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「なんだ、元気がないぞ?」 「だれだ?」 突然、ノイクの背後に聞きおぼえがある声がして振りかえった そこに居たのは… 周りが暗くてよく見えないが それはこの暗い闇の空間に溶けてしまいそうな せなかに黒に近い灰色のつばさをもった女性だった 「わたしを忘れたのか?」 ノイクはつばさを持つ女性だとわかった瞬間 ピンと張り詰めた警戒心とそれと同時に緊張が 一気に溶けた
「お前は……」
「わたしの名はフェルノイズインアラント、フェルでいい… それと、ここはシェイの心の中…お前はそこに来たようだな」 ノイクはその言葉を聞いていまいちピンと来なかったが半信半疑で聞いてみた 「え…ここがシェイの心の中…なのか?」 フェルは首をたてに振り口惜しそうに言った 「そうだ、だが…彼女の…シェイの心は奴らの力によって閉ざされている… だが…、わたしの力では心の中に行く事はできるくらいだ…シェイの心を開くことは、できない だが、シェイがお前に一番心を寄せているお前ならシェイの心を開かせることが できるかもしれない…」 フェルの言葉を聞いて、 一瞬ノイクの顔に希望が生まれてきたが、不安の顔に戻り… 「えっ?そうなのか!でも…おれにそんなことができるのかな…」 「おまえが信じないとシェイも信じない、いいか、これはお前にしかできないことなんだ このままだとシェイは何も感じないままだ、お前はそれでいいのか?」 そう聞くとノイクは...うなだれながら言った 「……おれはシェイのことはよく知らない...何かすごく大切な記憶 をっ...」 その時、ノイクの頭の中にある小屋に自分がいたイメージが浮かんで来て その時の自分の顔が邪悪な顔をしているのを見た瞬間、頭に電撃が当たった様な痛みが走り! 「あたまが、痛い...!」 ノイクが頭痛でよろめいて倒れるその時!フェルが駆け寄ってきて 腕とつばさでノイクの身体を支えて… 「ノイク、大丈夫か?」 「ああ...ありがとう…おれは大丈夫だ」 そして、ノイクは思い立った 「おれに、どのくらいのことができるのかわからないけど...やってみるよ、シェイの救出」 「 そうか…」 「(よかった、これで...)」 その言葉を聞いてフェルは内心ホッとした 顔をしていた...
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