わせの施設をつくった割には、HIERONIMUSさんがいらっしゃった頃の面影が消えていない感じです(笑)
2010/6/4(金) 午前 9:11 [ るみ ]
トムたんママさん
コメント&ポチありがとうございます〜
そうそう「中央フリーウェイ」な感じです。でも、一人でしたけど・・・(笑)
松山のドライブコースは風光明媚なイメージがありますが違うのでしょうか?四国に行ったことがないので、是非行ってみたいです〜
2010/6/4(金) 午前 9:14 [ るみ ]
ボッサ いいですね。 灼熱と 潮風が
似合います。
聞きなれた メロディなら カラダに 入りやすく なおさらいいですね
2010/6/13(日) 午前 8:45 [ coz1996 ]
Sweetieさん
そうそう、夏にぴったりですよね〜
確かに、聞きなれたメロディで聞くのはまた格別なので
ボッサカバーは大好きです!
2010/6/16(水) 午前 11:01 [ るみ ]