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この作者、ホワイトアウトは娯楽作品として楽しんで読めたんだけど、この作品はおいらには???でした。
帯には「過ちを犯してしまった青年に明日はあるのか?!罪と許しを描く感動ミステリー」とあるけれど、はっきり言ってこの青年には明日はないと思うし、この青年の生き様からは深い感動を受けることはできなかった。

殺人の動機や経緯、青年の性格、生き方からして必然的におきてしまった事件とも言えるし、公判中、仮釈放後の態度、言動も「おいおい、そんなことしたら、結果が悪くなるだけだろう」と思わず言ってしまいたくなるような出来事の連続。裁判中に大騒ぎしたり、妹の会社に行って騒動起こしたり。それでいていちいち言った事やしてしまった事を反省するんだけど反省の仕方がどうもおいらの感覚とずれている。言動と考えていることがアンバランスでちぐはぐ。それがくどくどと続くので胸がむかむかする後味の悪さというか違和感が後半まで続いた。主人公の青年に怒りさえ覚えるストーリーが続く。これも作者の意図的なものだとしたら、作者の意図は見事に当たっているわけだが。でも笑えないんだよね。途中が。たとえば奥田英朗の作品なら途中のむちゃくちゃな展開でもどこか笑えたり共感できるところがあったりするんだけど。

再度、刑務所に入り、出所となるが突然、すべてが解決したかのように終わる。出所して周りのみんなが集まって理解を示して、これからつらいことが続くががんばっていこう、ハイ、シャンシャン、みたいな。そしてそれまで感じていたむかむかするような違和感や怒りはそこには感じられない。

でも、この青年にとって何か解決したわけでもないし、また同じようなこと繰り返すだけじゃないの?という思いは残る。少なくともこの物語はこの青年の再生の物語ではない。自分探しの一部ではあるかもしれないが。でもそこから感じられることは多くはない。作者がこれで何を言いたかったのかよくわかんない。こういう人生を送った若者もいるんだろうな。でもそれがどうしたって感じかな。

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