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日本画 「むくげと蝶」 日本画家・高島文子氏 日没直後の夕日の残照が、ジェラバ姿のアリの姿を美しいシルエットに変えていた。それは、立ったり、座ったり、跪きながら地面に額をつけ、規則正しい動きをしていた。デューンは、遥か彼方まで大小の盛り上がりの曲線を描きながら、アリが祈っている場所から波状の紋様を見せていた。 「アリ、見知らぬ街ではどのようにして東の方角が分かるの?」 「マダム、太陽の動きに敏感になればいいんですよ。東とは限りません。メッカの方向を向いて祈るんですから、モロッコからは東でも日本からは西です。北極からは南、南極からは北になります」 彼は、すまして答えた。私は、思わず笑った。 観光客を乗せて歩くラクダが戻っている。 商売は、どこででもできるのだ。 お金が生活の手段である限り、自然のすべてのものが人間によって、お金と引き換えられる。氷の上でも、雪の上でも。例え墓場でも。 ラクダはひき肉にすると最高に美味いそうだ。 人間の運び屋からひき肉まで。ラクダレースの賭け事にまで借り出され、ラクダも使い回しをされる。 星の王子様に出てくるバオバブの木は、砂漠にもあるのだろうか? バオバブの木は柔らかく使い物にならないので、それを誰も切り倒さない。家具になる木だったら、とっくに絶滅しているはずだ。人間に不必要なものは、排除されるか、放っておかれるかのどちらかだ。 太陽が沈み、風が止まると、辺り一面が音のない世界になった。 「砂漠は、よそ者を迷わせると言います。土地の人は体でそれを知っています。羅針盤なんて要らないんです。もっとも、私もよそ者ですがね・・・」 アリが私を振り向いて呟いた。 ローズサンドの砂の色が茶色になり、そして灰色に変わった。 「アリ、エルフードまで運転させてくれない?」 「いいですが、免許書を持ってきていますか?」 「ええ、セジャーダほどのね・・・」 アリが苦笑いをした。 モロッコの免許書は異様に大きい。 道のない砂の上をオーベルジュ・デルカウワの道まで、車を運転する。車が傾く度に体が揺れる。声を出しそうになる。 アリは無愛想な態度を保った。 「あと、三時間くらいかしら?」 「イン・シャー・ラー」 心の中で舌打ちをする。アリにとって、未来は完全に神の領域なのだ。人間の意志とはまた別に、過去、現在、未来が流れているのだという。人間世界との因果関係はどうなるのだろうか。今の時が明日とつながらないならば、一瞬、一瞬、どこかに飛んでいってしまうのだろうか。「イン・シャー・ラーは、一秒先は見えないよ、神の御心だからね。例え人間に意志があったとしてもどうにもならない。人間は弱い存在だよ」と、アリは、得意気に答えた。 日本画 「朱鷺月光」」 日本画家・本多孝舟氏 「マダム、そろそろ出掛けましょうか?」と、カフェでお茶を飲んでいる私に声をかけた。 メルズーガは、砂の中に埋もれるようにして存在している小さな村で、エルフードから一時間ばかり走ったところにあった。 オーベルジュ・デルカウワというホテルの道路の入り口からは、道がない。 アリがゆっくりと車を砂丘の方向へ向けた。 砂の中を走ると、砂漠の静けさが伝わる。風が強く吹いている。 車と風に煽られて、砂漠がフロントガラスに立つ。前方を見えなくした。 「マダム、車を止めて歩きますか?」 「ずっと先まで歩けるの?」 「歩けると思いますよ」 ローズサンドが太陽を浴び、黄金色に染め上げられている。 砂が私の右足のミュールを捉えた。やわらかい砂が私を前のめりにさせた。 膝が砂に触れ、両手をついた。束ねていた髪の止めが外れ、白いスカーフがローズサンドの上に落ちて、風で舞い上がり、ローズサンドを撫でながら流されていった。 私はそれを追う気にはなれなかった。 風は凪いでいたが、デューンと呼ばれる砂の紋様が風で少しずつ砂の隆起の形を変えていく。このまましていたら、デューンに埋もれることができるかもしれないと私は思った。 日本画・本多孝舟氏 本多孝舟氏ホームページ http://www.geocities.jp/kosyu4959/ 本多孝舟氏ブログ「日本画家 孝舟の部屋」 http://blogs.yahoo.co.jp/kosyu4959 文・瑠 「お願い」 版権は画家にあります。 右クリックはしないようにお願いします。 ★本多先生との前回と前々回のコラボです。どうぞご覧下さい。 転用不可
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今日の東京も砂漠のように暑いです「東京砂漠」なんちゃって、
つまらないオヤジギャクでした。
一日中クーラーの効いた部屋から出れそうもありません。
2008/7/27(日) 午前 11:47
ジャッキーさんへ〜
よくホースを見たら、この暑さで千切れて、
スプリンクラー状態だったようです。
あはは、・・じゃない。請求書は捨てます。爆
それから猫たんは、まだ、ゴキブリホイホイの
紙を手に付けています。爆★紙を切ったのです。
この不器用な私が手の形に紙を切ったあ。爆
最近猫も犬もストレスで、なんだかね〜
ご主人の私もストレスです。さあ、今日な何の
いたずらをしようかなと・・・爆
ゲスブにでもどこにでもどうぞ〜^^
この際、暑いからね〜コテッ、今日は暑いです。
まったく水着で掃除しますよ〜ホイ!!
あ、自分でさえ目の毒でしたあ。爆
ありがとう!!瑠
2008/7/27(日) 午前 11:50
ポチをジャッキーありがとう。
ここ掘れわんわんになってくれたらいいのだけど・・・・・
棚ボタ頼みしようかなあ。ある訳
ないねえ・・・。
やはり汗か・・。仕方あるまいこのご時世。
はいよっ。瑠
2008/7/27(日) 午前 11:53
ハギコさまへ
酷暑ですよね。私は木に水をやりながら、
とうとう自分も濡れて、もうずぶ濡れで、
水浴び状態で気持ちがよかったけど、また
お風呂へ〜。ホースにヒビが入っています。
それだけ暑いってことですね〜・・・・・
パキッ!!今日も掃除、いつまで続くのか、
今月いっぱいで、絶対しない!!と思うが・・
毎日埃は溜まります。コテッと来るね、
今日は、カーテンを全部洗います。ついでに
お布団はコインランドリーで〜、私も中で洗
おうかなあ・・・。もう完全に夏ですね。爆笑!!
ありがとう。瑠
2008/7/27(日) 午前 11:58
てっちゃんへ
「東京砂漠」うまいっ!!座布団一枚ってね〜★
東京は暑いでしょうねえ^^
クーラーの中に入って私は早々と風邪をひきま
した。北極のような某所は恐怖でもありまする。
てっちゃん、ひからびないようにして下さいね。
私もスルメ状態です。爆★ありがとう。瑠
2008/7/27(日) 午後 0:02
訂正・・・ジャッキーさんへにょろ
ご主人の私もストレスです。さあ、今日な何の
いたずらをしようかなと・・・爆
↓
ご主人の私もストレスです。さあ、今日「は」
何のいたずらをしようかなと・・・爆
2008/7/27(日) 午後 0:04
ラクダ肉はタジンで食べました〜美味しかったです!
むくげも芙蓉もハイビスカスも、ついでにタチアオイもオクラも綿もアオイ科で似た様な花をつけますね。
2008/7/27(日) 午後 0:12
akahara50さまへ
ラクダの肉にはめったにありつけません。
タジンにすると、なんか香ばしいですよね。
食欲がでます。^^かなりのものを食べました。
あはは。蛇はありません。^^一番私の怖いも
のです。★日本画のむくげは、なんだか風に揺
れているようで、幻想的ですね〜
日本画の音楽は神経を使います。
けっこう合うのが少ないのです。
今日も暑いですが、お体ご自愛下さい。蛙ちゃん
は元気ですか?・・宜しくお伝え下さい。^^
ありがとう。瑠
2008/7/27(日) 午後 0:32
瑠璃子さ〜ん。オペラは満喫できましたか〜♪
芸術はパワーをくれるからいいですね!
孝舟氏の日本画は素敵です〜〜〜花が生きているようです☆
2008/7/28(月) 午前 0:49
かつなさまへ
堪能できました。・・・テノールの声の安定が
気分が良かったです。
日本画はやはり繊細なところが好きです。
日本人は春夏秋冬を楽しむ人種なのだと、つく
づく思わされます。四季折々の心といいうもの
がありますね。その季節の移り変わりをわびと
さびにし、わびなきす・・・^^★
そういう感じですよね・・・。
かつなさん・・おはよう!!瑠
2008/7/28(月) 午前 6:33
こんばんは。
すてきな日本画ですね。。むくげっていうのですか。。
本多孝舟氏の色遣い、青、蒼、ブルー、どんなふうに表現したらいい色なのか。。素敵です。吸い込まれそう。。。
私日本画に興味があります。堀川さんの個展に行ったのですが素敵だった。(加山さんの弟子さんです)
デューンに埋もれる前にバゥバゥの木の木陰でおやすみしましょう。
お花は白くてバラの花のようなものらしいですよ。。
(大好きな絵本がでてきて嬉しいなぁ)
おやすみなさい。なんか支離滅裂でごめんなさい。
2008/8/1(金) 午前 2:22 [ いっちゃん ]
いっちゃんへ
本多さんの日本画へようこそ。
私も日本画に興味を持つようになったのは、
色合いと日本的な表現です。
前にも二回、本多さんの日本画をアップさせて
頂いておりますが、赤と青の色合いに魅了され
ます。是非!!
堀川さんの個展はどこであったのですか?
★デューンに埋もれる前に人生楽しみましょう。
あはは。
絵本はいいですね。いつかトライしたいです。
昨夜は、ビールを飲んで、早く寝てしまいました。
あらら、美味しかったです。ありがとう。瑠璃子
2008/8/1(金) 午前 9:54
文章をスラスラと書ける人尊敬です。絵も然りです。音楽もです。
人さまの感性からいろいろ想像力を高まられました。一番上の絵はkosyu先生の絵ではないのですね。でも日本画の先生の特徴を受け継いでいますネ☆
kosyu先生の青の色には魅せられます♪朱鷺月光の月の白さの光が眩しく線状に入っていて素敵ですね。
砂漠の地は想像できませんが、怪しいほど文章が生き生きとしていますね。凸ポチッ♫♬
2008/8/17(日) 午後 9:30
tom*_16*enさまへ
本多先生の日本画は、色が生きていて目が覚めます。
お弟子さんも独立されて、女性の感性が素晴
らしく秀でていますね・・・。
どうも私のデューンの記事を読んで頂きまして、
ありがとう。
良き夜をお過ごし下さい。瑠璃子
ポチありがとう。
2008/8/17(日) 午後 9:45
水道も電気もないホテル・メルズーガ。灯したロウソクの光をたよりにベッドの毛布をめくると、砂だらけ。こんな過酷な自然の中でも、みな不平を言うでもなく暮らしているのを目の当たりにした時、私は自分が別の星から辿り着いたような気にさせられたものです。
夜。朽ちたホテルのポーチに座って駱駝の声を聞きながら、ミュンヘンから来た青年と取りとめもないお喋りに時を過ごしました。もう今は昔のお話しになってしまいました。
2008/10/17(金) 午後 3:41 [ あまのじゃく ]
あまのじゃくさまへ
【デューン】にようこそ!!
メルズーガには、私も行きました。
そうですよね。私もモロッコでは、自分をすべて
総ざらいして、考えさせられました。
もし、私がここに住んでいたら、どういう考えを持っていて、どのように生活しているだろうかと。
太宰治の古本に出会ったのもモロッコです。
ロマンがありますよね。日本人が置いていったものですよ。・・・・世界はとても狭いですね。
そうですね。世界の人たちと旅に出ると、一瞬にして親近感を持つ不思議なこともありますね。
私も自分を解放するすべを得たのは外国でだと思います。
今日も素敵なコメントをありがとうございます。
瑠璃子
2008/10/17(金) 午後 11:07
やはり日本画は、素敵ですね。こかめも好きで川人勝延作の
掛け軸を持っています、また投稿したいと思います。
今年も、残り少なくなりました。元気でよいお年を・・・
2008/12/22(月) 午後 9:46
小亀さまへ
川人勝延作の掛け軸をお持ちですか。
是非見せて下さい。日本画は、とても好きです。
なかでも色つかいが好きです。
今年もあとわずかですね。
肩こりは治りました。^^また遊びに行きます。
良き年末をお過ごし下さい。感謝★瑠璃子
2008/12/22(月) 午後 10:31
らくだの肉はさすが、ひきます。
以前、有るタレントがアラブを旅行して、出されたのが、駱駝の目玉でした。怖いですね。
エジプトへは行ってみたいけど、シシカバブーくらいならまだしも、こんなものを出されたら、逃げ出すんじゃないかなと思いました。
デユーン、好調ですね。これは、いつかは本になるの?それとも、瑠璃ちゃんのお遊び?(^^;)
メリー・クリスマス!
2008/12/25(木) 午後 0:17
テノールさまへ
えっ、テノールさんは、逃げ出すのですか?
私はたいていのものは、大丈夫です。
好奇心のほうが強いですから。あ、
あはは、お遊びなのか、本気なのか・・・。
ま、ま、
今日はクリスマスですね。
素敵な一日をお過ごし下さい。
瑠璃ちゃんは現実的ですから、お遊びはしません。
あ、そうかな?
感謝★R
2008/12/25(木) 午後 2:02