ジュニの別荘

お引越しの時期が迫りました。みなさんどうするんですか?

連作「お昼の校内放送」

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最初に…この話は 実際の「冬ソナ」では時間的にありえません。

高校生の時は 1989年頃になるのでしょうか…?

その頃は韓国では 日本の歌を流す事も出来ませんでした…。

だから…今のこの時代という事になります。

創作ですから いいですよね…!

どうしても『チルソクの夏』というのを皆さんに紹介したくて…

ユジンに変わりに紹介してもらいました…。

先日…BSNHKで放送されましたので 見た方もいらっしゃるのではないでしょうか…。

少し変則の 「校内放送」たまには…こんなのもいいかな…?




こんにちは!お昼の校内放送の時間です。

今日は キム・サンヒョクと…私 チョン・ユジンでお送りします…。

まず1曲目…イルカの「なごり雪」を聞いてください…。


『汽車を待つ君の横で僕は 時計を気にしてる…季節はずれの雪が降ってる〜〜♪』


曲が流れる間 ユジンは原稿をじっと見ながら サンヒョクに言った…。

「ごめんね。今日はサンヒョクのクラッシックをするつもりだったのに…

急に私に譲ってもらって…。でも…どうしても みんなに聞いてもらいたかったの…。」

「いいさ…。僕のはいつでもいいからね…。準備できてる?曲が終わるよ…。」

深呼吸をして ユジンは話し出した…。


「今日は 1本の日本映画を 皆さんに紹介します…。

題名は『チルソク(七夕)の夏』題名からも判りますが 韓国と日本が舞台です。

少し 内容を紹介しますね…。

その前に…荒井由美の『あの日に帰りたい』を どうぞ…。」


『泣きながら…ちぎった写真を…手のひらに 繋げてみるの〜〜♪』




「『1977年、下関市。姉妹都市釜山との親善事業として、毎年夏に開催される関釜陸上競技大会に出場した長府高校の

陸上部員郁子は、同じ高跳び競技の韓国人の男の子、安大豪(アンテイホウ)に出会います。

戒厳令中の釜山の夜に宿舎まで会いに来た安に郁子は淡い恋心を抱きます。

来年の夏の再会を約束する2人。それはまさにチルソク(日本語で七夕)の逢瀬。

携帯電話もメールもなかった時代、日本と韓国が今ほど親しくなかった時代。

それは、日本の歌を歌ってはいけない時代でもありました。

安の母親、郁子の父親、それぞれの葛藤の中で、郁子の切ない初恋をなんとか実らせようと奔走する同じ陸上部の真理、巴、玲子の3人。

そして1978年の夏、下関に釜山の高校生たちを乗せた船が着き、少女たちの想いが奔流のようにあふれ出します。

そして、26年後の2003年。郁子の胸に湧き上がる、17歳の少女だった「あの夏」・・・。』


韓国と日本…海を挟んだ 切ない恋…。

二つの国の間のいろいろな過去や その時の状況…。

私達にとっても そんなに過去の事ではありません…。

日本の歌を やっと公に流す事が出来るようになったのも…まだ最近の事です…。

そして その時代に日本人が韓国に対してどう思っていたか…?

中には見て不愉快に思う方もいるでしょう…。

でも…皆さんに見て 考えて欲しい映画です…。

今は 国の政治的な事は別にして…お互いの文化交流が進んできました…。

映画やドラマ…歌もお互いの国の言葉で自由に流れるようになりました…。

今なら この二人の恋は 変わったのでしょうか…?

曲は 山口百恵 『横須賀ストーリー』ピンクレディーの『カルメン ’77 』映画の挿入歌です…。」


『これっきり これっきり これっきり〜〜ですか〜〜♪』



「ユジン…この映画…見たの…?」

「…ん…。この前 オンマがソウルに仕入れに行った時に 手伝うつもりでついて行ったの…。

その時に 待っている間に 映画館で見たの…。

もうすぐチュンチョンでも 封切されるから…ぜひ見て欲しいいの…。」



「私達は 今こそ お互いの国同士…いがみ合うことなく 手をとる時だと思います…。

1歩ずつ お互いが歩み寄る事…それが友達の作り方だと思います…。

そして…いつか…この二人が自由に愛しあえる時代を作っていきませんか…?

『チルソクの夏』はもうすぐ…封切されます…。

ぜひ…見てくださいね…!

最後に 再びイルカの『なごり雪』を聞いてください…。

この曲は この映画のテーマソングになっていて 映画の中でも何度も流れます…。

そして…エンディングに流される…ハングルの『なごり雪』…

イルカさんが思いを込めて歌っています…。聞いてください…!

今日は キム・サンヒョクと チョン・ユジンでお送りしました…。」


『 기차를 기다리는 너의 옆에서 나는 시계를 신경쓰고 있다

  계절은 차이의 눈이 내리고 있다

  도쿄에서 보는 눈은 이것이 최후군요

  외로운 듯이 네가 중얼거린다 ………略


  君が去ったホームに残り 落ちては溶ける雪を見ていた

  今 春が来て君は きれいになった  去年よりずっと きれいになった……』


  
「ユジン…よかったよ…。何だか…胸に沁みた…。」

「ありがとう…サンヒョク…。少し悩んだの…。私達から見たら やっぱり不快に思う人がいるかなと思って…。

でも…やっぱり…少しずつ私達が変わっていかないといけないと思うの…。

この映画を見て 少しでも考えてくれたら…と思うのよ…。」

「そうだね…。ねぇ…今度…一緒に見に行かないか…?」

ユジンはサンヒョクの言葉ににっこり笑って頷いた…。

「うん…。皆で見に行きましょう…!さぁ〜〜早く行かないと遅れるわよ…!」

「いや…そうじゃなくて…あの…二人で…。」

最後の言葉は さっさとドアを開けて飛び出して行ったユジンにはもちろん聞こえなかった…。

いつも1歩遅れる…サンヒョクだった…。

チュンサンが転校する前の放送室の1日…。

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ヨングクが 放送室に入ると ユジンが原稿を持ちながら ぼ〜〜っと考えていた…。

「ユジン〜〜どうしたんだ…?ぼっ〜〜っとして…。もうすぐ時間だぞ…。レコードは出したのか…?」

へ…?と振り返ったユジンは 本当に少し赤い顔をしていた…。

「…ん〜〜…。そこ…。」

レコードを眺めていたヨングクは 曲目を書いてある紙を見て またユジンを振り返った…。

こりゃぁ〜〜サンヒョク…ホントに…あ・ぶ・な・い…ぞ…!

「ヨングク…1曲目…お願いね…!」きれいなメロディーが流れ始めた…。

深呼吸をして…ユジンは 話し始めた…。


「お昼の校内放送の時間です…。今日は クォン・ヨングクと私 チョン・ユジンでお送りします…。

1曲目 ビージーズの「小さな恋のメロディー」をお送りしました…。

小さな二人の初恋の物語…とっても可愛くて…最後のトロッコのシーンは希望溢れるものでしたね…。

あの二人の初恋は 実ったのでしょうか…?

いろんな困難にもめげずに…実って欲しいと願います…。


2曲目は ミーシャ 「キスして 抱きしめて…」これは 3年の ソン・イェジンさんのリクエストです…。

3曲目は 松山千春 「恋」

4曲目は イルカ 「なごり雪」

皆さん 今恋をしていますか…?誰かを思って 静かに聴いてみてください…。」


ヨングクは あきれた顔をして ユジンを見つめた…。

「ユジン…。ホントに どうしたんだ…?お前らしくない 選曲だな〜〜?」

それとなく 探りをいれてみたが ユジンは ウ〜〜ン…と生返事で 考え事をしているようだった…。



ユジンは その時…昨日見たチュンサンを思い出していた…。

夕方 教室に戻ったユジンが見たのは 窓辺の側の机の上に 座っていたチュンサンだった…。

誰もいない教室で…外を静かに眺めているチュンサン…。

夕日が チュンサンに当たって…外の真っ赤な夕日と…影になった…チュンサンの姿に…目が離せなかった…。

その背中が 寂しげで…声をかける事も…ためらわれた…。

そして その姿が ユジンの心の中にまでしっかりと住み着いてしまった…。

1枚の絵のようで…いつか…私に この絵が書けるだろうかと思うほど…素敵なシーンだった…。

思わず ため息が出て…気づいたチュンサンが振り返った…。

「ユジン…遅かったな…。みんな 別の教室に行ったぞ…。今日の自習は 科学室だそうだ…。」

「私を待っていてくれたの…?」

「あぁ…先生の用事で遅くなったのに…誰もいなかったら 驚くだろうと思って…。」

ユジンは チュンサンの思いやりがうれしくて…にっこり笑った…。

「さぁ〜〜早くいかないと…また 遅刻大王と言われるぞ…。」

二人は急いで 科学室に向かった…。



「おい…ユジン…。曲が終わるぞ…。用意はいいか…?」

ヨングクの言葉に ユジンは慌てて 深呼吸をした…。

「次の曲は 「白い恋人達」 今の季節に ぴったりだと思いませんか…?

初雪の日…貴方は…誰と待ち合わせますか…?

そして…どんな思い出を作りますか…?

今年の初雪は なかなか 私達に 新しい思い出をプレゼントしてくれないようですね…。

でも…皆さんにとって…大切な思い出になるように…この曲を聴きながら…祈ります…。

早く 初雪が降りますように…。」

キューを出して 曲が流れ始めた…。


「この曲…好きなんだ…。とっても…きれいでしょう…?

目の前に 真っ白な景色が広がって…その中を二人で歩いて行くの…。

純白の上に 二人で足跡をつけながら…ずっと 歩いて行くの…。」

話しているユジンに向かって…ヨングクは小さな声でつぶやいた…。

「お前…誰と歩くんだ…?」

その声は ユジンの耳には聞こえない…。


曲を聴きながら サンヒョクは去年の初雪の日を思い出していた…。

トンポッキを二人で笑いながら 食べた日の事を…。

今年も…僕と…過ごしてくれるの…?

その思いも…ユジンには届かない…。



「次の曲は チューリップ 「青春の影」

貴方の前にも 長い道がありますか…?

そして 誰かが その道をずっと歩いてきてくれるのでしょうか…。

私は…一緒に…歩いていきたいと…思います…。

そして…最後の曲は 村下孝蔵さんの「初恋」…

この曲は 村下さんの中学の時の思い出だそうです…。

自分が卒業した 中学校の校庭を思い出しながら書かれたそうです…。

3年生の皆さん もうすぐこの学校ともお別れですね…。

教室に…校庭に…講堂に…

いろんな所に…思い出がいっぱいではないでしょうか…?

どうか 卒業されても この思い出がいっぱいの春川第一高校を忘れないでくださいね…。

特に…初恋をした…貴方は…素敵な思い出を心の中にいっぱい残してくださいね…。

今日の担当は クォン・ヨングクと チョン・ユジンでした…。」



切ない歌を聴きながら…は〜〜っとユジンは 大きなため息をついた…。

「ヨングク…初雪の日は チンスクと何か 約束してるの…?」

急に言い出したユジンの言葉に ヨングクはあわてた…。

「な・なんで…約束するんだ…?」

「あら…していないの…?ふ〜〜ん あやしいな〜〜?」

「ユジンこそ…サンヒョクと 約束してるのか…?」

「何で…サンヒョクと約束するの…?去年は…一緒に トッポッキを食べたけど…それだけよ…。

さぁ〜〜終わったわ…!ヨングク お疲れ様…!行きましょう…。授業に遅れるわ…。」

さっさと出て行くユジンの背中を見ながら… 

「やっぱりサンヒョクはなんとかしないと…あいつに獲られてしまうぞ…。

ユジンの目は ハート型になってるよ…。占いも気になるしな〜〜〜。」

ヨングクは つぶやいた…。

              **             **

みなさま すっかり時間がかかってしまいました…。

村下さんは私の町の出身です…。

先日初めて行きましたが…古い校舎も…校庭も…当時のまま…ひっそりとしていました…。

「初恋」について書きたくて どうしたらと考えたのですが 他の曲がなかなか決まらず

今になってしまいました…。

相手は 黙って聞いてくれるヨングクがいいかな〜〜?という事で…。

夕日とチュンサンは…高校の頃の思い出です…。

放課後教室に入った時…男の子が座っていて…本当に…見とれてしまいました…。

いつか…なんかの形で書いてみたいと思っていました…。

チュンサンと夕日は…とっても似合うと思いませんか…?

「白い恋人達」韓国版を見られた方ならお解かりですね…!

チュンサンとユジンのテーマ曲です…。

最近は毎日 クラッシック版のCDを聴いているのでそこから1曲入れました。

久しぶりに韓国版を見ながら「ダンシング・クィーン」で踊るユジンに見とれてしまいました…。

「冬ソナ」の素晴らしさは 音楽もいい!という所ですね…!

毎日 エンドレスで聴く「冬ソナ」…CDも…擦り切れるのでしょうか…?

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