笠原瑠璃子の真骨頂なつぶやきダイアリー

過去の記事は写真のすべての表示 からが簡単です。音楽は重なりません。 良き日をお過ごしください。感謝★

エトセトラ・エッセイ

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 前のページ | 次のページ ]

イメージ 1

写真提供・Mr.ティディ











音楽を聴きながらどうぞお読み下さい。
音楽は(━)バーを下ろして・・・。
http://jp.youtube.com/watch?v=TY4Zl8TeP8g&feature=related









  
 
 クリスティーンが「用意はできたの? あと三十分で出掛けたいわ。アトラスに夕方にならないうちに着きたいのよ」と、私たちを急がせた。アミンがハッサンからランドローバーを借りて来ていた。クリスティーンは、モワイヤンアトラスを題材にして脚本を書くつもりらしい。モワイヤンは、オートアトラスやアンチアトラスのようにスリルはないが、山並みが美しく、写真を撮るには最適のルートだ。ラバトから六時間はかかる。
 

 メクネスに着いて、マンスール門の近くで軽い食事をした。マンスール門からムーレイ・イスマル廟を通過すると、右側は王宮になっていて、そこには風の門と名付けられた高い塀で挟まれた長い道がある。その道にはいつも強い風が吹きぬけているという。クリスティーンは、その道で主人公の女性が前世の男と出会うという物語を書いているようだ。


「前世? 来世はあっても前世はないよ」
アミンが呆れたようにクリスティーンを見た。
「わかっているわ。この世での生涯を来世で裁かれ、この世の不合理に決着がつく。死は定めの日の始まりなんでしょう?」
「そして、天国であれば、永遠の享楽が保証される」
「地獄だったら?」
「考えたくないね・・・」




 アミンは、ちょっと遠い目をした。



















写真イメージ文・瑠

写真提供・ブログ「heaven」
http://blogs.yahoo.co.jp/t_de6



瑠璃子のメモ★今日は、wiki文法で修正できず、行が乱れております。
読みにくいですね。行初めの一文字をずらすことができませんでした。
ご了承下さい。


転用不可

イメージ 1

写真提供・Mr.ティディ

























 

「私が今日、ギメ美術館に出掛けなかったらカトリーヌとは出遭わなかったわ」
「あら、そんなこと言うなら、あなたがパリに来なければ、私とは会わなかったでしょうね」私たちは、同時に笑い出した。
 

 タクシーの運転手が「オーララ」と、後部座席にいる私たちを振り返った。
カトリーヌは、私と腕を組んで、また「運命のいたずらね」と歌うように言って、今日もまた私たちは偶然に出遭った。それは、あなたをどこかに運ぶ目的があるからかもねと、続けた。


 パリの夕暮れは人で溢れている。エッフェル塔が目の前に大きく見えた。



 

 


 

 
 ここまで書いて私は大きく背伸びをする。
 深夜の私の世界である。
 私の書斎。
 光の当たる場所。
 















写真イメージ文・瑠

写真提供・ブログ「heaven」
http://blogs.yahoo.co.jp/t_de6
写真は、二葉館にある作家の「城山三郎氏」の復元された書斎です。


転用不可

イメージ 1

写真提供・Ms.Jakki

















 
 同じ風景でも歳を重ねると、この切なさが侘しさに変わってくるのだろうか。侘しさは、女の自信、つまりは若さというものと関係しているものだろうか・・・。

 
 六十歳を過ぎているだろうと思われる女性が、カフェのテーブルで一人、煙草を吸っている。足を組んだテーブルの下の片方の足がわずかに揺れている。間違いなく女としての盛りは過ぎていて、金のブレスレットをした手には細かい筋目が刻まれており、若い女の張りのあるそれとは違う手が、空中で手持ち無沙汰に彼女の口と灰皿の間を行き来していた。


 若い頃の時間を持て余す感覚と、彼女の時間を持ち余す感覚は、例え、私が客観的に彼女を見て素敵だと思ったとしても全く違うものなのだろうか・・。
 彼女は若い女に嫉妬を感じることもあるが、それは単に若さという勢いだけにであり、自分の年齢に対してそんなに嘆いてはいないように思えた。それどころか、彼女は座っているだけで絵になっていた。自分の後ろに広がって見える過去、それによって自分の位置が定まっているような感じがした。


 彼女の吐き出す煙草の煙を見つめながら、彼女の心のスライドを私はゆっくりと見ていた。彼女には静かな気品があった。と同時に上品な独特の色香も。彼女の愛しの人が狂おしく愛した首すじだと・・・、私に思わせた。


 パリのカフェで私はカプチーノを前に彼女を見ていたのは、今から二十年も前のことだ。私は、今でも夕暮れになるとそのカフェの丸いテーブルに静かに座っていた彼女の姿を想い出すことがある。


 そして私はいまだに、彼女のように美しい姿をした女性に出逢ったことがない。

  


 













音楽イメージ文・瑠










写真提供・ブログ「花*花*花」
http://blogs.yahoo.co.jp/jakki0947

転用不可

イメージ 1














「瑤子さんは、ラバトで何をされているんですか?」
「特になんにもしていませんのよ」
 自分でも不思議なくらいに慇懃に答えた。
「ますます謎ですね・・・。僕は、謎が好きなんです。そのうち僕が、すべてを推測してお答えしましょうか?」
 私は、安井にすべてを答える必要がなかった。初対面は、名前までだ。それ以外の質問をいきなりすること自体、失礼なことなのだ。同胞のよしみとは言え、数分で食事を共にすることに同意した自分を責めていた。
 私は、なるべくその気持ちを悟られないように、ゆっくりとスープを口に運んだ。安井は、私がワインに手をつけないのを無言で納得し、一人で飲んだ。
「僕は、あなたを見たとき、胸がときめいた・・・。突拍子もないキザな奴だと思われているでしょうね。しかし、誰でも一生に何度かは、そういう瞬間があるのだと思います。外国に住むと方向感覚を失うように、自分の気持ちが分からなくなると聞きます。これは、僕の友人の言葉なんですがね・・・。でも、それとは違います。あなたがモスクから海のほうへ歩いて来られた時、昔、どこかでこういう光景があったのではないか・・、そう思いました。いや、こういう軽率に聞こえることを言って申し訳ない。でも、口説き文句ではありません」
 可笑しくなった。
 人というのは、一瞬の出逢いで方向性が変わることがある。それは、理屈では判断できないものだ。一瞬だから軽率だとか、長く顔見知りだから軽率ではないということでもない。

















異国の情景より。イメージ文★瑠
転用不可

イメージ 1

http://jp.youtube.com/watch?v=Bx3X65ug1to
私のお気に入りのクリスマスソングをどうぞ〜★
映像も楽しめます。




「想い出のクリスマスプレゼント」





私の想い出に残るクリスマスプレゼントは、手のうちに入るくらいの小さい
手作りの黒い犬。たぶん形として、スコティッシュテリアだと思う。
私の祖母が確か私が小学生の頃にくれたもの。

それが、二十年前くらい前に母のタンスから出てきたのだ。
もう捨てるしかないくらい古いもの。

しかし、そのぬいぐるみのほころびから黄ばみのある白いはずの綿の間から、
何かが見えた。それは千代紙のような紙だった。
私は、何気なくそれを引っ張り出して、開いた。
そこには、
「いつかこのメモを見るかもしれないね。その時はきっと私のことを想い出してね。祖母」
と書いてあった。

私の今の年齢から二十年引くのだから、驚きだ。
もうその時、祖母はこの世にいなかった。
私の祖母は、私が二十歳の頃に他界している。

いまになって、それを思い出して、うちの祖母はけっこう洒落ていたと思う。
とにかく、洒落ている。うん、とてもとてもモダンだったのだと感心する。

だから、私も真似をした。
私の好きな人に小さい黒い犬をあげたことがある。
それも手の平の上に乗るくらいの小さいものだ。
そして、その中に小さいメモを託した。

今日、それを開けてくれないかな?
そういう気分になっている。
たぶん、とてもビックリすると思う。
きっと幸せな気持ちになるだろう。
クリスマスプレゼントに最高だと思う。
でも、彼は今では、そのぬいぐるみを、どこかにやってしまった
かもしれない。
でもそれはそれでよしと思う。

私はそういういたずらが今でも好きだ。
そういう茶目っ気は、今でも健在。
やはり洒落ている。

そういうことを考えたら、とても幸せな気持ちになってきた。
私にとって素敵なクリスマスイブだ。


「ね、開けてみて。黒い糸の縫い目のところよ。黒いスコティッシュ
テリアから、白い紙が出てくるわ」

たぶん、それは貴方にとってとても素敵なプレゼントだと思う。

Merry Christmas for you!!!




あなたへ










瑠璃子のメモ


今日もいい日を〜。

追伸  転載・転用はなさいませんよう お願い申し上げます。

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 前のページ | 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事