笠原瑠璃子の真骨頂なつぶやきダイアリー

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 僕の体を晒している僕以外を自然と名付けるなら、自然は神に似ている。

時にはそれが喜びに、そして、悲しみに。時にはそれが恐怖にも成り得る。僕の体とその0.01ミリとも言える自然界との境界線は、僕の今日の、そして明日の杖のようなものだ。僕はいつもそれに問う。神よ、今日も平穏でありますようにと。

僕は、僕がその自然と呼ぶ独特の外界といつも親しんできた。そしてそれは、僕がこの世に生きている上で密接な関係を持っている。それは、僕の肌を直接かすめる風であったり、僕の周りに聴こえるさまざまな音である。

その最たるものは太陽のぬくもりや鳥のさえずる声だった。小川の水のリズムも大切なものだった。公園のベンチに座っていると実にいろいろな音が聴こえてくる。子供たちが学校に行く時間になると、彼女たちの無邪気な友だちとのお喋りが聴こえてくることもその一つだ。しかし、その最たるものは、人の体温であった。妻の僕の髪をなでる手、そして僕と妻との最愛の子供の肌のぬくもりである。

僕の心のなかは、それらによって大きく膨らみ光を得る。日常というのはさまざまな形を僕に与える。太陽が東から規則正しく昇り、朝を僕に告げる。そしてまた西へと静かに沈むのだ。それは、まぎれもなく僕にとって、僕が生きている証だった。目の不自由な僕にそれは実際には見えないことだったが、唯一、僕の幼少の頃の投影にすべてを探すことができた。
トスカーナの夕暮れに、僕の白い馬が僕を誘い、乗ることでさえできたのだから。

 
最愛なる妻との間に僕の子供が誕生したときの感動はいつまでも忘れない。
命のあたたかさは、僕の肌と溶け合い、僕の命になった。




子供
神の命だと思う。
僕のものではない。
ギフト・・・
そう思う。



そして僕が歌うこと
これも神のギフトである。
そして、僕の心を外界と繋ぐ手段である。










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僕の家の東側に緑の深い公園がある。
妻は僕の時間に付き合い僕の肩に頭を委ねる。
僕は妻の顔を見たことがない。
でも僕は妻の愛が見える。
妻の髪の毛の甘い香りが彼女そのものだ。












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僕の足元にリスが座っていると妻が言う。
僕は「そうなんだね、可愛いだろうね」と言うのだが、
妻の可愛い嘘だと僕は思っている。
この公園にリスはいるに違いないが、
リスは、ちょっと離れた木陰かどこかにいるに違いない。














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夕暮れの気配はキッチンから感じ取る。
夕暮れになると、オーブンから甘い匂いがしてくる。
僕はピアノを弾く手を休める。
夕暮れの風景は僕のいつも残像と共にやって来る。キッチンからしててくる音は、僕の母の姿でもある。
「アンドレ、ディナーの時間よ、手を洗っていらっしゃい」と言う母の声が
僕を苦笑させる。人生とは、やはり家庭にある。
あたたかい家庭が築けた僕はとても幸福だ。あたたかい家庭とはやはり、おだやかなことにある。心が安定する場所であることだろうと思う。










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 僕の好物のストロベリーを妻が僕に運んで来た時は、僕のピアノを弾く腕を優しく叩く。それから僕の手を取って器に運ぶ。彼女は、ハート型の器の縁を僕の右手を自分の手と重ね、人差し指だけでなぞらせる。僕は柔らかく微笑む。ストロベリーは、僕たちの一つの愛の形だ。















この文章は、私が大好きなANDRE BOCELLIの日々を綴ってみたフィクションです。流れている曲は、BOCELLIのCDトスカーナに収められている「出会い」です。
http://25.tok2.com/home/hanahanahana/lincontro.mp3
ボリューム調整は右です。


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★文章・瑠


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http://blogs.yahoo.co.jp/jakki0947



★瑠璃子のメモ


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ありがとうございます。今日も平穏でありますように心から祈ります。
五月二十五日(日曜日)














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